話題のディズニー映画「BFG」を映画館で観てきました。
原作は大好きなロアルド・ダールですから、映画も何回も観たいと思っています。
台風の中観てきたので、感想を早いところ書きたいと思います。
内容
BFGを映画館でそのおもしろさを体感
BFGの原作のタイトルは「オ・ヤサシ巨人BFG」で、著者はロアルド・ダールです。
ロアルド・ダール好きには、またダールさんの作品が映画になるなんて嬉しいことです。
「チョコレート工場の秘密」は記憶に新しいと思います。
ロアルド・ダールは今年が記念すべき生誕100年なんです。
私はすべての作品を持っていませんが、チョコレート工場の秘密がなぜか2冊あることにさっき気づいてビックリしました。笑
二枚目一番手前の本はロアルド・ダール自身のことが色々書いてあります。
身長が2m近かったとか、イギリスのバッキンガムシャー、グレート・ミセンデン村に住んでいたこととか、犬を2匹飼っていて、1匹が茶色でもう1匹が黒だとか。
今回、映画になった「BFG」は1982年イギリスで出版されました。
この本で、ロアルド・ダールは子供の本の人気作家の地位が確立されたそうです。
ホワイトハウスに招待されたり、ウォルト・ディズニーさんにも会っています。
ちなみに奥様は女優さんです。
映画「BFG」は原作とほぼ同じ
映画を観てみて、案外脚色もなく、ほぼ原作どおりでした。
あくまでも話のスジは、ですが。
やはり、そこはスピルバーグですから、映像の細かい部分やキラキラした描写は、映画ならではだし、スピルバーグだからこそ、あんな風に想像力を掻き立てるような表現を成し得たという感じはします。
映画の中でのBFG(Big Friendly Giant)の顔や仕草を観ていると、原作を読んだときに私が想像していたものとは全然違いましたから、最初は違和感がありましたが、すぐに引き込まれてしまい、映画の世界へ入り込みました。
とかく本の挿絵というのは、それを想像させてしまい、挿絵のようなこのなんだ、と思いこんでしまいますからね。
とにかく孤児院のソフィーがものすごくよく描かれていたので、よりリアルに感じられました。本の世界とはやはり違いますね。声が聞こえて顔が見られるというのは、それで納得してしまうというか・・・。原作と同じでとても賢くて勇敢です。
ソフィー役を演じた少女は、これからがとても楽しみです。表現力豊かで、落ち着いた演技をしていました。
BFGの優しさも、原作を読むだけではあの表情は想像できませんでしたが、映画のあのBFGの顔のシワや表情があまりにリアルで、優しさが特によく表れていて、本当にすばらしかったです。
BFGのあらすじネタバレぎりぎりの基礎知識
この巨人の仕事が何なのか、このあたりが映像ではめちゃくちゃ綺麗にキラキラに描かれていました。巨人のおうちの中も、スピルバーグ~~って感じの構造になっていて、とても楽しめます。
この公式動画で少しだけ見られます。ほんの少しだけですが。
ソフィーがちょこんと巨人の手のひらや肩に乗るシーンがたびたび出てきます。
ソフィーの声を演じた望結ちゃんが「私も乗ってみたい」とコメントしていましたね。
心優しい巨人とソフィーが乱暴な巨人達をやっつけるシーンも、スピルバーグならではの描き方でしたよ。ソフィーが何度も危ない目に合うので、ヒヤヒヤしますが、さすがディズニーとスピルバーグのコラボです。と~っても面白くなっているので、乞うご期待です。
最後に乱暴な巨人たちがどうなってしまうのか、というのも見どころです。
こちらのシーンはこの映画の色んなシーンの中でも、特にダントツの面白さです。劇場で思いっきり笑ってくださいね。
ずっと後のシーンでも、この時の事がある面白い事を引き起こすことになります。
なんと、イギリスの女王陛下が・・・・、そして犬たちもが・・・・、おっと、これ以上は言えません(^0^)
BFGの感想ひとこと
この映画は、ファンタジーと一言ではとても言えません。
ディズニーのお決まりで、最後に正義が勝ってスッキリしますし、その戦い方にはスピルバーグ感がガッツリ出ていました。
原作のおもしろさももちろんありますが、やはりスピルバーグが監督をしたところに見どころがあるように思います。本を読むだけでは味わえないスピード感などは、お見事です。
ソフィーと巨人の会話も面白いですし、イギリスの女王陛下が出てくるところなんかも奇想天外で、ロアルド・ダールらしいお話でした。
あ、最後の最後にロアルド・ダールのロゴが見られますよ。これが、とっても素敵でした。エンディングロールの最後です。
それにしても、王様のブランチでLiLiCoさんが突然感極まって泣いてしまったことで、映画の内容をもっとシリアスなものと勘違いされている方は、
それ、違いますからー、
って言いたいです。きっとLiLiCoさんは主演を務めた英俳優マーク・ライランスとの会話の中で、あの生番組では言い切れない何か特別な思いを感じたのでしょうね。
撮影秘話を「魔法が消える」と言って話してくれなかったというマークの、この映画に対する思いや姿勢を強く受け取ったのでしょう。
BFGが悲しい物語ということではないので、間違えた予備知識を持って観に行かないでくださいね。
ロアルド・ダールのその他の作品
ロアルド・ダールは、映画にたくさん関わっていて、
原作という立場だけではなく、脚色というお仕事もされているんですよ。
ファンタスティックMr.Fox
2011年
監督 ウェス・アンダーソン
原題 The Fantastic Mr. Fox
《キャスト》 ジョージ・クルーニー
メリル・ストリープ
ジェイソン・シュワルツマン
ビル・マーレイ
オーウェン・ウィルソン
内容 http://eiga.com/movie/53175/
チャーリーとチョコレート工場
2005
監督 ティム・バートン
原題 Charlie and the Chocolate Factory
《キャスト》ジョニー・デップ
フレディ・ハイモア
デビッド・ケリー
ヘレナ・ボナム・カーター
ノア・テイラー
内容 http://eiga.com/movie/1032/
ジャイアント・ピーチ
1996
監督 ヘンリー・セリック
原題 James and The Giant Peach
《キャスト》 ポール・テリー
ミリアム・マーゴリーズ
ジョアンナ・ラムレイ
ミリアム・マーゴリーズ
ピート・ポスルスウェイト
内容 http://eiga.com/movie/45312/
マチルダ
1996
監督 ダニー・デビート
原題 Matilda
《キャスト》 マーラ・ウィルソン
ダニー・デビート
リー・パールマン
エンベス・デイビッツ
パム・フェリス
内容 http://eiga.com/movie/49652/
ダニーぼくらは世界一の名コンビ
1991
監督 ギャビン・ミラー
原題 Danny The Champion the World
《キャスト》 ジェレミー・アイアンズ
サミュエル・アイアンズ
ロビー・コルトレーン
ジミー・ネイル
ウィリアム・アームストロング
内容 http://eiga.com/movie/67786/
チキ・チキ・バン・バン
1968
監督 ケン・ヒューズ
脚色 ロアルド・ダール
ケン・ヒューズ
原作 イアン・フレミング
《キャスト》 ディック・バン・ダイク
サリー・アン・ハウズ
ライオネル・ジェフリーズ
ゲルト・フレーベ
アンナ・クェイル
原題 Chitty Chitty Bang Bang
内容 http://eiga.com/movie/46694/
007は二度死ぬ
1967
監督 ルイス・ギルバート
脚色 ロアルド・ダール
原作 イアン・フレミング
原題 You Only Live Twice
《キャスト》 ショーン・コネリー
丹波哲郎
若林映子
浜美枝
ドナルド・プレザンス
内容 http://eiga.com/movie/46181/
36時間(1964)
1964
原作 ロアルド・ダール
ルイス・H・バンス
カーク・K・ヒットマン
原題 36 Hours
監督 ジョージ・シートン
《キャスト》 ジェームズ・ガーナー
エバ・マリー・セイント
ロッド・テイラー
ウェルナー・ピータース
ジョン・バナー
内容 http://eiga.com/movie/44998/
素敵なウソの恋まじない
2015
監督 ダーブラ・ウォルシュ
原題 Roald Dahl’s Esio Trot
《キャスト》 ダスティン・ホフマン
ジュディ・デンチ
リチャード・コーデリー
ジェームズ・コーデン
サロ・ガードナー
ジョセフ・ウェスト
内容 http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/109082/index.php
夢のチョコレート工場
1971
監督 メル・スチュアート
原題 Willy Wonka & the Chocolate Factory
《キャスト》ジーン・ワイルダー
ジャック・アルバートソン
ピーター・オストラム
BFGは、ぜひ劇場の大きなスクリーンで観てみてください。
巨人は巨人に、ソフィーもよりソフィーだと体感できると思います。
今日は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。