記述式試験の攻略法|論述・小論文の書き方
記述式試験は、知識の正確さだけでなく、論理的に考えを組み立てて文章で表現する力が問われます。マークシート試験とは異なるスキルが必要ですが、正しい方法論を身につければ確実に得点力を伸ばすことができます。
記述式試験の特徴
マークシート試験との違い
マークシート試験は与えられた選択肢から正解を選ぶ形式ですが、記述式試験は白紙の解答欄に自分の言葉で答えを書く形式です。部分点が得られるため、完璧な答えでなくても得点できる反面、文章力や論理構成力も評価対象となります。
採点のポイント
記述式試験の採点では一般的に以下の要素が評価されます。
| 評価要素 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 内容の正確さ | 事実や概念が正しいか |
| 論理性 | 主張と根拠が論理的につながっているか |
| 構成 | 答案全体の構成が整っているか |
| 表現 | 適切な用語や表現を使えているか |
| 文字の読みやすさ | 採点者が読める文字で書いているか |
答案の書き方の基本
結論を先に書く
記述式の答案は「結論→理由→具体例→まとめ」の順で書くのが基本です。最初に結論を明示することで、採点者が答案の方向性をすぐに把握できます。
PREP法の活用
説得力のある答案を書くためにはPREP法が有効です。
- Point(主張):まず結論を述べる
- Reason(理由):なぜそう言えるのかを説明する
- Example(具体例):具体的な事例を挙げる
- Point(再主張):最後にもう一度結論を述べる
字数配分
指定された字数に対して、各要素にどの程度の字数を割くかを事前に決めておきます。800字の論述であれば、結論100字・理由250字・具体例300字・まとめ150字というように配分します。
科目別の記述テクニック
社会科の論述
社会科の論述では「原因→経過→結果→影響」のフレームワークを使うと、歴史的事象を網羅的かつ論理的に記述できます。
理科の記述
理科の記述では、現象のメカニズムを順序立てて説明する力が求められます。「条件→反応→結果」の流れを明確にし、科学的な用語を正確に使いましょう。
国語の論述
国語の論述では、本文の内容を正確に読み取った上で、自分の考えを論理的に展開する力が問われます。本文からの引用と自分の考えを明確に区別して書きましょう。
下書きと時間管理
下書きの方法
いきなり解答欄に書き始めるのではなく、まず構成メモを作ることをおすすめします。
- 問題をよく読み、何を聞かれているか明確にする
- 解答に含めるべきキーポイントを箇条書きにする
- キーポイントの順番を決める
- 字数配分を決める
- 解答欄に清書する
時間配分の目安
記述式問題に割ける時間を以下のように配分します。
- 問題の分析:全体の10%
- 構成メモの作成:全体の20%
- 清書:全体の50%
- 見直し:全体の20%
よくある減点ポイント
問われていることに答えていない
問題文をよく読まず、聞かれていないことを書いてしまうケースです。「理由を述べよ」と言われているのに現象の説明だけで終わったり、「比較せよ」と言われているのに一方だけを説明したりするミスは非常に多いです。
根拠のない主張
「~だと思う」だけで根拠を示さない答案は評価されません。必ず「なぜなら~」の部分を書きましょう。
字数の過不足
指定字数の80%から100%の範囲で書くのが適切です。極端に少ないと情報不足で減点され、大幅に超えると構成力に問題があると判断される場合があります。
誤字脱字
重要な専門用語の誤字は減点対象になります。特に漢字の間違いは意味が変わってしまう場合があるため、見直し時に重点的にチェックしましょう。
記述力を鍛える練習法
過去問の模範解答を分析する
過去問の模範解答を読み、どのような構成で書かれているか、どの用語が使われているかを分析します。自分の答案と比較して不足点を把握しましょう。
時間を計って書く練習
本番と同じ時間制限で答案を書く練習を繰り返します。構成メモから清書までの一連の流れを体に覚え込ませましょう。
添削を受ける
自分では気づけない論理の飛躍や表現の不自然さは、他者に読んでもらうことで発見できます。先生や友人に答案を見てもらう機会を積極的に作りましょう。
まとめ
記述式試験では、結論を先に書き、PREP法で論理的に構成し、問われていることに的確に答えることが高得点の鍵です。下書きの構成メモを作ってから清書する習慣をつけ、過去問での練習と添削を通じて記述力を磨いていきましょう。