6月の誕生花バラ|花言葉・品種・贈り方の完全ガイド
バラとは?6月の誕生花の基本情報
バラ(薔薇、Rose)は6月の誕生花であり、「花の女王」と称される世界で最も愛されている花の一つです。バラ科バラ属に分類され、学名はRosa。北半球の温帯から亜熱帯にかけて約150種の野生種が分布し、そこから生まれた園芸品種は数万種に及びます。
バラの栽培の歴史は非常に古く、メソポタミア文明の時代(紀元前3000年頃)にはすでに栽培されていたと考えられています。古代エジプトのクレオパトラがバラの花びらを敷き詰めた部屋でローマの将軍を迎えた逸話は有名です。古代ギリシャでは愛と美の女神アフロディーテの象徴とされ、ローマ時代には宴会の装飾に大量のバラが使われました。
現代のモダンローズの歴史は、1867年にフランスで作出された「ラ・フランス」に始まるとされています。東洋のチャイナローズ(四季咲き性を持つ)と西洋のオールドローズの交配によって、四季咲き大輪のハイブリッドティーローズが誕生し、これがバラの世界に革命をもたらしました。
日本では平安時代の文献にバラの記述があり、「茨(いばら)」や「そうび」と呼ばれていました。本格的な園芸品種の栽培は明治時代以降に始まりましたが、ノイバラやハマナスなどの日本原産の野生バラは、実は現代バラの品種改良に大きく貢献しています。ノイバラは接ぎ木の台木として世界中で使われており、ハマナスはその芳香が多くの品種に受け継がれています。
6月がバラの季節とされるのは、多くのバラが最も美しく咲く時期だからです。バラ園が見頃を迎え、各地でバラ祭りが開催されます。
バラの花言葉
バラは色ごとに異なる花言葉を持ち、その種類の豊富さは他の花に類を見ません。
バラ全般の花言葉は「愛」「美」です。赤いバラの花言葉は「情熱的な愛」「あなたを愛しています」で、恋愛の告白やプロポーズの定番です。一輪の赤いバラは「一目惚れ」を意味するとも言われています。
ピンクのバラの花言葉は「上品」「しとやか」「感謝」「幸福」です。柔らかく温かみのあるピンクは、恋人だけでなく友人や家族への贈り物にも適しています。濃いピンクは感謝の気持ちを、淡いピンクは思いやりの心を表すとされています。
白いバラの花言葉は「純潔」「尊敬」「相思相愛」です。ウエディングブーケの定番であり、新たな門出を祝う花としてふさわしい色です。葬儀の際にも白いバラが用いられることがあり、故人への敬意と深い愛情を表します。
黄色いバラの花言葉は「友情」「献身」ですが、「嫉妬」「愛情の薄らぎ」という意味も持ちます。友人への贈り物としては素敵ですが、恋人に贈る際は少し注意が必要です。他の色のバラと組み合わせると華やかなアレンジメントになります。
オレンジのバラの花言葉は「絆」「信頼」「無邪気」です。温かみがあり前向きなイメージで、ビジネスシーンでの贈答にも適しています。
青いバラの花言葉は「夢叶う」「不可能を可能にする」です。かつて存在しなかった青いバラは「不可能」の象徴でしたが、サントリーが遺伝子組み換え技術で開発に成功し、花言葉が「不可能」から「夢叶う」に変わったという経緯があります。
本数にも意味があるとされ、1本は「一目惚れ」、12本は「私の妻になってください」(ダーズンローズ)、108本は「結婚してください」など、さまざまな説があります。
人気のバラの品種
バラの品種は膨大ですが、特に人気の高いものをご紹介します。
ハイブリッドティーローズは一茎一花の大輪バラで、切り花として最もポピュラーです。「ピース」は淡い黄色にピンクの覆輪が入る名花で、第二次世界大戦の終結を記念して名づけられました。バラの殿堂入りを果たした最初の品種です。「パパメイアン」は黒みを帯びた深紅の大輪で、ダマスクの強い芳香を持つ名花です。「プリンセスドゥモナコ」はクリーム色にピンクの覆輪が入る優雅な品種で、モナコ公妃に捧げられました。
イングリッシュローズはデビッド・オースチンが作出したシリーズで、オールドローズの花形と芳香に四季咲き性を兼ね備えています。「グラハムトーマス」は鮮やかな黄色のカップ咲きで、ティーの香りが素晴らしい品種です。「ジュビリーセレブレーション」はサーモンピンクの大輪で、フルーツとバラの複雑な芳香が魅力です。
フロリバンダローズは房咲きで花つきが良く、ガーデンローズとして人気です。「アイスバーグ」は純白の房咲きで、春から秋まで途切れなく咲き続ける優秀な品種です。世界で最も多く植えられている白バラとされています。「ボレロ」は白い丸い花形で、強いフルーツ香を持つ人気品種です。
ミニバラは小型のバラで、鉢植えやベランダでの栽培に適しています。「スイートチャリオット」はラベンダー色のミニバラで、強い芳香があります。「グリーンアイス」は白から淡い緑に変化する花色が珍しく、コンパクトで育てやすい品種です。
バラの贈り方とシーン別のアレンジ
バラを贈る際のシーン別のアドバイスをお伝えします。
プロポーズや記念日には、赤いバラの花束が定番です。12本の赤いバラ(ダーズンローズ)は、感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠の12の意味を込めた特別なブーケとして、プロポーズに用いられています。
誕生日には、相手の好みの色やイメージに合わせたバラを選びましょう。ピンクのバラはどなたにも喜ばれる万能カラーです。複数の色を組み合わせたミックスブーケは華やかで、お祝いの気持ちを表現できます。
母の日やお礼には、ピンクのバラが「感謝」の花言葉を持つため最適です。カーネーションとバラを組み合わせたアレンジメントも華やかで喜ばれます。
ビジネスシーンでは、オレンジやピンクのバラを中心としたアレンジメントがフォーマルかつ華やかな印象を与えます。極端に赤い大輪のバラは恋愛的なニュアンスが強いため、ビジネスの場では避けた方が無難です。
お見舞いには、淡い色のバラを選びましょう。鮮やかすぎる色やとげが目立つものは避け、パステルカラーのバラと他の花を組み合わせた優しい印象のアレンジメントが適しています。なお、鉢植えのバラは「根付く=寝付く」を連想させるため、お見舞いには切り花を選びましょう。
バラの花束を贈る際は、とげの処理がされているか確認しましょう。花屋で購入する場合は通常とげを取ってくれますが、受け取る側の安全のためにも確認しておくと安心です。
バラの育て方と基本の手入れ
自宅でバラを楽しむための基本的な育て方をご紹介します。
苗の購入は秋から冬にかけてが適期です。大苗(接ぎ木1年目の苗)は11月から2月に出回り、すぐに地植えや鉢植えにできます。新苗(接ぎ木直後の苗)は4月から5月に出回りますが、やや管理に気を使います。初心者には大苗がおすすめです。
植え付けは日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。バラは日光を好み、最低でも1日4時間以上の直射日光が必要です。風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなるため、壁際よりもやや離れた場所が理想的です。
土は水はけと水持ちのバランスが良いものを使います。市販のバラ専用土が手軽で品質も安定しています。鉢植えの場合は8号以上の深鉢を使い、鉢底石を入れて排水性を確保しましょう。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。鉢植えは特に乾燥しやすいため、夏場は朝夕の2回必要になることもあります。花や葉に水をかけると病気の原因になるため、株元に注ぐように与えましょう。
肥料はバラの生育に欠かせません。春の芽吹き前、花後、秋に追肥を行います。有機肥料とバラ専用の化成肥料を組み合わせると効果的です。
剪定は冬と花後に行います。冬剪定(1月から2月)は翌春の花の質を左右する重要な作業で、ハイブリッドティーローズは全体の3分の1から2分の1の高さに切り詰めます。花後の剪定は花がらを5枚葉のすぐ上で切り、次の花を促します。
病害虫対策はバラ栽培の大きな課題です。黒星病、うどんこ病はバラの二大病害で、定期的な薬剤散布や耐病性品種の選択で予防しましょう。アブラムシ、チュウレンジハバチなどの害虫も見つけ次第駆除します。
6月生まれの方はもちろん、人生の特別な場面を彩る花として、バラは他に代えがたい存在です。育てる喜び、贈る喜び、飾る喜びを通じて、バラのある暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。