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福岡県の難読地名と由来

難読地名 福岡県 九州 博多
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福岡県は九州の玄関口として古くから大陸との交流が盛んな地域です。筑前国と筑後国の二つの旧国にまたがり、博多商人の文化や炭鉱の歴史を反映した独特の地名が数多くあります。ここでは福岡県の難読地名を紹介します。

福岡市の難読地名

地名読み方由来・解説
雑餉隈ざっしょのくま博多区雑多な食事処(雑餉)がある隈(曲がり角)
馬出まいだし東区城の馬出(騎馬が出撃する施設)に由来
箱崎はこざき東区箱のような形の崎に由来。筥崎宮がある
唐人とうじん中央区唐(中国)の人が住んでいた場所
警固けご中央区外敵を警戒し固めた場所の意味
はら/ばる各区福岡では「原」を「ばる」と読むことが多い

「雑餉隈」は福岡県を代表する難読地名の一つです。「ざっしょのくま」と読み、西鉄の雑餉隈駅があります。江戸時代の日田街道沿いにあった旅籠や食事処に由来するとされています。

福岡県では「原」を「ばる」と読む地名が非常に多いことが特徴です。「前原(まえばる)」「春日原(かすがばる)」「月隈原(つきぐまばる)」など、九州北部特有の読み方です。「ばる」は朝鮮語で「野原」を意味する言葉に由来するという説があります。

北九州市の難読地名

地名読み方由来・解説
折尾おりお八幡西区尾根が折れ曲がる場所の意味
到津いとうづ小倉北区「糸の津(港)」が転じたとする説
皿倉さらくら八幡東区「更に暗い」山の意味とする説
曽根そね小倉南区岩礁(曽根)のある場所の意味
枝光えだみつ八幡東区枝のように光る場所の意味

「到津」は「とうつ」ではなく「いとうづ」と読みます。到津の森公園がある地域で、古くからの地名です。由来には「糸の津」のほか、「五十(い)の津」が転じたとする説もあります。

筑豊地方の難読地名

地名読み方由来・解説
飯塚いいづか飯を盛った塚に由来する説
直方のおがた「直方体」ではなく古い地名の転訛
嘉麻かま古代の嘉麻郡に由来
田川たがわ田のある川の意味
宮若みやわか若宮八幡宮に由来

「直方」は「ちょくほう」ではなく「のおがた」と読みます。筑豊地方の中心都市の一つで、かつての石炭産業で栄えた街です。地名の由来には諸説ありますが、古代に「能方(のうがた)」と表記されていたものが転じたとされています。チューリップフェアでも知られています。

筑後地方の難読地名

地名読み方由来・解説
久留米くるめ「くるめく」(回る)水流に由来する説
太刀洗たちあらい武士が太刀を洗った川に由来
大刀洗たちあらい太刀洗と同じ由来。町名は「大刀洗」
浮羽うきは「浮く羽」のような軽い土地の意味とする説
八女やめ景行天皇が「八つの女」を見たとする伝説
三潴みずま「水間」(水の間)が転じたとされる

「太刀洗」と「大刀洗」はともに「たちあらい」と読みますが、表記が異なります。大刀洗町(おおたちあらいではなく「たちあらい」)は太平洋戦争中に陸軍の飛行場があった場所です。南北朝時代の武将が戦いの後にこの地の川で太刀を洗ったという伝説に由来します。

「三潴」は久留米市の一部で、「みずま」と読みます。筑後平野の低湿地帯にある地域で、「水間」が転じた地名です。

福岡県の地名の特徴

福岡県の地名には、大陸との交流の歴史を反映したものが多く見られます。「唐」「博多」「太宰府」など、古代の外交や貿易に関連する地名が点在しています。

また、九州北部特有の「原(ばる)」の読み方は、福岡県の地名を特徴づける重要な要素です。この読み方は佐賀県や大分県にも見られ、九州北部の共通した地名文化を示しています。

筑豊地方には石炭産業に関連する地名も残っており、近代の産業史を地名から読み取ることができます。炭鉱跡や産業遺産とともに、地名は筑豊の歴史を伝える重要な手がかりとなっています。

まとめ

福岡県の難読地名は、大陸交流の歴史、博多の商業文化、筑豊の産業史など、多様な背景を持っています。「雑餉隈」「直方」「到津」「三潴」などは特に読み間違えやすい地名です。福岡の地名を知ることは、この地域の豊かな歴史を理解するための第一歩となるでしょう。

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