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沖縄の難読地名20選

難読地名 沖縄県 琉球 地名の由来
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沖縄県の地名はほとんどが琉球語に由来しており、本土の漢字の読み方とは大きく異なります。そのため初見で正しく読むのは極めて難しく、全国でも屈指の難読地名の宝庫です。ここでは沖縄の難読地名を20個厳選して紹介します。

那覇市・南部の難読地名

地名読み方由来・解説
南風原はえばる「南風(はえ)」の「原(ばる)」の意味
豊見城とみぐすく「豊かな見張りの城(グスク)」の意味
糸満いとまん「イチュマン」(糸の満ちる場所)に由来する説
具志頭ぐしちゃん「グシ(石・岩)」と「チャン(頭・上)」の意味
東風平こちんだ「東風(こち)」が吹く「平地」の意味
与那原よなばる「ヨナ(砂)」の「バル(原・野原)」の意味

「南風原」は「みなみかぜはら」ではなく「はえばる」と読みます。沖縄では「南風」を「はえ」と読む伝統があり、「原」は「ばる」と読みます。南風原町は那覇市に隣接する町で、沖縄県唯一の海に面していない自治体です。

「豊見城」は「とよみじょう」ではなく「とみぐすく」と読みます。「グスク」は琉球語で城を意味し、沖縄の地名に頻出する重要な言葉です。豊見城市は那覇市の南に位置しています。

「東風平」は「こちんだ」と読み、現在は八重瀬町の一部です。「東風」を「こち」と読むのは古語と共通しますが、「平」を「んだ」と読むのは沖縄独特です。

中部の難読地名

地名読み方由来・解説
北谷ちゃたん「チャタン」(北の谷間)の意味
読谷よみたん「ユミタン」(夜が明ける地)に由来する説
嘉手納かでな「カディナ」の漢字表記
北中城きたなかぐすく北の中城の意味
中城なかぐすく中間にあるグスク(城)の意味
西原にしはら「北の原」の意味。沖縄では「にし」は北を指す
宜野湾ぎのわん「ジノーン」(小さな浦)に由来する説

「北谷」は「きたたに」ではなく「ちゃたん」と読みます。アメリカンビレッジで知られるエリアです。沖縄では「北」を「にし」、「南」を「はえ」と読むことがありますが、「北谷」の場合は「チャタン」という琉球語の音に漢字を当てたものです。

「西原」は「にしはら」と読みますが、沖縄の古語では「にし」は実は「北」を意味します。したがって本来は「北の原」という意味の地名です。琉球大学のある町として知られています。

北部の難読地名

地名読み方由来・解説
今帰仁なきじん「ナチジン」(泣く城の意味とする説)
国頭くにがみ国の頭(先端・北端)の意味
恩納おんな「ウンナ」の漢字表記。砂原の意味とする説
金武きん「キン」の漢字表記。由来には諸説あり
ひがし本土と同じ読み方だが、沖縄語では「あがり」

「今帰仁」は沖縄の難読地名の中でも特に有名で、「いまきじん」ではなく「なきじん」と読みます。世界遺産の今帰仁城跡がある村です。「今」の部分が「な」と読まれるのは本土の感覚では予想しにくい読み方です。

「金武」は「きんぶ」ではなく「きん」と読みます。金武町はキャンプ・ハンセンがある町で、タコライスの発祥の地とされています。

離島の難読地名

地名読み方由来・解説
竹富たけとみ「タキドゥン」の漢字表記
渡嘉敷とかしき「トゥカシチ」の漢字表記
波照間はてるま「果てのウルマ(珊瑚の島)」の意味
西表いりおもて「入り(西)」の「表」で西側の表面の意味
座間味ざまみ「ザマミ」の由来には諸説あり

「西表」は「にしおもて」ではなく「いりおもて」と読みます。沖縄では太陽が沈む方角である西を「いり(入り)」と呼びます。西表島は沖縄本島に次いで大きな島で、イリオモテヤマネコの生息地として知られ、2021年に世界自然遺産に登録されました。

「波照間」は「はてるま」と読み、日本最南端の有人島です。「果てのウルマ」が転じたとされ、「最果ての珊瑚の島」という意味です。南十字星が観測できる島として天文ファンにも人気があります。

沖縄の地名に見られる特徴的な読み方

沖縄の地名には、本土とは異なる漢字の読み方がいくつかのパターンとして見られます。

漢字沖縄での読み方本土の一般的な読み方
グスクしろ・じょう
バルはら・げん
西イリにし
アガリひがし
ハエ・フェーみなみ
ニシきた

特に注意すべきは方角の読み方です。沖縄では「北」を「ニシ」、「南」を「ハエ」と読むことがあります。これは本土の感覚とは逆になる部分もあり、地名を理解する上で重要な知識です。

琉球語と地名の関係

沖縄の地名が難読である最大の理由は、琉球語の音に漢字を当てはめたことにあります。これは北海道のアイヌ語地名と同じ構造です。琉球語は日本語と同じ日本語族に属しますが、独自の音韻変化を経ているため、本土の日本語とは大きく異なります。

琉球語では母音の「お」が「う」に変化したり、子音の変化が起きたりするため、漢字の表面的な読み方からは想像しにくい読み方になることが多いのです。

まとめ

沖縄の難読地名は琉球語の豊かな表現を漢字に変換した結果生まれたものです。「今帰仁」「南風原」「北谷」「西表」「波照間」などは全国的にも有名な難読地名です。地名の読み方を知ることは、琉球文化への理解を深める入り口となるでしょう。

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