英語の早口言葉20選|発音練習に効果的なフレーズ集
英語にも日本語と同様に早口言葉(tongue twister)が数多く存在します。英語の早口言葉に挑戦することは、楽しいだけでなく英語の発音トレーニングとしても非常に効果的です。この記事では、初級から上級まで20個の英語早口言葉を厳選し、発音のコツとともに紹介します。
英語の早口言葉が発音練習に効果的な理由
英語の早口言葉は、日本人が苦手としやすい発音を集中的に鍛えられるという点で優れた教材です。
LとRの区別が鍛えられる
日本語にはLとRの区別がないため、多くの日本人学習者がこの2つの音を混同します。英語の早口言葉にはLとRが交互に出てくるものが多く、自然と区別する力が養われます。
THやSHなど日本語にない音に慣れる
日本語にはTH(舌を歯に挟む音)やSH(「シュ」に近い音)に相当する音がありません。早口言葉でこれらの音を繰り返し練習することで、口の動きが定着します。
リズムとイントネーションが身につく
英語は強弱のリズムがある言語です。早口言葉を練習することで、英語特有のリズム感覚が自然と身についていきます。
口の筋肉が英語向けに鍛えられる
日本語と英語では口の動かし方が異なります。早口言葉の練習は、英語を話すのに必要な口周りの筋肉を効率よく鍛えてくれます。
初級:まずはここから
英語の早口言葉に初めて挑戦する方は、短くてシンプルなものから始めましょう。
1. She sells seashells by the seashore.
「彼女は海辺で貝殻を売っている」という意味です。SHとSの音の切り替えが練習できます。「she」のSHと「sells」「seashells」「seashore」のSが交互に出てくるのがポイントです。
日本人が特につまずきやすいのは「seashells」の部分です。「sea」のSから「shells」のSHへの切り替えが一語の中で起きるため、丁寧に練習しましょう。
2. Red lorry, yellow lorry.
「赤いトラック、黄色いトラック」という意味です。LとRの切り替え練習に最適な短いフレーズです。「red」のRと「lorry」のLが交互に出てきます。
これを繰り返して言うと、だんだん「red lorry」が「led rorry」になってしまうのが典型的な間違いです。
3. How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood?
有名な早口言葉で、WとCHの音が繰り返し出てきます。「woodchuck」(ウッドチャック、マーモットの一種)が木を投げるという面白い内容です。
WOODとWOULDの母音の違いにも注意しましょう。WOODは短い「ウ」、WOULDも短い「ウ」ですが、微妙にニュアンスが異なります。
4. Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
Pの音が連続する定番の早口言葉です。「ピーター・パイパーが酢漬けの唐辛子を一山分摘んだ」という意味です。
Pは唇をしっかり閉じてから破裂させる音です。連続するPをひとつひとつ丁寧に発音することを意識しましょう。
5. I scream, you scream, we all scream for ice cream.
「アイスクリーム」と「I scream(私は叫ぶ)」の音の類似を利用した早口言葉です。SCRの子音クラスターの練習になります。
中級:ステップアップ
初級がスムーズに言えるようになったら、中級に進みましょう。少し長くなり、より複雑な音の組み合わせが出てきます。
6. Unique New York, unique New York, you know you need unique New York.
「ユニーク」と「ニューヨーク」の音が絡み合います。NとYの音の切り替え、さらに「unique」の「nique」と「New」の「N」の区別が難しいポイントです。
7. Toy boat, toy boat, toy boat.
わずか2語ですが、3回繰り返すと驚くほど難しくなります。「T」と「B」の切り替え、そして「oy」と「oat」の母音の切り替えが同時に起こるためです。
英語ネイティブスピーカーでさえ、3回目には「toy boyt」や「tow boat」と言ってしまうことが多い名作です。
8. A proper copper coffee pot.
Pの音の連続に加えて、「copper」と「coffee」のCの音、「pot」のPが入り混じります。「proper」「copper」「coffee」「pot」とP/C/Fの音の切り替えが要求されます。
9. Six sick hicks nick six slick bricks with picks and sticks.
Sの音とICKという音の繰り返しが特徴です。「六人の病気のいなかっぺが、つるはしと棒で六個のすべすべのレンガを切り取る」という意味です。
ICKの音が「sick」「hicks」「nick」「slick」「bricks」「picks」「sticks」と7回も登場します。
10. Fuzzy Wuzzy was a bear. Fuzzy Wuzzy had no hair. Fuzzy Wuzzy wasn’t very fuzzy, was he?
ZとWの音が繰り返される有名な早口言葉です。「ファジー・ワジーは熊だった。ファジー・ワジーには毛がなかった。ファジー・ワジーはあまりファジー(もじゃもじゃ)ではなかったね」という内容です。
Zの振動音を正確に出し続けるのが難しいポイントです。
11. Whether the weather is warm, whether the weather is hot, we have to put up with the weather, whether we like it or not.
WHとWの音、THの音が多用されるフレーズです。「whether」と「weather」の微妙な発音の違いを意識して練習しましょう。
12. Can you can a canned can into an un-canned can like a canner can can a canned can into an un-canned can?
「CAN」が何度も出てきますが、それぞれ異なる意味(できる、缶、缶詰にする)で使われています。CANの繰り返しの中で正しいアクセントを置く練習になります。
上級:本気のチャレンジ
上級レベルは長さも複雑さも格段に増します。これらをマスターすれば、英語の発音力は飛躍的に向上しているはずです。
13. The sixth sick sheikh’s sixth sheep’s sick.
「6番目の病気の族長の6番目の羊が病気だ」という意味です。ギネスブックに「最も難しい英語の早口言葉」として掲載されたことがあるという説もある有名なフレーズです。
SIXTHのXTHという音は日本人にとって非常に難しい子音の連続です。さらにSHEIKHのKH、SHEEPのSHが入り混じります。
14. Pad kid poured curd pulled cod.
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が「世界一難しい早口言葉」と発表したフレーズです。PとDの交互出現、さらに母音の変化が脳を混乱させます。
10回連続で言おうとすると、ほとんどの人が途中で完全に言葉にならなくなるとされています。
15. She stood on the balcony, inexplicably mimicking him hiccupping, and amicably welcoming him in.
長い文章ですが、ICKとIMの音が何度も出てきます。「inexplicably」「mimicking」「hiccupping」「amicably」「welcoming」と、似た音の塊が連続します。
16. The thirty-three thieves thought that they thrilled the throne throughout Thursday.
THの音が大量に出てくる上級早口言葉です。「thirty」「three」「thieves」「thought」「they」「thrilled」「throne」「throughout」「Thursday」と、THが9回も登場します。
THには有声音(the, they)と無声音(think, throne)の2種類があります。この区別を高速で行うのが難しいポイントです。
17. Brisk brave brigadiers brandished broad bright blades, blunderbusses, and bludgeons — balancing them badly.
BRとBLの子音クラスターが交互に出てくる上級フレーズです。「勇敢な旅団兵たちが幅広く輝く刃物やラッパ銃や棍棒を振りかざした」という意味です。
18. If you must cross a coarse, cross cow across a crowded cow crossing, cross the cross, coarse cow across the crowded cow crossing carefully.
CROSSとCOWとCROWDEDの音が入り乱れます。CRとCOの切り替えが非常に高速で要求されます。
19. Imagine an imaginary menagerie manager managing an imaginary menagerie.
「想像上の動物園の園長が想像上の動物園を管理するところを想像してみてください」という意味です。Mの音とNの音、さらに「imaginary」と「menagerie」「managing」「manager」の類似音が混乱を招きます。
20. Theophilus Thistle, the successful thistle sifter, in sifting a sieve full of un-sifted thistles, thrust three thousand thistles through the thick of his thumb.
THとSの音が大量に出てくる超長文早口言葉です。最初から最後まで通して言えたら、英語の発音に相当な自信を持ってよいでしょう。
英語早口言葉の効果的な練習方法
シャドーイングで練習する
ネイティブスピーカーの音声を聞きながら、少し遅れて真似するシャドーイング練習が効果的です。動画サイトで「English tongue twisters」と検索すると多くの音声付き動画が見つかります。
発音記号を確認する
つまずきやすい単語は発音記号を確認しましょう。特にTHの有声と無声の違い、LとRの違いは発音記号で明確に区別されています。
母音をはっきりと発音する
英語の早口言葉では子音に意識が向きがちですが、母音を正確に発音することも重要です。母音が曖昧になると、全体がぼやけてしまいます。
毎日1つずつ取り組む
20個を一度にマスターしようとせず、1日1つずつ取り組むのがおすすめです。1つのフレーズを完全にマスターしてから次に進むことで、着実にスキルが積み上がります。
まとめ
英語の早口言葉20選を難易度別にご紹介しました。英語の早口言葉は、楽しみながら発音を鍛えられる優れた練習方法です。日本人が苦手とするLとR、THとS、SHとSの区別など、早口言葉を通して効率的にトレーニングできます。まずは初級から始めて、少しずつ難易度を上げていきましょう。毎日の練習を続ければ、英語の発音力が確実に向上していくことを実感できるはずです。