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まずはこの20首から覚えよう

百人一首 覚え方 初心者 入門
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百人一首を全部覚えるのは大変ですが、まずは二十首から始めてみましょう。ここでは覚えやすさ、知名度、かるた競技での重要性を基準に、最初に覚えるべき二十首を厳選して紹介します。

選定の基準

最初に覚える二十首は以下の基準で選んでいます。

基準説明
一字決まり一字で判別できるため実践ですぐに使える
知名度が高い教科書や日常会話で出てくる歌
覚えやすい内容情景が浮かびやすく記憶に残りやすい
エピソードがある物語と結びつけて覚えられる

まず覚えたい7首:一字決まりの歌

一字決まりの歌は七首すべてを最優先で覚えましょう。一文字聞いただけで取れるため、かるた大会ですぐに成果が出ます。

1. 「む」村雨の(第87番)

村雨の露もまだ干ぬまきの葉に 霧たちのぼる秋の夕暮

にわか雨が上がった直後、まだ露が乾かない真木の葉から霧が立ちのぼる秋の夕暮れの情景です。

2. 「す」住の江の(第18番)

住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ

住之江の岸に寄る波のように、夢の中でさえ人目を避けるのだろうかという恋の歌です。

3. 「め」めぐり逢ひて(第57番)

めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな

久しぶりに逢えたのに、それが本当にあの人だったかもわからないうちに、雲に隠れる月のように去ってしまったという紫式部の歌です。

4. 「ふ」吹くからに(第22番)

吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ

風が吹くとたちまち草木がしおれるから、なるほど山と風で「嵐」と書くのだなという歌です。漢字の成り立ちに注目した知的な歌で覚えやすいでしょう。

5. 「さ」さびしさに(第70番)

さびしさに宿を立ち出でてながむれば いづくも同じ秋の夕暮

寂しくて家を出て外を見渡しても、どこも同じ秋の夕暮れが広がっているという歌です。

6. 「ほ」ほととぎす(第81番)

ほととぎす鳴きつる方を眺むれば ただ有明の月ぞ残れる

ほととぎすが鳴いた方角を見ても、そこにはもう有明の月が残っているだけだったという歌です。

7. 「せ」瀬をはやみ(第77番)

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ

急流が岩で二つに分かれてもまた合流するように、別れても必ず逢おうという崇徳院の歌です。

知名度の高い8首

次に、教科書やメディアでよく取り上げられる有名な歌を覚えましょう。

8. 秋の田の(第1番)

秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ

百人一首の第一番で、天智天皇の歌です。最初の歌として覚えておきたい一首です。

9. 春すぎて(第2番)

春すぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山

持統天皇が天の香具山の夏の到来を詠んだ歌で、教科書にも頻出します。

10. 千早ふる(第17番)

千早ふる神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは

在原業平の歌で、落語「千早ふる」の題材としても有名です。

11. 天の原(第7番)

天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも

遣唐使の安倍仲麿が唐から故郷を偲んで詠んだ歌です。

12. 花の色は(第9番)

花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに

小野小町の歌で、美貌の衰えを花に喩えた名歌です。

13. これやこの(第10番)

これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関

蝉丸の歌で、出会いと別れを逢坂の関に詠んだ歌です。

14. 田子の浦に(第4番)

田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ

山部赤人の富士山の歌で、万葉集にも原歌があります。

15. 小倉山(第26番)

小倉山峰のもみぢ葉心あらば 今ひとたびのみゆき待たなむ

藤原忠平の歌で、天皇の行幸を願って紅葉に呼びかける歌です。

かるた競技で有利な5首

16. 大江山(第60番)

大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立

小式部内侍が藤原定頼の挑発に即座に返した逸話が有名な歌です。

17. 奥山に(第5番)

奥山に紅葉ふみ分け鳴く鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき

猿丸大夫の歌で、秋の山の哀愁を詠んだ覚えやすい歌です。

18. あしびきの(第3番)

あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む

柿本人麻呂の歌で、長い秋の夜を一人で寝る寂しさを詠んでいます。

19. みかの原(第27番)

みかの原わきて流るる泉川 いつ見きとてか恋しかるらむ

中納言兼輔の歌で、「いつ見き」(いつ会った)と「泉川」の掛詞が印象的です。

20. ひさかたの(第33番)

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ

紀友則の歌で、穏やかな春の日に桜がなぜ慌ただしく散るのかと問いかけた歌です。

覚え方のアドバイス

一日一首ペースで

二十首を一気に覚えるのではなく、一日一首ずつ着実に覚えていきましょう。二十日あれば完了します。

前日の復習を忘れずに

新しい歌を覚える前に、前日までに覚えた歌を復習しましょう。復習なしでは忘れてしまいます。

音読と暗唱を繰り返す

歌を声に出して読み、見ないで暗唱できるようになるまで繰り返しましょう。

まとめ

百人一首は二十首覚えるだけでも、かるた大会で戦えるようになり、古典文学への理解も深まります。まずはこの二十首を確実に覚え、そこから少しずつ数を増やしていきましょう。

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