果物・野菜の難読漢字まとめ
果物や野菜の名前は普段カタカナやひらがなで書くことが多いですが、漢字で書くと読めないものが少なくありません。漢字クイズでもよく出題される果物・野菜の漢字をまとめて紹介します。
果物の難読漢字
柑橘類
| 漢字 | 読み方 | 解説 |
|---|---|---|
| 蜜柑 | みかん | 蜜のように甘い柑橘の意味 |
| 金柑 | きんかん | 金色の柑橘の意味 |
| 柚子 | ゆず | 中国原産の柑橘類 |
| 酢橘 | すだち | 酢の代わりに使う橘の意味 |
| 橙 | だいだい | 実が長く木に残り「代々」に通じる |
| 檸檬 | れもん | 中国語の音訳 |
「檸檬」は「れもん」と読みます。梶井基次郎の短編小説『檸檬』で知られる漢字表記です。中国語でのレモンの音訳に由来しており、日常ではカタカナの「レモン」を使うのが一般的です。
「橙」は「だいだい」と読みます。実が冬を越しても木から落ちず、翌年の実と一緒に木に残ることから「代々」に通じる縁起物とされ、正月飾りに使われます。
木になる果物
| 漢字 | 読み方 | 解説 |
|---|---|---|
| 林檎 | りんご | 中国語「林檎(りんきん)」に由来 |
| 無花果 | いちじく | 花が見えない果実の意味 |
| 石榴 | ざくろ | 「石のような実が割れる」に由来する説 |
| 枇杷 | びわ | 楽器の琵琶に似た形の果実 |
| 柿 | かき | 古くから日本にある果物 |
| 杏 | あんず | 中国原産の果樹 |
| 李 | すもも | 「酸い桃」の意味 |
「無花果」は「いちじく」と読みます。「花がない果実」と書きますが、実際には花がないわけではなく、花が実の中に隠れて咲くため外から見えないことに由来しています。ペルシャ語が中国語を経て日本語に入ったとされています。
「石榴」は「ざくろ」と読みます。実が熟すと裂けて赤い種子が見える特徴的な果物です。漢字の「榴」は「瘤(こぶ)」のような実の形を表しているとされています。
その他の果物
| 漢字 | 読み方 | 解説 |
|---|---|---|
| 西瓜 | すいか | 西方(中央アジア)から来た瓜の意味 |
| 甜瓜 | メロン/まくわうり | 甘い瓜の意味 |
| 葡萄 | ぶどう | 中央アジア原産の果物 |
| 苺 | いちご | 「一期(いちご)」に由来する説がある |
| 鳳梨 | パイナップル | 中国語での呼び名 |
| 茘枝 | ライチ | 中国語の音訳 |
| 芒果 | マンゴー | 中国語の音訳 |
「西瓜」は「すいか」と読みます。中国語で西方から伝わった瓜という意味です。日本には16世紀頃にポルトガル人によって伝えられたとされています。
野菜の難読漢字
葉物野菜
| 漢字 | 読み方 | 解説 |
|---|---|---|
| 白菜 | はくさい | 白い茎の菜の意味 |
| 菠薐草 | ほうれんそう | ペルシャ(菠薐)から来た草の意味 |
| 萵苣 | レタス/ちしゃ | 中国語での表記 |
| 芹菜 | セロリ | 中国語での表記 |
| 韮 | にら | 独特の臭いを持つ野菜 |
「菠薐草」は「ほうれんそう」と読みます。「菠薐」はペルシャ(現在のイラン)を指す言葉で、ペルシャから中国を経て日本に伝わったことに由来しています。漢字三文字で書かれることは現在ではほとんどなく、カタカナの「ホウレンソウ」が一般的です。
根菜類
| 漢字 | 読み方 | 解説 |
|---|---|---|
| 蕪 | かぶ | 「かぶら」とも読む |
| 大蒜 | にんにく | 「大きな蒜(ひる)」の意味 |
| 牛蒡 | ごぼう | 中国語の音訳 |
| 蓮根 | れんこん | 蓮の根の意味 |
| 薩摩芋 | さつまいも | 薩摩(鹿児島)から広まった芋 |
| 里芋 | さといも | 里(人が住む場所)で育てる芋 |
「大蒜」は「にんにく」と読みます。「蒜」は「ひる」とも読み、ネギ属の植物を広く指す漢字です。「大蒜(にんにく)」は大きな蒜という意味で、対して「小蒜(こびる)」はノビルを指します。
その他の野菜
| 漢字 | 読み方 | 解説 |
|---|---|---|
| 玉蜀黍 | とうもろこし | 唐から来た蜀黍(もろこし)の意味 |
| 南瓜 | かぼちゃ | カンボジアから来た瓜の意味 |
| 竹の子 | たけのこ | 竹の子ども(若い芽)の意味 |
| 陸蓮根 | おくら | 陸の蓮根に似た野菜の意味 |
| 隠元豆 | いんげんまめ | 隠元禅師が伝えたとされる豆 |
「玉蜀黍」は「とうもろこし」と読みます。「蜀黍(もろこし)」は中国の蜀から来た穀物の意味で、「玉」は粒が玉のように並ぶ様子を表しています。「唐黍(とうきび)」とも呼ばれます。
「陸蓮根」は「おくら」と読みます。切り口が蓮根(れんこん)に似ていることから「陸の蓮根」と呼ばれたものです。ただし、実際の語源は英語の「okra」であり、漢字表記は当て字です。
果物・野菜の漢字の特徴
果物や野菜の漢字には、中国語からそのまま借用したものが多く見られます。「林檎」「葡萄」「菠薐草」「牛蒡」などがその例です。日本に伝わった経路や原産地を反映した漢字も多く、「西瓜(西方から来た瓜)」「南瓜(南方から来た瓜)」のように方角を含むものもあります。
また、「蒲公英」のように漢字と読み方の対応が完全に崩れているものもあり、漢字だけで読み方を推測するのは困難です。
まとめ
果物・野菜の難読漢字は、食文化の国際的な交流の歴史を反映しています。「檸檬」「無花果」「石榴」「菠薐草」「玉蜀黍」などは特に読みにくい漢字です。身近な食材の漢字を知ることで、日本語の奥深さを改めて感じることができるでしょう。