読み間違いが多い地名の漢字
日本全国には、漢字の通常の読み方では読めない地名が数多くあります。旅行や出張で恥ずかしい思いをしないためにも、読み間違いが多い地名の漢字を知っておきましょう。ここでは特に間違いが多い地名を全国から厳選して紹介します。
都道府県名で間違いやすいもの
| 地名 | 正しい読み方 | よくある間違い |
|---|---|---|
| 茨城県 | いばらきけん | いばらぎけん |
| 愛媛県 | えひめけん | あいひめけん |
| 大分県 | おおいたけん | だいぶけん |
「茨城県」の読み方は「いばらき」であり「いばらぎ」ではありません。これは日本で最も有名な読み間違いの一つで、茨城県民を悩ませ続けている問題です。濁音の「ぎ」ではなく清音の「き」が正しい読み方です。
「大分県」は「だいぶん」や「だいぶ」ではなく「おおいた」と読みます。「大」を「おお」、「分」を「いた」と読む特殊な読み方で、由来には諸説あります。
駅名で間違いやすい漢字
首都圏の駅
| 駅名 | 正しい読み方 | よくある間違い | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 御徒町 | おかちまち | おとまち | 東京都台東区 |
| 国立 | くにたち | こくりつ | 東京都国立市 |
| 日暮里 | にっぽり | ひぐれさと | 東京都荒川区 |
| 馬喰町 | ばくろちょう | うまくいちょう | 東京都中央区 |
「日暮里」は「にっぽり」と読みます。「日が暮れる里」と書くので「ひぐれさと」と読みたくなりますが、元は「新堀(にいぼり)」という地名が転訛したものです。
関西圏の駅
| 駅名 | 正しい読み方 | よくある間違い | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 放出 | はなてん | ほうしゅつ | 大阪市鶴見区 |
| 喜連瓜破 | きれうりわり | きれんうりわり | 大阪市平野区 |
| 枚方 | ひらかた | まいかた | 大阪府枚方市 |
| 交野 | かたの | こうの | 大阪府交野市 |
「放出」は全国屈指の難読駅名です。「ほうしゅつ」ではなく「はなてん」と読みます。古代に河内湖の水を大阪湾に「放ち出す」場所であったことが由来とされています。
都市名で間違いやすい漢字
| 地名 | 正しい読み方 | よくある間違い | 都道府県 |
|---|---|---|---|
| 各務原 | かかみがはら | かがみはら | 岐阜県 |
| 匝瑳 | そうさ | そうさい | 千葉県 |
| 羽咋 | はくい | はくつ | 石川県 |
| 四万十 | しまんと | よんまんじゅう | 高知県 |
| 宍粟 | しそう | ししあわ | 兵庫県 |
| 指宿 | いぶすき | ゆびやど | 鹿児島県 |
「各務原」は正式には「かかみがはら」と読みますが、地元では「かがみはら」「かがみがはら」とも呼ばれ、読み方が複数存在する珍しいケースです。航空自衛隊の基地がある市として知られています。
「匝瑳」は千葉県にある市で、「そうさ」と読みます。「匝」も「瑳」も日常ではほとんど使わない漢字で、難読度は非常に高いです。
観光地で間違いやすい漢字
| 地名 | 正しい読み方 | よくある間違い | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 安曇野 | あづみの | あずみの | 長野県 |
| 天橋立 | あまのはしだて | てんきょうりつ | 京都府 |
| 嵐山 | あらしやま | らんざん | 京都府 |
| 厳島 | いつくしま | げんとう | 広島県 |
| 波照間 | はてるま | はしょうま | 沖縄県 |
「嵐山」は京都の「あらしやま」と埼玉県の「らんざん」があり、同じ漢字で異なる読み方をします。京都の嵐山の方が有名ですが、埼玉の嵐山も「嵐山渓谷」として知られています。
同じ漢字で読み方が違う地名
日本には同じ漢字表記でも地域によって読み方が異なる地名があります。
| 漢字 | 読み方A | 所在地A | 読み方B | 所在地B |
|---|---|---|---|---|
| 柏原 | かしわら | 大阪府 | かいばら | 兵庫県 |
| 日吉 | ひよし | 神奈川県 | ひえ | 京都府 |
| 長門 | ながと | 山口県 | ながかど | 埼玉県 |
| 中島 | なかじま | 各地 | なかしま | 各地 |
同じ漢字の地名でも、地域によって読み方が全く異なるケースは珍しくありません。これは各地域の方言や歴史的な経緯によるものです。
なぜ地名の漢字は読みにくいのか
地名の漢字が読みにくい主な理由は以下の三つです。
一つ目は、地名が付けられた時代の読み方がそのまま残っているケースです。古語や古い方言の発音に漢字を当てはめたものが多く、現代の漢字の読み方とは異なります。
二つ目は、アイヌ語や琉球語など、日本語以外の言語の音に漢字を当てたケースです。北海道や沖縄に難読地名が多い理由はここにあります。
三つ目は、縁起担ぎや権力者の意向で漢字を変更した結果、読み方と漢字の対応が崩れたケースです。元の地名の読み方はそのまま残る一方で、漢字だけが変わったため、読みにくくなっています。
まとめ
地名の漢字の読み間違いは誰にでも起こり得ることです。特に「茨城」「放出」「枚方」「各務原」などは間違える人が多い地名です。正しい読み方を知ることは、旅先でのコミュニケーションを円滑にし、日本の地理や歴史への理解を深めることにもつながるでしょう。