よめるよ よめるよ

天気・気象に関する難読漢字

天気 気象 難読漢字 自然
広告スペース (article-top)

天気や気象に関する漢字には、古くから使われてきた独特の表現が多くあります。天気予報で耳にする言葉でも、漢字で書くと読めないものが少なくありません。ここでは天気・気象に関する難読漢字を紹介します。

雨に関する難読漢字

漢字読み方意味
五月雨さみだれ梅雨の時期の長雨
時雨しぐれ秋から冬にかけての通り雨
霧雨きりさめ霧のように細かい雨
氷雨ひさめ雹(ひょう)や冷たい雨のこと
驟雨しゅうう急に降り出してすぐに止む雨
霖雨りんう何日も降り続く長雨
梅雨つゆ/ばいう六月頃の長雨の時期
俄雨にわかあめ突然降り出す雨

「五月雨」は「さみだれ」と読みます。旧暦の五月(現在の6月頃)に降る雨のことで、梅雨と同じ意味です。松尾芭蕉の「五月雨をあつめて早し最上川」や「五月雨の降り残してや光堂」は有名な句です。

「時雨」は「しぐれ」と読みます。晩秋から初冬にかけて降ったり止んだりする雨のことで、日本の季節感を表す美しい言葉の一つです。「しぐれる」という動詞としても使われます。

「驟雨」は「しゅうう」と読みます。気象用語としては「にわか雨」と同義で、短時間に強く降る雨を指します。「驟」には「急に走る」という意味があります。

雪に関する難読漢字

漢字読み方意味
雪崩なだれ山の斜面の雪が崩れ落ちる現象
吹雪ふぶき強風に伴って雪が激しく降る現象
あられ直径5mm未満の氷の粒
ひょう直径5mm以上の氷の粒
みぞれ雪と雨が混じって降るもの
粉雪こなゆきさらさらした細かい雪
淡雪あわゆき春先に降るすぐに溶ける雪
万年雪まんねんゆき一年中溶けずに残る雪

「霰」「雹」「霙」はすべて雨かんむりの漢字ですが、それぞれ異なる気象現象を指します。「霰(あられ)」は直径5mm未満の氷の粒で、「雹(ひょう)」は直径5mm以上の氷の粒です。この区別は気象学上の定義によるものです。「霙(みぞれ)」は雪と雨が混じった状態です。

風に関する難読漢字

漢字読み方意味
おろし山から吹き降ろす強い風
なぎ風が止んで海が穏やかになること
あらし激しい風雨
薫風くんぷう初夏の心地よい風
涼風すずかぜ涼しい風
疾風はやて/しっぷう速く激しい風
微風びふう/そよかぜわずかに吹く弱い風

「颪」は「おろし」と読み、山から平地に向かって吹き降ろす冷たく強い風のことです。「六甲おろし」「赤城おろし」「筑波おろし」など、山の名前と組み合わせて各地で使われています。国字(日本で作られた漢字)です。

「凪」も国字で、「なぎ」と読みます。海上で風が止み、波が穏やかになる状態を意味します。「凪を待つ」「朝凪」「夕凪」など、海に関連する場面で使われることが多い言葉です。

空・天体に関する難読漢字

漢字読み方意味
黄昏たそがれ夕暮れどき
東雲しののめ夜明け前の明るくなり始める頃
あけぼの夜明け
朧月おぼろづき霞がかかってぼんやり見える月
陽炎かげろう地面の熱で空気が揺らぐ現象
虹霓こうげい虹の別称。主虹と副虹を合わせた言い方

「東雲」は「しののめ」と読みます。夜明け前に東の空が白み始める時間帯を指す言葉です。「篠の目(しののめ)」が語源で、古代の竹で編んだ簾の目から差し込む薄明かりに由来するとされています。

「陽炎」は「かげろう」と読みます。夏の暑い日に地面近くの空気が揺らめいて見える現象です。「蜻蛉(かげろう)」と同音ですが、全く異なるものを指します。

気象用語の難読漢字

漢字読み方意味
もや視程が1km以上10km未満の霧状の現象
かすみ遠くの景色がぼんやり見える状態
きり視程が1km未満の微小な水滴の現象
ひでり長期間雨が降らない状態
濃霧のうむ濃い霧

「靄」「霞」「霧」はいずれも視界を遮る現象ですが、気象学上は異なるものです。「霧(きり)」は視程1km未満、「靄(もや)」は視程1km以上10km未満と定義されています。「霞(かすみ)」は気象用語としてはあまり使われず、文学的な表現として用いられることが多い言葉です。

季節の気象表現

日本語には季節ごとの気象を表す独特の表現があります。

春には「春霞(はるがすみ)」「花曇り(はなぐもり)」、夏には「入道雲(にゅうどうぐも)」「薫風(くんぷう)」、秋には「秋霖(しゅうりん)」「野分(のわき)」、冬には「木枯らし(こがらし)」「風花(かざはな)」など、日本人は気象現象を細やかに言葉で表現してきました。

これらの言葉は俳句の季語としても使われており、日本の文学と気象の深い関わりを示しています。

まとめ

天気・気象に関する難読漢字は、日本人の自然に対する繊細な感覚を反映しています。「五月雨」「時雨」「颪」「凪」「東雲」「陽炎」などは特に読みにくい漢字です。気象に関する漢字を知ることで、日本語の表現の豊かさを改めて実感できるでしょう。

広告スペース (article-bottom)

あわせて読みたい