接客で使う敬語ガイド|お客様対応の基本フレーズ
接客 お客様対応 販売 サービス業
広告スペース (article-top)
接客業での敬語は、お客様に気持ちよく過ごしていただくための大切なツールです。正しい敬語を使えると、お店全体の信頼感と品格が高まります。一方で、いわゆる「バイト敬語」のように間違った表現が習慣化してしまうこともあります。この記事では、接客の各場面で使う正しい敬語フレーズを解説します。
接客の基本7大用語
まずは接客業で必ず使う基本フレーズを確認しましょう。
- いらっしゃいませ
- かしこまりました
- 少々お待ちくださいませ
- お待たせいたしました
- 恐れ入ります
- 申し訳ございません
- ありがとうございます(ありがとうございました)
これらは接客のあらゆる場面で使う基本です。自然に口をついて出るまで練習しておきましょう。
お出迎えの敬語
お客様が来店したとき
- 「いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました」
- 「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか」
予約のお客様
- 「お待ちしておりました。〇〇様でいらっしゃいますか」
- 「〇〇様、ご来店ありがとうございます。お席にご案内いたします」
案内するとき
- 「こちらへどうぞ。ご案内いたします」
- 「お席の準備ができましたので、ご案内いたします」
- 「恐れ入りますが、こちらでお待ちいただけますでしょうか」
接客中の敬語
商品の説明
- 「こちらが本日のおすすめでございます」
- 「こちらの商品は〜という特徴がございます」
- 「サイズはS・M・Lの3種類をご用意しております」
誤った表現と正しい表現:
- 誤:「こちらが新商品になります」→ 正:「こちらが新商品でございます」
- 誤:「色は3色の方からお選びいただけます」→ 正:「色は3色からお選びいただけます」
お客様の要望を聞くとき
- 「何かお探しのものはございますか」
- 「ご希望のサイズをお聞かせいただけますか」
- 「お色の好みはございますか」
おすすめするとき
- 「こちらの商品はいかがでしょうか」
- 「〇〇様にはこちらがお似合いかと存じます」
- 「こちらも大変ご好評いただいております」
お客様に確認するとき
- 「サイズはMでよろしいでしょうか」
- 「お包みいたしましょうか」
- 「ご試着なさいますか」
誤った表現:
- 「サイズはMでよろしかったでしょうか」(現在のことを過去形で聞くのは不自然)
- 「試着できますが、いかがいたしますか」(「いたす」は自分の動作。お客様には「なさいますか」を使う)
待ってもらうとき
- 「少々お待ちくださいませ」
- 「確認して参りますので、少々お待ちいただけますでしょうか」
- 「お待たせいたしました」(戻ってきたとき)
会計の敬語
会計に案内するとき
- 「お会計はこちらでお願いいたします」
- 「お会計をさせていただきます」
金額を伝えるとき
- 「合計で5,000円でございます」
- 「合計で5,000円頂戴いたします」
誤った表現:
- 「5,000円になります」(変化を意味する「なる」は不適切。「でございます」が正しい)
- 「5,000円ちょうどお預かりします」(「ちょうど」なら預かるのではなく「いただきます」が正しい。お預かりは釣り銭が発生する場合に使う)
お金を受け取るとき
釣り銭がある場合:
- 「1万円お預かりいたします」
- 「1万円お預かりいたします。5,000円のお返しでございます」
ちょうどの場合:
- 「5,000円ちょうど頂戴いたします」
カード・電子決済
- 「カードをお預かりいたします」
- 「暗証番号のご入力をお願いいたします」
- 「こちらにタッチをお願いいたします」
レシートを渡すとき
- 「レシートでございます」
- 「レシートはご入り用でしょうか」
誤った表現:
- 「レシートのお返しです」(レシートは客のものではないので「返す」は不適切。「レシートでございます」と渡す)
お見送りの敬語
基本のお見送り
- 「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
- 「本日はご来店いただき、ありがとうございました」
購入後のお見送り
- 「ありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください」
- 「ありがとうございました。ぜひまたご利用くださいませ」
クレーム対応の敬語
初動の対応
- 「ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません」
- 「ご不便をおかけし、申し訳ございません」
- 「貴重なご意見をいただき、ありがとうございます」
話を聞くとき
- 「詳しくお聞かせいただけますでしょうか」
- 「さようでございましたか。大変失礼いたしました」
対応を説明するとき
- 「すぐに確認して対応いたします」
- 「担当の者をお呼びいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか」
- 「このたびの件、改善に努めてまいります」
やってはいけないこと
- 言い訳から始める
- 「でも」「しかし」で反論する
- お客様の話を遮る
- 責任を他の人や部署に転嫁する
バイト敬語の正しい言い換え
接客業で広まっている「バイト敬語」には、文法的に誤った表現が多く含まれています。
| バイト敬語(誤) | 正しい表現 | 理由 |
|---|---|---|
| 〜になります | 〜でございます | 変化していないのに「なる」は不適切 |
| 〜のほう | 〜を | 「ほう」は方向や比較に使う言葉 |
| よろしかったでしょうか | よろしいでしょうか | 現在の確認に過去形は不自然 |
| 〜でよろしかったですか | 〜でよろしいですか | 同上 |
| 〜円からお預かりします | 〜円お預かりします | 「から」は不要 |
| ご注文は以上でよろしかったでしょうか | ご注文は以上でよろしいでしょうか | 過去形は不自然 |
| こちら、〇〇になります | こちら、〇〇でございます | 変化を意味しない |
飲食店特有の敬語
注文を受けるとき
- 「ご注文はお決まりでしょうか」
- 「ご注文を伺います」
- 「かしこまりました。〇〇と〇〇でございますね」(復唱する)
料理を提供するとき
- 「お待たせいたしました。〇〇でございます」
- 「熱くなっておりますので、お気をつけください」
追加注文を確認するとき
- 「他にご注文はございますか」
- 「お飲み物のおかわりはいかがでしょうか」
食器を下げるとき
- 「こちら、お下げしてもよろしいでしょうか」
- 「お済みのお皿をお下げいたします」
接客敬語を上達させるコツ
声に出して練習する
敬語は頭で理解するだけでなく、声に出して繰り返し練習することで身につきます。
先輩の言葉遣いを観察する
接客が上手な先輩の表現を観察し、良い表現を取り入れましょう。
録音して確認する
自分の接客を録音して聞き返すと、口癖や間違いに気づけます。
一度に全部覚えようとしない
基本7大用語をまず完璧にしてから、場面ごとのフレーズを少しずつ増やしていくのが効果的です。
まとめ
接客の敬語は、お客様に快適な時間を過ごしていただくための基本スキルです。「になります」「よろしかったでしょうか」といったバイト敬語を正しい表現に直し、基本7大用語を軸に場面ごとのフレーズを身につけましょう。正しい敬語が使えると、お客様の信頼を得られるだけでなく、自分自身の自信にもつながります。
広告スペース (article-bottom)