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上座・下座の基本ルール|会議室・車・宴席の席順

上座 下座 席順 ビジネスマナー
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ビジネスの場で「どこに座ればいいのか」と迷った経験はないでしょうか。日本には「上座」「下座」という座席の序列があり、場面ごとにルールが決まっています。この記事では、さまざまなシーンにおける上座・下座の基本ルールを解説します。

上座・下座とは

「上座(かみざ)」は、その場で最も格の高い人が座る席です。一般的に、出入口から最も遠い位置が上座とされます。逆に「下座(しもざ)」は、出入口に最も近い位置で、もてなす側や目下の人が座ります。

上座・下座の基本原則

  • 出入口から最も遠い席が上座
  • 出入口に最も近い席が下座
  • 景色や絵画が見える側が上座になることもある
  • 床の間がある和室では、床の間の前が最上位の上座

上座に座る人の優先順位

  1. お客様・来訪者
  2. 目上の人(年齢・役職が上の人)
  3. 初対面の場合は年長者

会議室の上座・下座

長テーブルの場合

長テーブルの会議室では、出入口から最も遠い席が上座です。

 [ドア]

  6  5  4  ← 下座側
  ----------
  1  2  3  ← 上座側(奥側)

番号が小さいほど上座です。議長や司会者がいる場合は、テーブルの中央に座ることもあります。

対面式の場合

対面で座る場合は、以下の席順になります。

  • 来訪者(お客様)側:奥側(上座)
  • 自社側:ドア側(下座)
  • それぞれの中でも、中央が最上位、端に行くほど下位

円卓の場合

円卓でも基本は同じで、出入口から最も遠い席が上座です。そこから左右交互に下位の席が配置されます。

応接室の上座・下座

応接室には長椅子(ソファ)と一人掛けの椅子がある場合が多いです。

基本の席順

  • 長椅子(ソファ)側が上座 → 来訪者が座る
  • 一人掛けの椅子側が下座 → 自社の社員が座る
  • 長椅子の中でも出入口から遠い方が最上位

椅子の格付け

椅子にも格があります。格の高い順は以下の通りです。

  1. 長椅子(ソファ)
  2. 肘掛け付きの一人掛け椅子
  3. 肘掛けなしの一人掛け椅子
  4. 背もたれのない椅子(スツール)

和室の上座・下座

和室では床の間の位置が席順を決める大きな要素です。

床の間がある場合

  • 床の間の正面が最上位の上座
  • 床の間から離れるほど下座
  • 床脇(違い棚がある側)の前が次席

床の間がない場合

出入口から遠い位置が上座という基本原則に従います。

車・タクシーの上座・下座

車内にも上座・下座があります。安全で快適な席が上座です。

タクシーの場合

 [運転席]  [助手席(4)]
 [  (2)  ] [  (3)   ]
 [  (1)  ]  ← 運転席の後ろが上座
  1. 運転席の後ろ(最も安全な席)
  2. 助手席の後ろ
  3. 後部座席の中央
  4. 助手席(下座。行き先の指示や料金の支払いを行う)

自家用車・社用車の場合(上司が運転する場合)

上司や目上の人が運転する場合は、助手席が上座になります。

  1. 助手席
  2. 運転席の後ろ
  3. 助手席の後ろ
  4. 後部座席の中央

これは、運転してくれる人の隣が最も近く会話がしやすい席であるためです。

自家用車の場合(本人が運転する場合)

自分の車で人を送迎する場合も、助手席が上座になります。

エレベーターの上座・下座

エレベーター内にも上座・下座があります。

  • 上座:操作盤から最も遠い奥の位置
  • 下座:操作盤の前(ボタン操作を行う人の位置)

操作盤が左右両方にある場合は、右側の操作盤側が下座です。

宴席・飲み会の上座・下座

座敷の場合

  • 床の間がある場合は床の間の前が上座
  • 入口から最も遠い席が上座
  • 幹事や若手は入口近くの下座に座る

テーブル席の場合

  • 壁側が上座、通路側が下座
  • 出入口から遠い席が上座

カウンター席の場合

  • 出入口から最も遠い席が上座
  • バーなどでは大将や板前の正面が上座になることもある

列車・新幹線の上座・下座

対面式ボックスシートの場合

  • 進行方向を向いた窓側が上座
  • 進行方向を背にした通路側が下座
位置順位
進行方向・窓側1(上座)
進行方向・通路側2
逆方向・窓側3
逆方向・通路側4(下座)

横並びの場合

  • 窓側が上座、通路側が下座

上座を勧められたら

目上の方や来訪者に上座を勧められた場合は、一度は辞退するのが礼儀です。「とんでもございません」と遠慮しつつ、再度勧められたら「それではお言葉に甘えて」と素直に座りましょう。何度も辞退すると場の雰囲気が悪くなります。

まとめ

上座・下座の基本は「出入口から遠い席が上座」です。これを覚えておけば、多くの場面で迷わずに対応できます。ただし、景色や設備の配置によって変わることもあるため、場面に応じて柔軟に判断することも大切です。迷ったときは「奥の席へどうぞ」と相手を先に案内すれば、大きな失敗はありません。

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