年賀状のマナーと書き方の基本|賀詞や文例も紹介
年賀状は新年の挨拶を伝える日本の伝統的な習慣です。メールやSNSでの挨拶が増えた現代でも、年賀状を大切にしている方は多くいます。この記事では、年賀状の基本マナーから書き方、賀詞の選び方まで解説します。
年賀状の基本マナー
投函時期
年賀状が元日に届くようにするには、12月25日までに投函するのが目安です。
| 投函時期 | 届く時期 |
|---|---|
| 12月15日〜25日 | 1月1日(元日配達) |
| 12月26日〜28日 | 1月2日〜3日頃 |
| 12月29日以降 | 1月4日以降(届かない場合もある) |
年賀状の受付開始は例年12月15日からです。それ以前に投函すると、通常郵便として年内に届いてしまう可能性があります。
松の内に届ける
年賀状は「松の内」(一般的に1月7日まで)に届けるのがマナーです。松の内を過ぎてから届いた場合や、届いた年賀状に返信する場合は、「寒中見舞い」として送ります。寒中見舞いは1月8日から立春(2月4日頃)までに届くようにします。
賀詞の選び方
年賀状に書く新年の挨拶を「賀詞」といいます。相手との関係性に合わせて使い分けましょう。
目上の方への賀詞
4文字以上の賀詞を使うのが正式です。
- 謹賀新年(つつしんで新年をお祝い申し上げます)
- 恭賀新年(うやうやしく新年をお祝い申し上げます)
- 謹んで新春のお慶びを申し上げます
- 新春のお慶びを申し上げます
友人・同僚への賀詞
以下の賀詞は同等以下の立場の相手に使います。
- 賀正(新年を祝う)
- 迎春(新春を迎える)
- 初春
- あけましておめでとうございます
避けるべき使い方
- 「賀正」「迎春」を目上の方に使うのは失礼(敬意を含まない簡略表現のため)
- 「A Happy New Year」の冒頭に「A」をつけるのは英語として不自然との説もある
- 賀詞を重複して使わない(「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」を両方書かない)
- 「去年」は「去る」を含むため避け、「昨年」「旧年」を使う
年賀状の書き方
表面(宛名面)の書き方
宛名面は縦書きが正式です。
宛名の書き方
- 住所は右側に書く
- 宛名は中央にやや大きめに書く
- 敬称は「様」が基本
- 連名の場合はそれぞれに「様」をつける
- 会社宛ては「御中」、個人宛ては「様」
差出人の書き方
- 左下に住所と氏名を書く
- 家族連名の場合は、世帯主の名前を右に書く
- 子供の名前を入れる場合は、年齢を添えても可
裏面(通信面)の書き方
裏面には以下の要素を書きます。
- 賀詞
- 挨拶文(本文)
- 年号(令和○年 元旦)
- 添え書き(手書きの一言メッセージ)
挨拶文の文例
一般的な文例
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は大変お世話になりました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
ビジネス向けの文例
謹賀新年
旧年中は格別のお引き立てを賜り
厚く御礼申し上げます
本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう
お願い申し上げます
親しい方への文例
あけましておめでとうございます
昨年はたくさんの楽しい思い出をありがとう
今年もよろしくお願いします
またお会いできるのを楽しみにしています
添え書きのポイント
印刷された年賀状でも、手書きの一言を添えると温かみが増します。
- 相手の近況に触れる(「お子さんの成長が楽しみですね」)
- 今後の予定に触れる(「春にはぜひお会いしたいですね」)
- 感謝の気持ちを伝える(「いつも気にかけていただきありがとうございます」)
- 短くても手書きであることが大切
年賀状を書くときの注意点
句読点について
年賀状には句読点をつけないのが正式です。これは「区切りをつけない」「途切れない」という縁起を担いだものです。文の区切りにはスペースを入れます。
忌み言葉を避ける
- 「去年」→「昨年」「旧年」
- 「終わる」「切る」「失う」「倒れる」「衰える」などの不吉な言葉は避ける
- 「枯れる」「散る」なども使わない
年号の書き方
- 「令和○年 元旦」と書く
- 「元旦」は「1月1日の朝」を意味するため、「1月1日 元旦」と書くと重複になる
- 「一月一日」と書いても可
喪中の場合の対応
喪中はがきを出す場合
近親者が亡くなった年は年賀状を出さず、代わりに「喪中はがき」(年賀欠礼状)を送ります。
- 11月中旬〜12月初旬に届くように送る
- 相手が年賀状を準備する前に届けるのがマナー
喪中の方に年賀状を出してしまった場合
喪中と知らずに年賀状を出してしまった場合は、寒中見舞いでお詫びの言葉を添えて送ります。
喪中の方への年賀状の代わり
- 寒中見舞い(1月8日〜立春前)として送る
- 喪中見舞いとして、年内にお線香やお花を贈ることも増えている
年賀状のデジタル化
近年はメールやSNSでの年始挨拶も増えています。
- ビジネスでは年賀メールも一般的になっている
- ただし、目上の方や大切な取引先には紙の年賀状が好ましい
- デジタル年賀状サービスを利用する方法もある
- 紙とデジタルを相手に合わせて使い分けるのが現代のスタイル
まとめ
年賀状は新年の挨拶であると同時に、日頃の感謝を伝え、関係を深めるための大切なコミュニケーションです。賀詞の選び方や書き方のルールを守りつつ、手書きの一言を添えることで、気持ちのこもった年賀状になります。年末の忙しい時期ですが、早めに準備を始めて元日に届くようにしましょう。