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水の祭りガイド|全国の水にまつわる祭りを紹介

水祭り 舟祭り 海の祭り 水掛け 伝統行事
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水は生命の源であり、日本では古来より水に対する信仰が根付いています。海の安全を祈る舟祭り、川で行われる水掛けの行事、水神を祀る祭りなど、水にまつわる祭りは全国各地に存在します。ここでは水をテーマにした祭りを紹介します。

水の祭りの意味

水神信仰

日本では稲作に不可欠な水を司る神(水神、龍神)への信仰が古くからあります。田植えの時期に水を祈る祭りや、干ばつ時の雨乞いの行事は、水に対する日本人の敬意を表しています。

海の信仰

海に囲まれた日本では、漁業の安全と大漁を祈る海の祭りも盛んです。港町では船を使った祭りが多く行われています。

管絃祭(広島県廿日市市)

概要

厳島神社の管絃祭は旧暦6月17日に行われる海上渡御の祭りで、日本三大船神事の一つに数えられています。

見どころ

御座船に御神体を乗せ、雅楽を奏でながら大鳥居の海を巡る光景は、平安時代の雅な文化を今に伝える貴重な行事です。海面に映る御座船の灯りと厳島神社の朱色の社殿が作り出す幻想的な景観は、この祭りならではのものです。

天神祭の船渡御(大阪府大阪市)

天神祭は日本三大祭りの一つで、7月25日の本宮に行われる船渡御が最大の見どころです。大川(旧淀川)を約100隻の船が行き交い、奉納花火が夜空を彩ります。

船の上で大阪締めの手打ちが響き、川面に映る篝火と花火の光が幻想的な夏の夜を演出します。

貴船祭(京都府京都市)

概要

6月1日に貴船神社で行われる貴船祭は、水の神様を祀る祭りです。貴船神社は「きふね」と読み(「きぶね」は誤り)、全国に約450社ある貴船神社の総本社です。

見どころ

新緑に包まれた貴船の渓谷沿いに神輿が練り歩き、出雲神楽が奉納されます。水の聖地にふさわしい清々しい雰囲気の祭りです。

水掛け・水をかぶる祭り

黒石よされ(青森県黒石市)

8月に行われる黒石よされは、日本三大流し踊りの一つです。踊り手に水をかける風習があり、夏の暑さを吹き飛ばす爽快な祭りです。

深川八幡祭り(東京都江東区)

深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)は8月に行われ、「水掛け祭り」として知られています。神輿の担ぎ手に沿道から大量の水が浴びせられ、夏の暑さの中で水しぶきが飛び交う活気ある祭りです。

3年に一度の本祭りでは53基の大神輿が連なる「連合渡御」が行われ、その壮大さは「江戸三大祭り」の一つに数えられるにふさわしいものです。

御柱祭の川越し(長野県諏訪市)

7年に一度行われる御柱祭では、巨木を宮川に落として対岸に渡す「川越し」が行われます。氏子たちが冷たい川の中に入って御柱を引き上げる姿は、水と人の力が一体となった豪壮な場面です。

海の祭り

和歌山のくじら祭り(和歌山県太地町)

太地町では毎年11月にくじらに感謝する祭りが行われます。古式捕鯨の実演や海上パレードなど、海の恵みに対する感謝を表す行事です。

糸満ハーレー(沖縄県糸満市)

旧暦5月4日に行われる糸満ハーレーは、サバニ(沖縄の伝統的な漁船)による船漕ぎ競争です。大漁と航海安全を祈る行事で、沖縄各地で類似の行事が行われています。

相馬野馬追と海(福島県相馬市)

相馬野馬追は馬の祭りとして有名ですが、最終日に行われる「野馬懸(のまがけ)」は、馬を海岸の柵に追い込む行事で、水と馬が一体となった独特の光景が見られます。

川祭り

長良川鵜飼(岐阜県岐阜市)

5月から10月にかけて行われる長良川の鵜飼は、1300年の歴史を持つ伝統漁法です。かがり火に照らされた川面で鵜匠が鵜を操る姿は、夏の風物詩として多くの観光客を魅了します。

大井川の流し(静岡県島田市)

大井川では鉄道や川下りのイベントが行われますが、かつての川越し(人足が旅人を担いで川を渡す)の歴史を再現する行事も行われています。

まとめ

水にまつわる祭りは管絃祭の優雅な船渡御から、深川八幡祭りの豪快な水掛けまで、実に多様です。海の安全を祈る祭り、水神への感謝の祭り、水をかけ合う爽快な祭りなど、水と日本人の深い結びつきが祭りの中に表れています。水の祭りには夏の暑さを和らげる涼やかさもあり、夏の祭り巡りには欠かせないジャンルです。

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