結婚式の迷信・ジンクスまとめ|日本と世界の風習
結婚式は人生の一大イベントであり、世界中でさまざまな迷信やジンクスが語り継がれています。日本の六曜から西洋のサムシングフォーまで、結婚式にまつわる言い伝えを紹介します。
日本の結婚式の迷信
六曜と結婚式
日本では結婚式の日取りを六曜で選ぶ習慣が根強く残っています。
| 六曜 | 結婚式の適否 | 理由 |
|---|---|---|
| 大安 | 最も人気 | 万事に大吉 |
| 友引 | 人気 | 「友を引く」=幸せのおすそ分け |
| 先勝 | 午前中なら良い | 午前は吉 |
| 先負 | 午後なら良い | 午後は吉 |
| 赤口 | 避ける傾向 | 正午のみ吉 |
| 仏滅 | 最も避けられる | 万事に凶 |
大安と友引は結婚式場の予約が集中するため料金が高くなり、仏滅は割引が適用されることもあります。近年では六曜を気にしない若い世代も増えていますが、親族の意向で日取りを変更するケースもあります。
忌み言葉
日本の結婚式では「忌み言葉」を避ける習慣があります。
別れや不幸を連想させる言葉がスピーチやお祝いの言葉で使われるのを避けるもので、具体的には以下のような例があります。
- 「切れる」「割れる」「壊れる」「離れる」「別れる」
- 「終わる」「破れる」「冷える」「薄い」「浅い」
- 繰り返し言葉:「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」(再婚を連想させる)
繰り返し言葉が避けられるのは「結婚を繰り返す=離婚する」という連想からです。
ご祝儀の金額
ご祝儀の金額にも迷信があります。割り切れる偶数は「別れる」に通じるとされ、奇数の金額が好まれます。ただし2万円は「ペア」を意味するとして許容されることもあります。また、4万円は「死」、9万円は「苦」に通じるため避けられます。
西洋の結婚式の迷信
サムシングフォー
西洋の結婚式で最も有名な迷信のひとつが「サムシングフォー」です。イギリスのヴィクトリア朝時代のマザーグースの詩に由来します。
花嫁が以下の4つを身につけると幸せな結婚生活が送れるとされています。
| 項目 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| Something Old(古いもの) | 伝統・家族の絆 | 祖母のアクセサリー |
| Something New(新しいもの) | 新生活への希望 | ウェディングドレス |
| Something Borrowed(借りたもの) | 友人の幸せにあやかる | 幸せな友人からの借り物 |
| Something Blue(青いもの) | 貞節・純潔 | 青いガーター |
ファーストルック
西洋では「結婚式の前に新郎が花嫁のドレス姿を見ると不幸になる」という迷信があります。これは、かつて結婚が見合いで決められていた時代、式の前に花嫁の顔を見た新郎が結婚を取りやめてしまうことを防ぐための実用的な理由があったとされています。
現代では逆に、式の前に新郎新婦が初めて会う瞬間を撮影する「ファーストルック」が人気の演出となっています。
ブーケトス
花嫁がブーケを後ろ向きに投げ、それを受け取った未婚女性が次に結婚できるという風習は14世紀のフランスに由来するとされています。当初は花嫁のドレスの一部をちぎって持ち帰ると幸運が得られるという信仰があり、それがブーケを投げる形に変化したといわれています。
雨の結婚式
西洋では結婚式の日に雨が降ると幸運とされることがあります。「雨は豊穣の象徴」「涙を流し終えた証」などの解釈があります。一方、日本では晴天が好まれる傾向があります。
敷居をまたぐ
新郎が花嫁を抱いて新居の敷居をまたぐ(スレッショルドキャリー)という西洋の風習には、花嫁が敷居でつまずくと不吉であるという迷信に由来しています。古代ローマの時代から続く伝統です。
世界各地の結婚式の迷信
中国
中国の結婚式にはさまざまな迷信があります。赤い色は幸運と繁栄を象徴するため、招待状やテーブルクロスなど結婚式のさまざまな場面で赤が使われます。
- 結婚式の日取りは占い師に選んでもらう
- 赤い封筒(紅包)でご祝儀を贈る
- ベッドの上にナツメやピーナッツを置く(子宝祈願)
- 花嫁は式の3日前から泣く風習がある地域もある
インド
インドの結婚式では、日取りの選定にジョーティシュ(インド占星術)が用いられます。新郎新婦の生年月日から吉日を割り出すため、結婚式の準備は占星術師への相談から始まることが一般的です。
ドイツ
ドイツには「ポルターアーベント」という結婚式前夜の風習があります。友人たちが陶器を持ち寄って割り、新郎新婦がそれを一緒に片付けます。「陶器の破片が幸運を呼ぶ」とされ、共同作業が夫婦の協力を象徴します。ただしガラスと鏡は割ってはいけないとされています。
韓国
韓国の伝統的な結婚式では、新郎の家族が新婦の母親にクリ(栗)とナツメを投げる風習があります。新婦がそれをスカートで受け止め、多く受け止めるほど子沢山になるとされています。
結婚にまつわる数字の迷信
結婚月の迷信
西洋には結婚する月によって運勢が変わるという迷信があります。
- 6月(ジューンブライド):ローマの女神ユーノーの月で最も幸運
- 5月:ローマの死者の祭りの月で不吉とされた
- 11月:「もの悲しい月」として避けられることがある
ジューンブライドの由来はローマ神話の結婚の女神ユーノー(Juno)にちなんでいます。ただし、日本の6月は梅雨の時期であるため、実際には秋の結婚式が人気です。
年齢の迷信
日本では厄年に結婚することを避ける人もいます。男性の本厄は25歳、42歳、61歳、女性の本厄は19歳、33歳、37歳とされています。ただし「厄落とし」として結婚するとよいという逆の解釈もあります。
まとめ
結婚式にまつわる迷信は日本と世界で多岐にわたりますが、いずれも新生活への願いや不安を反映したものです。六曜やサムシングフォーなどの風習に科学的根拠はありませんが、結婚式という特別な日を大切にしたいという気持ちの表れとして、文化的に受け継がれています。