世界で最も多い苗字ランキング|各国の1位を比較
世界で最も多い苗字は何でしょうか。国によって苗字の仕組みは大きく異なりますが、各国で最も多い苗字を比較すると、その国の歴史や文化が見えてきます。ここでは世界の苗字ランキングを紹介します。
世界の苗字1位一覧
主要国の最多苗字
| 国 | 最多苗字 | 推定人数 |
|---|---|---|
| 中国 | 王(ワン) | 約1億人 |
| インド | デヴィ | 地域により異なる |
| アメリカ | スミス | 約250万人 |
| 日本 | 佐藤 | 約190万人 |
| 韓国 | 金(キム) | 約1,000万人 |
| イギリス | スミス | 約70万人 |
| ドイツ | ミュラー | 約70万人 |
| フランス | マルタン | 約24万人 |
| ブラジル | シルバ | 約500万人 |
| ロシア | スミルノフ | 約25万人 |
苗字の成り立ちの違い
職業由来が多い欧米
英語圏のスミス(鍛冶屋)、ドイツのミュラー(粉屋)、フランスのルフェーブル(鍛冶屋)など、欧米では職業に由来する苗字が最も多い傾向があります。中世の職業がそのまま苗字になったケースが一般的です。
父称由来の北欧
アイスランドでは現在も父称(父の名+ソン/ドッティル)が使われています。デンマーク、ノルウェー、スウェーデンでもイェンセン、ハンセンなど「○○の息子」を意味する苗字が上位を占めます。
地形・居住地由来の日本
日本の苗字は地形や居住地に由来するものが最も多く、佐藤、鈴木、田中、山本など、ほとんどが地名や地形と関連しています。
中国の苗字事情
人口の90%を占める100の苗字
中国では約6,000種類の苗字があるとされていますが、上位100の苗字で人口の約90%をカバーしています。王、李、張の3つの苗字だけで約3億人に達します。
百家姓
中国には宋代に作られた「百家姓」という苗字の一覧があり、趙、銭、孫、李の順に並んでいます。これは当時の皇帝の苗字が最初に置かれたためです。
韓国の苗字事情
極めて少ない苗字の種類
韓国の苗字は約300種類しかなく、金(キム)、李(イ)、朴(パク)の3つで人口の約45%を占めます。同姓同本(同じ苗字で同じ本貫)の婚姻が長く禁止されていた歴史もあります。
本貫の重要性
韓国では苗字だけでなく「本貫(ポングァン)」と呼ばれる一族の出身地が重要視されます。同じ金姓でも慶州金氏、金海金氏など本貫によって別の一族として区別されます。
苗字がない国・文化
アイスランド
アイスランドでは固定の苗字ではなく、父称が使われます。父がヨンの場合、息子はヨンソン、娘はヨンスドッティルとなります。
ミャンマー
ミャンマー(ビルマ)では伝統的に苗字を持たない文化があります。個人名のみで識別し、苗字の概念がありません。
モンゴル
モンゴルでも伝統的には苗字がなく、父の名を冠する形式が使われてきました。近年は苗字の登録が進んでいます。
苗字の多様性の比較
日本は苗字が多い国
日本の苗字は約15万種類とされ、世界的に見ても非常に種類が多い国です。中国の約6,000種類、韓国の約300種類と比較すると、日本の苗字の多様性は際立っています。
多様性の理由
日本の苗字が多い理由は、明治時代に庶民が自由に苗字を選べたこと、地名のバリエーションが豊富だったことなどが挙げられます。
まとめ
世界の苗字は国によって種類の数も成り立ちも大きく異なります。職業由来が多い欧米、祖先の名に由来する北欧、地形由来が多い日本と、苗字は各国の文化と歴史を凝縮した存在です。苗字の比較を通じて、世界の文化の多様性を感じることができます。