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色の名前の語源|「真っ赤な嘘」「腹黒い」の由来

語源 日本語 表現
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日本語には色を使った表現が豊富にあります。「真っ赤な嘘」「腹黒い」「白い目で見る」など、色が比喩的に使われる表現の語源を探り、日本の色彩文化への理解を深めましょう。

「赤」に由来する表現

真っ赤な嘘

全くの嘘、明らかな嘘のことです。「赤」は「明らかな」「完全な」という意味の強調語として使われています。「赤の他人」「赤裸々」の「赤」も同様に「完全な」という意味です。古語の「あからさま」も「赤」が語源とされています。

赤字

支出が収入を上回り損失が出ている状態です。簿記で損失を赤色で記入する慣習に由来します。反対に利益は「黒字」と表現されます。

赤の他人

全く関係のない人のことです。「赤」は「全くの」「完全な」を意味する接頭語で、血縁関係が一切ない他人であることを強調しています。

「青」に由来する表現

青二才

経験が浅く未熟な若者のことです。「青」は未熟さを表し、果実が熟す前の青い状態を人に当てはめた表現です。「青い」は現代でも「若い」「未熟な」を意味します。

青天の霹靂

突然の予想外の出来事のことです。晴れ渡った青空に突然雷(霹靂)が鳴るという意味で、中国の詩人・陸游の作品に由来するとされています。

隣の芝生は青い

他人のものは良く見えるという意味です。英語の「The grass is always greener on the other side」に対応する表現として定着しました。

「白」に由来する表現

白い目で見る

冷たい目で見る、軽蔑の目で見ることです。黒目の部分が少なく白目が多い状態で見ることが、冷淡な態度を連想させることから生まれました。中国の故事「白眼視」にも同様の表現があります。

白を切る

知っているのに知らないふりをすることです。「白」は「しらばくれる」の「しら」と同源で、何も知らないという意味合いがあります。

「黒」に由来する表現

腹黒い

心の中に悪い考えを持っていることです。「黒」は悪や邪悪を象徴する色として使われており、腹(心の座)が黒いことは悪意の比喩です。

黒幕

表に出ずに裏で物事を操る人のことです。歌舞伎の舞台で場面転換の際に使われる黒い幕に由来します。黒幕の裏に隠れて舞台を動かす裏方のイメージです。

その他の色の表現

黄色い声

高くて甲高い声、特に女性や子どもの歓声を指します。江戸時代に声の高さを色で表現する文化があり、高い音は黄色で表されました。

金字塔

永遠に残る優れた業績のことです。ピラミッドの形が「金」の字に似ていることから名づけられました。

まとめ

色に関する日本語表現は、色の持つ象徴的な意味と密接に結びついています。「赤」は完全さを、「青」は未熟さを、「白」は潔白や無知を、「黒」は邪悪や秘密を象徴しています。色の語源を知ることで、日本語の表現力への理解がさらに深まるでしょう。

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