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「出る」「出す」の使い分けと派生表現

使い分け 出る 出す 日本語
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「出る」と「出す」は日本語の基本動詞でありながら、自動詞と他動詞の違いや多彩な派生表現があり、使い分けが奥深い言葉です。

「出る」と「出す」の基本的な違い

「出る」は自動詞

「出る」は自動詞で、主語自身が移動する場合に使います。家を出る、涙が出る、芽が出る、結果が出るなど、自然に生じる動きを表します。

「出す」は他動詞

「出す」は他動詞で、何かを外に出す動作を表します。手紙を出す、声を出す、お金を出す、ゴミを出すなど、意図的に対象を移動させる場合に使います。

「出る」の多彩な意味

物理的に出る

建物や場所から外に移動する基本的な意味です。「家を出る」「部屋を出る」のように使います。

現れる・発生する

「熱が出る」「ニュースに出る」「問題が出る」など、何かが現れたり発生したりする場合にも使います。

卒業する・離れる

「大学を出る」「会社を出る」のように、所属していた場所を離れる意味でも使われます。

「出す」の多彩な意味

外に向けて動かす

「荷物を出す」「食事を出す」のように、内側から外側に向けて物を動かす基本的な意味です。

始める(補助動詞)

「走り出す」「泣き出す」「降り出す」のように、動詞の後につけて動作の開始を表す補助動詞としても使われます。

派生表現

「出かける」

外出する意味で、「出る」に「かける」(始める)が組み合わさった表現です。「出る」よりも目的を持って外に行くニュアンスがあります。

「出会う」

人や物事に巡り合うことです。偶然の出会いを表す場合に使われます。

「出来る」

可能の意味と、完成の意味があります。「英語が出来る」は能力、「作品が出来る」は完成を表します。

まとめ

「出る」は自動詞で自然な移動や発生を表し、「出す」は他動詞で意図的に外に出す動作を表します。さらに「出かける」「出会う」「出来る」など豊富な派生表現があり、「出」は日本語の中で最も生産性の高い漢字の一つです。自動詞と他動詞の区別を基本として、場面に応じた使い分けを心がけましょう。

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