折り鶴の折り方|基本の折り方をわかりやすく解説
折り鶴は折り紙の代表的な作品であり、日本の伝統文化を象徴する折り紙のひとつです。千羽鶴として病気回復の願いを込めて折られることもあり、世界中で広く親しまれています。折り紙を始めたばかりの方でも、手順をひとつずつ丁寧に追っていけば必ず完成できます。この記事では、正方形の折り紙1枚を使って折り鶴を折る方法を、最初から最後までわかりやすく説明していきます。
用意するもの
折り鶴に必要なのは、正方形の折り紙1枚だけです。サイズは15cm四方の一般的なものがおすすめです。初めて折る場合は、薄手で折りやすい市販の折り紙が適しています。柄入りのものでも問題ありませんが、折り目を確認しやすい無地の紙で練習するのがよいでしょう。
折り方の手順
手順1:正方基本形を作る
まず、折り紙の色のついた面を上にしてテーブルに置きます。手前の角と奥の角を合わせるように、三角形に折ります。折り目をしっかりとつけたら、一度開いて元に戻します。
次に、左の角と右の角を合わせるように、もう一度三角形に折ります。同じように折り目をつけたら開きます。これで対角線に十字の折り目がついた状態です。
手順2:裏返して折り目を追加する
紙を裏返して白い面を上にします。今度は、下辺と上辺を合わせて長方形に折ります。折り目をつけたら開きます。左辺と右辺を合わせてもう一度長方形に折り、折り目をつけたら開きます。
これで、紙には対角線2本と縦横2本の合計4本の折り目がついた状態になります。
手順3:座布団折りから正方基本形へ
色のついた面を上にして、ひし形の向き(角が上下左右に来るように)に置きます。4本の折り目を使って、紙を内側に折りたたんでいきます。
上の角を下に向かって折りながら、左右の角を中央に寄せるように畳みます。紙が自然に折り目に沿って折りたたまれ、小さな正方形の形になります。この正方形は、閉じている角(折り目が集まっている角)が手前(下側)を向くように置きましょう。
手順4:花びら折り(表面)
正方基本形を、閉じている角を下にして置きます。上の層だけを扱います。左右の辺を中央の折り目に合わせるように折ります。ちょうど細長いひし形のような形になります。上の三角形の部分も下に向かって折り、折り目をつけます。
ここでつけた3本の折り目が大切です。左右と上の折りをすべて元に戻します。
次がポイントです。上の層の一番下の角を持ち上げて、上方向に引き上げます。先ほどつけた折り目に沿って、左右の紙が内側に折り込まれながら、細長いひし形の形に変わります。これが「花びら折り」と呼ばれる折り方です。しっかりと折り目を整えましょう。
手順5:花びら折り(裏面)
紙を裏返します。裏面でも同じ手順4の作業を行います。左右の辺を中央に折り、上の三角形を折り、折り目をつけてから戻し、下の角を持ち上げて花びら折りにします。
これで表裏ともに花びら折りが完成した状態になります。上から見ると、細長いひし形が重なった形をしています。
手順6:細く折りたたむ
上側が二股に分かれた細長い形になっています。左右の辺を中央の線に合わせて折ります。表面の左右を折ったら、裏返して裏面も同様に折ります。
これで全体がさらに細長い形になります。下の方には2本の細い先端が見え、上の方には三角形のフラップがある状態です。
手順7:首としっぽを折り上げる
下から出ている2本の細い部分が、鶴の首としっぽになります。左右に1本ずつ分かれている状態で、それぞれを上に向かって折り上げます。
折り上げる角度はだいたい60度から70度くらいが目安です。折り目の位置は、本体の下端から少し上のあたりが自然な仕上がりになります。左右の細い部分を外側に開き、それぞれ斜め上に向かって折り、元の位置に挟み込むように中割り折りにします。
手順8:頭を作る
首としっぽのどちらか一方の先端を、小さく内側に折り込みます。これが鶴の頭(くちばし)になります。先端から1cmほどの位置で中割り折りにして、下を向いた頭の形を作りましょう。
頭を作る側は、お好みで左右どちらでも構いません。一般的には自分から見て左側を首にすることが多いです。
手順9:翼を広げる
最後に、上部の三角形のフラップを左右に広げます。これが鶴の翼になります。左右均等にゆっくりと広げましょう。翼の角度は水平よりもやや上向きにすると、美しく見えます。
胴体の部分を軽く膨らませるために、下から息を吹き込むこともできます。ただし、強く吹きすぎると形が崩れるので注意してください。
折り鶴をきれいに仕上げるコツ
折り鶴を美しく仕上げるために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
まず、すべての折り目をしっかりとつけることが大切です。爪や定規の背を使って、折り目をきっちり押さえると、仕上がりがシャープになります。特に花びら折りの工程では、正確な折り目が後の作業をスムーズにします。
次に、角と角、辺と辺をぴったり合わせることを意識しましょう。少しのずれが後の工程で大きなずれに変わることがあります。
紙の厚みによって折りやすさが変わります。初心者は薄めの折り紙で練習し、慣れてきたら和紙や厚手の紙に挑戦するのがおすすめです。
折り鶴のアレンジ
基本の折り鶴ができるようになったら、さまざまなアレンジに挑戦してみましょう。
小さな折り紙(7.5cm四方や5cm四方)で折ると、アクセサリーや飾りに使えるミニチュアの鶴ができます。逆に大きな紙で折ると、インテリアとして飾れる見応えのある作品になります。
千代紙や和紙で折ると、華やかな印象になり、贈り物に添えるとよい演出になります。
また、千羽鶴に挑戦するのもよいでしょう。1000羽の鶴を糸で繋げて束にする千羽鶴は、願いを込めた贈り物として日本では古くから親しまれています。
折り鶴の歴史と文化
折り鶴の歴史は江戸時代にまで遡ります。1797年に出版された「秘傳千羽鶴折形」には、一枚の紙から複数の鶴を折る連鶴の方法が記載されており、当時すでに折り鶴が広く知られていたことがわかります。
現代では、折り鶴は平和の象徴としても知られています。広島の平和記念公園には、佐々木禎子さんの物語にちなんだ「原爆の子の像」があり、世界中から折り鶴が届けられています。
折り紙を折るという行為自体が、集中力を高めたり、手先の器用さを養ったりする効果があるとされています。子供の知育にも大人のリラクゼーションにも、折り鶴は最適な題材です。
まとめ
折り鶴は手順が多いように感じるかもしれませんが、ひとつひとつの工程はそれほど難しくありません。花びら折りの部分をしっかり覚えれば、あとは繰り返しの作業です。最初はうまくいかなくても、何度か練習すればきれいに折れるようになります。ぜひ挑戦してみてください。