ドラゴンの折り方|上級者向け本格折り紙ドラゴン
折り紙のドラゴンは、上級者にとって憧れの作品のひとつです。1枚の紙から翼、尾、頭、脚を持つ立体的なドラゴンを折り出す過程は、折り紙の醍醐味を存分に味わえます。工程が多く正確さが求められますが、完成したときの達成感は格別です。この記事では、折り紙1枚で作る本格的なドラゴンの折り方を、工程ごとに詳しく解説します。
用意するもの
正方形の折り紙1枚を用意します。初めてドラゴンに挑戦する場合は、25cm四方以上の大きめの紙がおすすめです。15cm四方でも折れますが、細かい工程が多いため指先の作業が大変になります。紙は薄手で折り目がつきやすいものが適しています。ホイル折り紙や薄手の和紙も向いています。色は赤や黒、緑などドラゴンらしい色を選ぶと迫力が出ます。
基本形を作る
手順1:鶴の基本形(正方基本形)を作る
折り紙の色のついた面を上にして置きます。対角線に沿って三角形に折り、折り目をつけて開きます。もう一方の対角線でも三角形に折り、折り目をつけて開きます。
裏返して白い面を上にし、縦横それぞれ半分に折り、折り目をつけて開きます。
4本の折り目を使って、正方基本形(鶴を折るときの最初の正方形の形)に折りたたみます。閉じている角が下を向くように置きます。
手順2:花びら折りで鶴の基本形を作る
正方基本形の上の層の左右の辺を中央の折り目に合わせて折ります。上の三角形も下に折り、折り目をつけてからすべて開きます。下の角を持ち上げて花びら折りにします。
裏返して裏面でも同じ花びら折りを行います。これで鶴の基本形(ひし形が上下に伸びた形)ができました。
手順3:さらに細く折る
鶴の基本形の上の層の左右の辺を中央の折り目に合わせて折ります。裏返して裏面も同じように折ります。
ここで一度ページをめくるように左右のフラップを入れ替えます。上の層を左から右にめくり、裏面でも同じようにめくります。新しく見えた面でも、左右の辺を中央に折ります。裏面も同様に折ります。
ドラゴンの各部位を作る
手順4:脚の部分を分離する
下に伸びている複数のフラップを確認します。これらがドラゴンの脚、尾、翼の元になります。全体を細長い形に整理し、下側から4本の細い先端が出ている状態にします。
フラップの配置を調整して、前側に2本(前脚用)、後ろ側に2本(後ろ脚または尾と脚用)が来るようにします。
手順5:翼を引き出す
上部の三角形のフラップを翼として使います。左右のフラップを外側に引き出し、広げます。翼の形を作るために、引き出した部分を斜め上に向かって折ります。
翼の先端を少し折り返すと、翼の縁に段差ができてリアルな翼膜の表現になります。左右対称になるよう注意しましょう。
手順6:頭を作る
上部の細い先端のひとつを頭に使います。先端を上に向かって折り上げ(中割り折り)、さらにその先端を小さく中割り折りして下を向かせます。これが頭の形になります。
頭の先端をさらに小さく折って口(くちばし)を表現します。頭の付け根あたりを少し広げると、ドラゴンの首の太さが出ます。
角を表現したい場合は、頭の後ろ側の紙を小さく引き出して上に立てます。非常に細かい作業ですが、これだけでドラゴンの迫力が格段に増します。
手順7:尾を作る
頭と反対側にある細い先端を尾として使います。先端を細く折り込みながら、S字カーブのように段折り(中割り折りの連続)で曲げていきます。
尾の先端を小さな三角形に折って、尾の先の飾り(矢印型やひし形)を作ります。尾全体が緩やかな曲線を描くように形を整えましょう。
手順8:前脚と後ろ脚を作る
残りの細い先端を脚として使います。それぞれを下に向かって折り下げ、途中で中割り折りをして膝の曲がりを表現します。先端を小さく折って足先(爪)の形を作ります。
4本の脚が地面に着くようにバランスを調整します。ドラゴンが自立できるように、脚の角度と長さを揃えましょう。
仕上げ
手順9:全体の形を整える
すべての部位ができたら、全体のバランスを見ながら形を整えます。
翼の角度を調整して、広がり具合を決めます。翼を大きく開けば飛んでいるような姿に、少し閉じれば着地した姿になります。
首と頭の角度を調整して、前を見ている姿勢にします。首を少し上に向けると、威厳のある佇まいになります。
尾の曲がり具合を微調整して、自然なラインを作ります。
胴体部分を少し膨らませると、立体感が出て迫力のあるドラゴンになります。
折る際の注意点
ドラゴンは工程が多い作品なので、いくつかの注意点を押さえておきましょう。
各工程の折り目を正確につけることが最も重要です。ひとつの折り目のずれが、後の工程で大きなずれに発展します。特に基本形を作る最初の段階では、角と角をぴったり合わせましょう。
紙が厚くなる部分が出てきます。何層にも重なった紙を折るのは力が要ります。爪や定規の背を使って、しっかり折り目をつけましょう。
途中で紙が破れそうになったら、無理に折らず、少し戻って折り目を整え直してからやり直しましょう。特に中割り折りの連続は紙に負担がかかりやすい工程です。
初めてドラゴンを折るときは、完璧を目指さず、まず全体の手順を通して折ることを優先しましょう。2回目、3回目と繰り返すうちに、自然と美しい形が折れるようになります。
ドラゴンのバリエーション
基本のドラゴンが折れるようになったら、アレンジに挑戦してみましょう。
翼を広げる角度を変えたり、首の長さを変えたりするだけでも、異なる種類のドラゴンに見えます。
東洋の龍のように、翼をなくして長い体にする折り方もあります。体を長く折り出し、蛇のように曲げることで東洋風の龍を表現できます。
大きな紙(30cm四方以上)で折ると、細部まで作り込むことができ、より完成度の高い作品になります。展示用の作品を目指すなら、大きな紙での製作がおすすめです。
まとめ
ドラゴンの折り紙は、折り紙の技術を総動員して完成させる上級者向けの作品です。花びら折り、中割り折り、段折りなど、さまざまな技法を駆使して1枚の紙からドラゴンの姿を生み出す過程は、まさに折り紙の芸術です。何度も練習を重ねて、自分だけの迫力あるドラゴンを完成させてください。