言葉のひっかけクイズ15問|日本語の罠に要注意
日本語には同じ読みで意味が異なる言葉(同音異義語)や、聞き方によって解釈が変わる表現がたくさんあります。この記事では、そんな日本語の特性を利用した「言葉のひっかけクイズ」を15問集めました。
問題文をよーく読んで、慎重に答えてみてください。「簡単じゃん」と思った問題ほど、罠が潜んでいるかもしれません。各問題にはヒントをつけていますので、迷ったときは参考にしてください。答えと解説は記事の後半にまとめてあります。
さあ、あなたは日本語の罠を見抜けるでしょうか?
問題編
第1問
「すもも」と10回言ってください。…言いましたか? では質問です。桃太郎が持っていったのは何?
ヒント: 桃太郎の物語を思い出してください。「もも」ではなく、桃太郎が鬼退治に持っていったものです。
第2問
「イカ」「タコ」「エビ」「カニ」。この中で、仲間はずれはどれ?
ヒント: 問題文をもう一度よく見てください。カギカッコで囲まれた言葉をよく読みましょう。
第3問
1ダースの鉛筆は12本です。では、1ダースの半ダースは何本?
ヒント: 「1ダースの半ダース」という言い回しに惑わされないでください。「半ダース」は何本ですか?
第4問
「東京」「大阪」「名古屋」。この中で一番北にある「ひらがな」はどれ?
ヒント: 「一番北にある都市」ではなく「一番北にあるひらがな」です。ひらがなの「あいうえお表」を思い浮かべてください。
第5問
りんごが5個あります。3個もらいました。今あなたの手元には何個ある?
ヒント: 「りんごが5個あります」の「あります」は、あなたの手元にあるとは言っていません。あなたが「もらった」のは何個ですか?
第6問
10人乗りのエレベーターに8人が乗っています。次の階で2人降りて3人乗りました。このエレベーターの重さは何トン?
ヒント: 人数を計算しても意味がありません。問われているのはエレベーター自体の重さです。
第7問
「肉」と10回言ってください。…では、犬の首に巻くものは?
ヒント: 「にく」を10回言った後だと「リボン」ではなく「首輪(くびわ)」と答えたくなりますが…。犬の首に巻くものをそのまま答えてください。
第8問
田中さんは右利きです。田中さんが左手に持っているものはなーんだ?
ヒント: 右利き・左利きに関係なく、すべての人が左手に持っているものがあります。体の一部です。
第9問
「12月」のことを「師走(しわす)」と言います。では「1月」は何と読む?
ヒント: ひっかけです。「1月」の旧暦名(睦月)を聞いているのではありません。「1月」という漢字をそのまま読んでください。
第10問
ATMで「1万円」を下ろすのに何秒かかる?
ヒント: 「1万円」を下ろすとき、ATMの操作時間を聞いているのではありません。「1万円を下ろす」を別の言い方にすると?
第11問
空欄に入る言葉を答えてください。「月曜日の2日後は○曜日」
ヒント: カレンダーをよく見てください。月曜日の1日後は火曜日。2日後は?
第12問
ある言葉をひらがなで書くと「きって」です。この言葉の意味を2つ答えてください。
ヒント: 「きって」には「切手(郵便に使うもの)」と「切って(切るの命令形)」があります。
第13問
タクシーの運転手が一方通行を逆走しています。しかし、警察に捕まりませんでした。なぜ?
ヒント: 「運転している」とは言っていません。タクシーの運転手が一方通行の道で何をしていたか、考えてみてください。
第14問
「赤」「青」「黄」「白」「黒」。この中で植物はどれ?
ヒント: 色の名前としてではなく、別の読み方ができる漢字はありませんか? 日本語には複数の読み方がある漢字があります。
第15問
30日ある月は何月と何月と何月…全部で何個ある?
ヒント: 「31日ある月」ではなく「30日ある月」です。31日ある月にも「30日」は含まれますよね。
答えと解説
第1問の答え:きびだんご
「すもも」と10回言った直後なので、つい「もも(桃)」と答えたくなりますが、桃太郎が鬼退治に持っていったのは「きびだんご」です。桃から生まれたのは桃太郎ですが、持っていったのはきびだんご。10回言わせるテクニックで「もも」に頭を引っ張る典型的なひっかけです。
第2問の答え:「エビ」
「イカ」「タコ」「カニ」はカタカナ2文字ですが、「エビ」だけカタカナ2文字で…実は文字数は同じです。ここでのポイントは生物学的な分類です。イカ・タコは軟体動物、エビ・カニは甲殻類。しかし「仲間はずれ」は「エビ」ではなく…。
実は、これ自体がひっかけです。「仲間はずれはどれ?」と聞かれると、何か正解があるはずと思って一生懸命考えますが、カギカッコに注目してください。4つとも海の生き物で、どの基準で分けるかによって仲間はずれは変わります。出題者が「正解はこれ!」と言えばそれが正解になるタイプの問題です。もしこの問題を出されたら「基準によって変わるから仲間はずれはない」と答えるのが最も論理的な回答です。
第3問の答え:6本
「1ダースの半ダース」という表現に惑わされますが、半ダース=6本です。「1ダース(12本)の半分」ではなく、「半ダース=6本」をそのまま答えればOK。「1ダースの」という前置きが混乱を誘いますが、答えはシンプルに6本です。
第4問の答え:「と」(東京の「と」)
「一番北にある都市は?」と聞かれたと思って「東京」と答えたくなりますが、問題は「一番北にあるひらがな」を聞いています。
五十音表で考えると、「とうきょう」の「と」は「た行」、「おおさか」の「お」は「あ行」、「なごや」の「な」は「な行」。五十音表の「北」を「上」と考えると、「あ行」の「お」が一番上(あ行は五十音の最初の行)になります。
ただし、この問題の最もシンプルな解釈は「日本地図で一番北にある都市の頭文字のひらがな」で、3都市で最も北にある東京の「と」が答えです。
第5問の答え:3個
「りんごが5個あります」とは言っていますが、それがあなたの手元にあるとは言っていません。あなたが「もらった」のは3個なので、あなたの手元にあるのは3個です。「5個あるところから3個もらった」ではなく、「(どこかに)5個ある」+「(あなたが)3個もらった」と読むのが正しい解釈です。
第6問の答え:わかりません(問題文からは特定できない)
人の乗り降りを計算して「9人」と答えたくなりますが、質問は「エレベーターの重さ」です。エレベーター本体の重さは機種によって異なり、問題文の情報だけでは特定できません。乗っている人の数を聞いているわけではないのがポイントです。
第7問の答え:首輪
「にく→リブ→リボン」と連想させようとするひっかけですが、犬の首に巻くものは素直に「首輪」です。10回言わせることで思考を誘導する定番のテクニックですが、冷静に考えれば答えはシンプルです。
第8問の答え:右手の指(=左手に「持っている」のは右手の指)ではなく…
正解は「左手の爪」もしくは「左手の指」です。右利きかどうかに関係なく、すべての人の左手には指や爪がついています。「持っている」という表現から何か道具を想像しますが、左手自体に「ついている=持っている」ものが答えです。
第9問の答え:「いちがつ」
「師走」と来たので旧暦の月名(睦月=むつき)を答えたくなりますが、問題は「1月は何と読む?」です。「1月」はそのまま「いちがつ」と読みます。
第10問の答え:「いちまんえんをおろす」のに時間はかからない。0秒。
これはちょっとしたジョーク問題です。ATMの操作には時間がかかりますが、「1万円を下ろす(降ろす)」という行為自体、つまりお金を棚から「下に降ろす」だけなら一瞬です。「おろす=引き出す」と「おろす=下に降ろす」のダブルミーニングがポイントです。ATMの操作時間を真剣に考えてしまった人はひっかかっています。
第11問の答え:水曜日
これはひっかけに見えて、実はそのまま素直に答えるのが正解です。月曜日の1日後は火曜日、2日後は水曜日。「ひっかけだから木曜日?」と疑いたくなりますが、素直に「水曜日」が正解。ひっかけクイズの中に素直な問題を混ぜることで、疑心暗鬼を利用するメタ的なひっかけです。
第12問の答え:「切手」と「切って」
「きって」は「切手(郵便に貼るもの)」と「切って(動詞”切る”の連用形+接続助詞”て”)」の2つの意味があります。同音異義語の代表例です。他にも「聞いて」と解釈できなくもないですが、一般的にはこの2つが正解です。
第13問の答え:歩いていたから
タクシーの「運転手」と書いてあるので車を運転していると思い込みますが、問題文に「運転していた」とは書いてありません。タクシーの運転手が仕事を終えて一方通行の道を「歩いて」逆走しただけなので、道交法違反にはなりません。
第14問の答え:「白」=しろ=城ではなく…
正解は「黒」です。「くろ」=「クロ」=クローバー…ではなく、実は問題自体がひっかけです。5つの色はいずれも植物ではありません。「何かあるはず」と一生懸命探してしまいますが、正解は「どれも植物ではない」です。引っかけクイズでは「正解がない」のが正解ということもあるのです。
第15問の答え:11個(2月以外のすべての月)
「30日ある月」と聞くと、「30日”まで”の月(30日が最終日の月)」だと思って4月・6月・9月・11月の4つと答えたくなります。しかし、問題は「30日ある月」です。31日まである月にも30日は含まれています。つまり、30日が存在しない2月(28日or29日)を除く11個の月すべてが正解です。
まとめ
お疲れさまでした。15問中、何問正解できましたか?
- 13問以上正解 --- 日本語マスター! 言葉の罠を見抜く力が素晴らしい
- 9〜12問正解 --- かなりの注意力。ほとんどのひっかけを見破れています
- 5〜8問正解 --- 日本語の奥深さを痛感したのでは? 思い込みに注意しましょう
- 4問以下 --- 素直な性格の持ち主です。疑う目を持つと正解率が上がります
言葉のひっかけクイズのポイントをおさらいしておきましょう。
- 問題文を正確に読む --- 「何を聞かれているか」を最初に確認する
- 思い込みを疑う --- 10回言わせる系は特に要注意
- 同音異義語に気をつける --- 日本語は同じ読みで意味が違う言葉が多い
- 「正解がない」も正解になりうる --- 前提を疑うことも大切
友達や家族に出題して、反応を楽しんでみてください。特に第11問のような「ひっかけに見えて素直な問題」は、疑心暗鬼になっている相手ほどひっかかります。