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レポートの序論の書き方と例文

レポート 序論 はじめに 書き方
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レポートの序論(はじめに)は、読み手に対して「このレポートは何について、なぜ、どのように論じるのか」を伝える役割を担います。序論の出来がレポート全体の印象を左右するといっても過言ではありません。ここでは、序論の書き方と具体的な例文を紹介します。

序論の役割

レポートの「地図」としての機能

序論は、レポート全体の見取り図を示す部分です。読み手は序論を読むことで、レポートの方向性や議論の流れをあらかじめ把握できます。序論がしっかり書かれていれば、本論以降の内容もスムーズに理解してもらえます。

読み手の関心を引く

序論は、なぜそのテーマが重要なのか、なぜ検討する価値があるのかを示すことで、読み手の関心を喚起します。単にテーマを述べるだけでなく、背景や問題意識を適切に伝えることが大切です。

序論に含めるべき4つの要素

序論には以下の4つの要素を盛り込むのが基本です。

要素1:研究の背景

テーマに関する社会的・学問的な状況を簡潔に説明します。読み手がテーマについて予備知識を持っていない場合にも理解できるよう、必要な前提情報を提供します。

背景を書く際のポイントは以下のとおりです。

  • 大きな話題から小さな話題へと絞り込む
  • 統計データや先行研究を引用して客観性を持たせる
  • 長くなりすぎないよう、要点を絞って記述する

要素2:問題提起

背景を踏まえたうえで、何が問題なのか、何が明らかになっていないのかを指摘します。この問題提起が、レポートで答えるべき「問い」の土台となります。

要素3:目的と問い

レポートの目的(何を明らかにしたいのか)と、中心となる問い(リサーチクエスチョン)を明確に述べます。問いは、本論で具体的に検討できるレベルまで絞り込むことが重要です。

良くない問いの例良い問いの例
環境問題について日本のレジ袋有料化は消費者の行動をどのように変えたか
SNSの影響大学生のSNS利用時間と学業成績には相関があるか
教育の在り方アクティブラーニングの導入は理解度の向上に寄与しているか

要素4:方法とレポートの構成

どのような方法(文献調査、データ分析、アンケート調査など)で問いに答えるのかを述べます。また、レポートの構成(第1章では何を、第2章では何を扱うか)を簡潔に予告すると、読み手の理解を助けます。

序論の書き方のコツ

コツ1:最初に書こうとしない

序論は本論を書き終えてから仕上げるのが効率的です。本論で何を議論したかが確定してから序論を書けば、レポート全体との整合性を取りやすくなります。

コツ2:分量は全体の10〜15%に収める

序論が長すぎると、読み手は本題に入る前に疲れてしまいます。3000字のレポートなら序論は300〜450字程度が目安です。

コツ3:断定的な結論は序論に書かない

序論はあくまで問いを提示する場所であり、結論を先取りする場所ではありません。ただし、分野によっては序論で結論の概要を予告する場合もあります。担当教員の指示や分野の慣習を確認しましょう。

コツ4:一般論から具体的な問いへ絞り込む

序論は「逆三角形」の構造で書くのが効果的です。広い話題から始めて、徐々に自分のレポートの問いへと絞り込んでいきます。

序論の例文

例文1:レジ袋有料化に関するレポート

以下は、社会学系のレポートにおける序論の例文です。

「日本では2020年7月よりレジ袋の有料化が全国的に開始された。環境省の調査によると、有料化以降、レジ袋の辞退率は約80%にまで上昇している。しかし、この政策がプラスチックごみの総排出量の削減にどの程度寄与しているかについては議論が分かれている。本レポートでは、レジ袋有料化がプラスチックごみ削減に与えた実質的な効果を、政府統計と先行研究をもとに検討する。まず第1章で有料化の政策的背景を整理し、第2章でプラスチックごみの排出量データを分析する。第3章では有料化の効果と限界について考察する。」

例文2:アクティブラーニングに関するレポート

以下は、教育学系のレポートにおける序論の例文です。

「近年、大学教育においてアクティブラーニングの導入が積極的に進められている。文部科学省は2012年の中央教育審議会答申で、従来の一方向的な講義形式からの転換を提言した。しかし、アクティブラーニングの実施形態は多様であり、その効果についても一様ではないと指摘されている。本レポートでは、日本の大学における反転授業型アクティブラーニングの導入事例を取り上げ、学生の理解度に与える影響を文献調査により検討する。」

序論を書く際に避けるべきこと

序論でよく見られる問題点を以下にまとめます。

  • テーマの背景説明が長すぎて本題になかなか入らない
  • 問いが広すぎてレポートの範囲で答えられない
  • 「私はこのテーマに興味があるので選びました」のような主観的な動機だけを述べる
  • 本論の内容と序論で述べた方向性が食い違っている
  • 専門用語を説明なしに使い、読み手を置き去りにする

これらの点を意識して序論を書くことで、レポート全体の説得力が格段に高まります。序論は読み手が最初に目にする部分であり、レポートの第一印象を決める重要なパートです。

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