こよみ暦 こよみ暦

立冬の意味と冬支度

立冬 二十四節気 冬支度
広告スペース (article-top)

立冬は二十四節気の第19番目の節気であり、暦の上で冬が始まる日です。木枯らしが吹き始め、冬の訪れを肌で感じるこの季節について、意味や由来、冬支度のポイントを詳しく解説します。

立冬とは

時期と定義

立冬は毎年11月7日頃から11月21日頃までの期間を指します。太陽黄経が225度に達した日が立冬の始まりです。暦の上ではこの日から冬となりますが、関東以西ではまだ秋の名残を感じられる気候の日も多くあります。

二十四節気における位置づけ

節気時期意味
霜降10月23日頃霜が降り始める
立冬11月7日頃冬の始まり
小雪11月22日頃小さな雪が降り始める

立冬は冬の最初の節気であり、冬至に向けて日照時間がさらに短くなっていきます。

立冬の歴史と由来

古来の冬の始まり

中国の古典『月令七十二候集解』には「冬は終わりなり、万物収蔵なり」と記されています。「冬」の字には「終わり」や「蓄える」という意味があり、農作物を収穫して蓄え、春に備える季節であることを示しています。

日本でも立冬は農作業の終わりの目安とされ、収穫を終えた農家が冬の間の準備を始める節目とされてきました。

七十二候

立冬の期間は3つの候に分けられます。

  • 初候:山茶始開(つばきはじめてひらく)— 山茶花(さざんか)が咲き始める
  • 次候:地始凍(ちはじめてこおる)— 大地が凍り始める
  • 末候:金盞香(きんせんかさく)— 水仙の花が咲き始める

初候の「山茶始開」の「つばき」は、現代でいうサザンカのことです。冬の到来を告げるサザンカの花は、寒さの中で凛と咲く姿が印象的です。

立冬の時期の気候と自然

冬の気配

立冬の頃は北日本を中心に冬型の気圧配置が現れ始め、木枯らしが吹くことがあります。東京の木枯らし1号の平年日は11月上旬頃で、立冬と時期がほぼ一致しています。

地域平均気温特徴
北海道2〜7度初雪の時期
関東10〜16度木枯らしが吹く
関西11〜17度紅葉が見頃
九州12〜18度晩秋の気候

紅葉の見頃

立冬の頃は平地でも紅葉が見頃を迎えます。京都の東福寺や嵐山、奈良の長谷寺など、名所の紅葉はこの時期から11月下旬にかけてが最盛期です。銀杏並木が黄金色に染まる光景も各地で見られます。

木枯らし

立冬から冬至にかけて吹く強い北寄りの風を「木枯らし」と呼びます。気象庁は東京と近畿地方で「木枯らし1号」を発表しており、冬の到来を告げる風として注目されます。

立冬の風習と行事

亥の子の日

旧暦10月(亥の月)の最初の亥の日を「亥の子の日」と呼び、西日本を中心にこたつを出す日とする風習があります。また、亥の子餅を食べて無病息災を祈る行事も行われます。亥(いのしし)は火に強いとされ、この日にこたつや暖房を使い始めると火事にならないと信じられてきました。

七五三

立冬の期間中に七五三(11月15日)があります。3歳、5歳、7歳の子どもの健やかな成長を祝い、神社に参拝する行事です。千歳飴を持って晴れ着姿で参拝する子どもたちの姿は、この時期の風物詩です。

酉の市

11月の酉の日には、関東を中心に酉の市が開催されます。商売繁盛を願って熊手を買い求める行事で、浅草の鷲神社の酉の市が特に有名です。

立冬の食べ物

旬の食材

立冬の頃に旬を迎える食材を紹介します。

  • 野菜:白菜、大根、ねぎ、ほうれん草、かぶ
  • 果物:みかん、りんご、柚子
  • 魚介:ブリ、フグ、カキ(牡蠣)、ズワイガニ
  • その他:新蕎麦、自然薯

鍋料理の季節

立冬を迎えると鍋料理が恋しくなります。白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、寄せ鍋、水炊き、すき焼きなど、温かい鍋料理が食卓の中心になります。鍋料理は野菜をたっぷり摂れるうえ、体を芯から温めてくれる冬の定番料理です。

立冬の冬支度

暖房器具の準備

エアコンやストーブ、こたつなどの暖房器具を本格的に使い始める時期です。使い始める前にフィルターの清掃や試運転を行い、安全に使用できることを確認しましょう。

衣類の入れ替え

冬物のコートやセーター、マフラーなどを出し、秋物と入れ替える時期です。衣類の防虫対策や収納方法を見直すのもこの機会に行うとよいでしょう。

家の冬支度

窓の断熱シート貼りや隙間テープの設置、カーテンの厚手への交換など、住まいの防寒対策を進めましょう。結露対策も重要で、換気扇の使用や結露防止シートの設置が効果的です。

庭の冬準備

寒さに弱い植物の防寒対策や、水道管の凍結防止措置を行います。落ち葉の掃除や庭木の冬囲い(雪国の場合)なども、この時期に済ませておきましょう。

立冬の過ごし方

紅葉を楽しむ最後の機会

平地の紅葉は立冬の頃に見頃を迎えます。冬が本格化する前に、紅葉の美しさを堪能しておきましょう。ライトアップされた夜の紅葉を楽しめる名所も多くあります。

温泉で温まる

冷え込みが増すこの時期は、温泉で体を温めるのもよい過ごし方です。紅葉を眺めながらの露天風呂は格別の贅沢です。

冬の体調管理

気温の低下とともにインフルエンザや風邪が流行し始めます。手洗い・うがいの徹底、適度な室内の加湿、バランスの良い食事で免疫力を高めましょう。

まとめ

立冬は暦の上で冬の始まりを告げる節気であり、本格的な冬支度を進める大切な時期です。木枯らしが吹き、紅葉が見頃を迎えるこの季節に、暖房器具や衣類の準備を整え、快適な冬を迎える準備をしましょう。七五三や酉の市など、秋から冬への移行期ならではの行事も楽しみながら、季節の変化を味わってください。

広告スペース (article-bottom)

あわせて読みたい