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冬至の意味とゆず湯・かぼちゃ

冬至 二十四節気 ゆず湯 かぼちゃ
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冬至は二十四節気の第22番目の節気で、一年のうちで最も夜が長く昼が短い日です。ゆず湯に入りかぼちゃを食べる風習で知られるこの日について、意味や由来、伝統的な過ごし方を詳しく解説します。

冬至とは

時期と定義

冬至は毎年12月22日頃にあたります。太陽黄経が270度に達する日で、北半球では太陽の南中高度が一年で最も低くなり、夜が最も長くなります。

東京における冬至の日の昼の長さは約9時間45分で、夏至と比べると約4時間50分も短くなります。この日を境に再び日が長くなっていくため、冬至は「一陽来復」とも呼ばれ、太陽の力が復活する吉日とされてきました。

二十四節気における位置づけ

節気時期意味
大雪12月7日頃本格的な雪が降る
冬至12月22日頃夜が最も長い
小寒1月6日頃寒さが厳しくなる

冬至は冬の折り返し点にあたりますが、実際の寒さのピークはこれからで、1月下旬の大寒の頃が最も寒くなります。

冬至の歴史と由来

一陽来復

古代中国では冬至を一年の始まりとする考え方がありました。陰の気が極まって陽の気に転じる日とされ、「一陽来復」という言葉で表現されました。これは暗い時期が終わり明るい時期が始まることを意味し、転じて「悪いことが続いた後に良いことが起こる」という吉兆の言葉としても使われています。

七十二候

冬至の期間は3つの候に分けられます。

  • 初候:乃東生(なつかれくさしょうず)— 夏枯草が芽を出す
  • 次候:麋角解(さわしかのつのおつる)— 大鹿の角が落ちる
  • 末候:雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)— 雪の下で麦が伸び始める

末候の「雪下出麦」は、地上が雪に覆われていても地中では新しい生命が育ち始めていることを示しており、冬至の「一陽来復」の精神を象徴しています。

世界の冬至祭

冬至は世界各地で重要な日とされてきました。

地域行事内容
北欧ユールクリスマスの原型となった冬至祭
中国冬至節水餃子を食べる風習
イランヤルダー一年で最も長い夜を祝う
韓国冬至小豆粥を食べる風習

冬至の風習

ゆず湯

冬至にゆず湯に入る風習は江戸時代から広まったとされています。ゆず湯には以下のような効果があるといわれています。

  • 血行促進:ゆずに含まれるリモネンなどの精油成分が血行を良くする
  • 保温効果:体が芯から温まり、湯冷めしにくくなる
  • リラックス効果:ゆずの爽やかな香りが気分を和らげる
  • 美肌効果:ビタミンCやクエン酸が肌を整える

ゆず湯の作り方は、ゆずを丸ごと浮かべる方法と、半分に切って入れる方法があります。切って入れると香りは強くなりますが、種や果肉が散らばるため、ネットに入れてから浮かべるのがおすすめです。

「冬至」と「湯治」の語呂合わせ、「ゆず」と「融通が利く」の語呂合わせから、冬至にゆず湯に入ると運が良くなるという言い伝えもあります。

かぼちゃを食べる

冬至にかぼちゃを食べる風習は、冬至に「ん」のつく食べ物を食べると運がつくという言い伝えに由来します。かぼちゃの別名「南瓜(なんきん)」には「ん」が2つ入っており、運気が上がる食べ物として重宝されました。

かぼちゃは夏に収穫されますが、保存性が高く冬まで栄養価を保てます。ビタミンAやカロテンが豊富で、風邪予防にも効果的な食材です。

冬至に食べるとよいとされる「ん」のつく食べ物(冬至の七種)は以下の通りです。

  • 南瓜(なんきん):かぼちゃ
  • 蓮根(れんこん)
  • 人参(にんじん)
  • 銀杏(ぎんなん)
  • 金柑(きんかん)
  • 寒天(かんてん)
  • 饂飩(うんどん):うどん

冬至粥

地域によっては冬至に小豆粥を食べる風習もあります。小豆の赤い色には邪気を払う力があると信じられており、冬至に小豆粥を食べることで厄除けの効果があるとされてきました。

冬至の時期の気候

日本各地の日照時間

冬至の日における各地の昼の長さは以下の通りです。

都市日の出日の入り昼の長さ
札幌7:03頃16:03頃約9時間00分
東京6:47頃16:32頃約9時間45分
大阪7:02頃16:51頃約9時間49分
那覇7:12頃17:43頃約10時間31分

北に行くほど昼が短くなることがわかります。

寒さの状況

冬至の頃はまだ本格的な厳寒期には入っていませんが、日本海側では大雪になることもあります。太平洋側は乾燥した晴天の日が多く、放射冷却によって早朝に冷え込みが強まります。

冬至の過ごし方

ゆず湯に入る

冬至の日にはぜひゆず湯を楽しみましょう。スーパーや八百屋では冬至の前後にゆずが多く出回ります。家族でゆず湯に入り、温かい時間を過ごすのが冬至の醍醐味です。

かぼちゃ料理を作る

かぼちゃの煮物、かぼちゃのポタージュ、かぼちゃの天ぷらなど、さまざまなかぼちゃ料理を楽しみましょう。冬至の七種を意識して「ん」のつく食材を取り入れた献立を考えるのも楽しいものです。

年末の準備

冬至を過ぎるとすぐにクリスマス、そして年末年始が控えています。大掃除や正月飾りの準備、年賀状の投函など、年末に向けた最終準備を進めましょう。

まとめ

冬至は一年で最も夜が長い日であり、太陽の力が再び蘇る「一陽来復」の吉日です。ゆず湯に入り、かぼちゃを食べる伝統的な風習には、寒い冬を健康に乗り切るための先人の知恵が詰まっています。冬至を節目として、心身を整えながら新年を迎える準備を進めていきましょう。

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