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近畿地方の城めぐりガイド|天下の名城が集う関西の城

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近畿地方は、日本の城郭文化が最も花開いた地域です。世界遺産の姫路城をはじめ、国宝天守を持つ彦根城、天下人が築いた大阪城、「天空の城」として名高い竹田城など、城めぐりファンなら一度は訪れたい名城が集中しています。この記事では、近畿地方を代表する城郭の歴史と見どころを紹介します。

兵庫・大阪の名城

近畿地方の西部には、日本を代表する二大名城があります。

姫路城(兵庫県姫路市)は、言わずと知れた世界文化遺産であり、日本の城郭建築の最高傑作です。五層七階の大天守を中心とした連立式天守群は、国宝に指定されています。白漆喰の美しい外壁から「白鷺城」とも呼ばれ、400年以上にわたって戦災や天災を免れた奇跡の城です。城内の見学には2時間以上を見込んでおくとよいでしょう。

竹田城(兵庫県朝来市)は、標高353.7メートルの古城山に築かれた山城で、「天空の城」「日本のマチュピチュ」とも称されます。秋から冬にかけての早朝、雲海に浮かぶ城跡の姿は神秘的で、多くの写真愛好家が訪れます。石垣のみが残る城跡ですが、その壮大なスケールは一見の価値があります。雲海の発生しやすい時期は9月から11月の明け方です。

大阪城(大阪府大阪市)は、豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いた城です。現在の天守閣は1931年に再建された鉄筋コンクリート造ですが、巨大な石垣と広大な堀は徳川期のものが残り、壮大なスケールを感じられます。天守閣内は博物館として秀吉の生涯を学ぶことができ、大阪観光の定番スポットです。

滋賀・京都の名城

滋賀県と京都府には、近江の要衝を守った名城と、天下人ゆかりの城があります。

彦根城(滋賀県彦根市)は、国宝五城のひとつで、井伊家の居城として知られます。三層三階の天守は、大津城から移築されたとも伝えられ、入母屋破風や切妻破風、唐破風を巧みに組み合わせた優美な外観が特徴です。天守のほか、天秤櫓、太鼓門櫓、馬屋が重要文化財に指定されています。城下には大名庭園の玄宮園があり、庭園越しに天守を望む景色は絶景です。

安土城(滋賀県近江八幡市)は、織田信長が1576年に築いた革新的な城です。天守(天主)は地上6階地下1階の壮大な建造物でしたが、本能寺の変の後に焼失しました。現在は石垣と石段が残るのみですが、大手道の幅広い石段を登ると、信長が見た琵琶湖の眺望を想像することができます。日本100名城に選ばれており、城郭史上きわめて重要な城跡です。

二条城(京都府京都市)は、徳川家康が京都の宿所として1603年に築いた城です。二の丸御殿は国宝に指定されており、狩野派の障壁画で飾られた豪華な内部を見学できます。「鳴き床」と呼ばれるうぐいす張りの廊下も有名です。1867年に15代将軍・徳川慶喜が大政奉還を表明した歴史的な場所でもあり、世界遺産にも登録されています。

奈良・和歌山の名城

奈良県と和歌山県にも、個性的な城が残されています。

高取城(奈良県高取町)は、標高583メートルの高取山に築かれた日本三大山城のひとつです。「巽高取雪かと見れば雪でござらぬ土佐の城」と歌われたほど、山上に広がる白壁の城郭は壮観だったとされます。現在は石垣のみが残っていますが、山頂に広がる石垣群は日本有数の規模であり、山城の魅力を堪能できるスポットです。

和歌山城(和歌山県和歌山市)は、豊臣秀長が築き、のちに紀州徳川家の居城となった城です。虎伏山に建つ天守からは和歌山市街と紀ノ川を一望できます。城内の西の丸庭園(紅葉渓庭園)は紅葉の名所として知られ、秋には多くの観光客で賑わいます。御橋廊下は藩主が二の丸と西の丸を行き来するための珍しい斜めの橋として復元されています。

千早城(大阪府千早赤阪村)は、楠木正成が1332年に築いた山城です。鎌倉幕府の大軍を相手に千人足らずの兵で籠城戦を戦い抜いたことで知られます。急峻な山道を登った先にある城跡からは、河内平野を見渡す眺望が広がります。日本100名城に選ばれており、歴史好きには外せないスポットです。

近畿の城めぐりモデルコース

近畿地方の城は公共交通機関でのアクセスが比較的良好なため、電車とバスを利用した城めぐりが可能です。

大阪・兵庫コース(1泊2日)は、1日目に大阪城、2日目に姫路城を巡るルートです。大阪から姫路まではJR新快速で約1時間と近く、両城を効率よく回ることができます。時間に余裕があれば明石城に立ち寄ることもできます。

滋賀・京都コース(1泊2日)は、1日目に彦根城と安土城跡、2日目に二条城を巡るルートです。彦根と安土はJR琵琶湖線で約20分の距離にあり、京都へは新快速で約50分です。彦根では城下町の散策やご当地グルメの近江牛も楽しめます。

山城好きの方には、竹田城と高取城を巡るコースがおすすめです。いずれも山道を歩く必要があるため、登山に適した服装と靴が必須です。体力と時間に余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。

まとめ

近畿地方は、日本の城郭文化の中心地ともいえる地域です。世界遺産の姫路城、国宝の彦根城、天空の竹田城、歴史の舞台となった二条城など、一つひとつの城に深い歴史と見どころがあります。関西の充実した交通網を活かせば、効率よく複数の名城を巡ることができます。城めぐりの醍醐味を存分に味わえる近畿の城を、ぜひ訪れてみてください。

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