城のライトアップ特集|夜に美しく輝く名城10選
昼間とは異なる幻想的な姿を見せる夜の城。ライトアップされた天守や石垣が闇夜に浮かび上がる光景は、城めぐりに新たな魅力を加えてくれます。最近では通年のライトアップに加え、季節限定のイルミネーションイベントを開催する城も増えています。この記事では、夜のライトアップが特に美しい城を10か所ご紹介します。
通年ライトアップが楽しめる城
まずは年間を通じてライトアップが実施されている城をご紹介します。
姫路城(兵庫県姫路市)は、日没から24時まで毎日ライトアップが行われています。白壁に光が当たると、昼間以上に白く輝いて見え、まさに「白鷺」の名にふさわしい幻想的な姿になります。季節によってライトの色が変わることもあり、春はピンク、夏は青、秋はオレンジなど、さまざまな表情を見せてくれます。大手前通りから正面に見える天守のライトアップは、姫路の夜の顔ともいえる風景です。
大阪城(大阪府大阪市)は、天守閣が毎晩ライトアップされ、大阪の夜景のシンボルとなっています。金色に輝く天守閣を大阪城公園内のさまざまな場所から眺めることができ、特に堀の水面に映る姿が美しいと評判です。周辺のOBP(大阪ビジネスパーク)のビル群を背景にした天守閣の夜景は、歴史と現代が共存する大阪ならではの風景です。
松本城(長野県松本市)は、黒い天守に光が当たると重厚な雰囲気が増し、昼間とは異なる威厳を感じさせます。内堀に映るライトアップされた天守の姿は、写真愛好家に人気の撮影スポットです。北アルプスが背景に見える夜には、山と城と星空の競演が楽しめます。
熊本城(熊本県熊本市)は、復旧された天守閣のライトアップが2021年から再開されました。白壁に金色のアクセントが映える天守閣は、夜になるとより一層力強さを感じさせます。二の丸広場や加藤神社前から望むライトアップは、復興のシンボルとして多くの人に感動を与えています。
名古屋城(愛知県名古屋市)は、天守閣の金鯱が夜のライトアップでひときわ輝きを増します。名城公園や堀端からの眺めが美しく、都市部に位置するため周辺のビル群との対比も楽しめます。正門前からまっすぐ天守を望むアングルが定番の撮影ポイントです。
季節限定ライトアップが魅力の城
季節ごとに特別なライトアップイベントを開催する城もあります。
二条城(京都府京都市)は、春と秋に大規模なライトアップイベントを開催しています。庭園の木々がライトアップされ、プロジェクションマッピングなどの現代的な演出も加わった幻想的な空間が広がります。唐門のライトアップは特に見応えがあり、彫刻の細部まで光で照らし出される様子は圧巻です。
彦根城(滋賀県彦根市)は、秋の玄宮園ライトアップが有名です。池に映る紅葉と天守のシルエットが一幅の絵画のような美しさで、毎年多くの観光客を魅了しています。春の桜の時期にもライトアップが行われ、桜と天守の夜景は彦根の春の風物詩です。
高知城(高知県高知市)は、冬季に「冬のきらめき」と題したイルミネーションイベントを開催しています。天守と追手門を中心にライトアップが施され、温暖な南国の冬の夜を幻想的に彩ります。追手門越しに天守を望む夜のアングルは、高知城ならではの見応えがあります。
弘前城(青森県弘前市)は、冬の「雪燈籠まつり」で知られます。雪で作られた灯籠にろうそくの灯がともされ、雪景色の城が温かな光に包まれます。弘前の厳しい冬だからこそ生まれる、雪と光のアートは一見の価値があります。
岡山城(岡山県岡山市)は、後楽園とのコラボレーションによるライトアップイベント「幻想庭園」が人気です。夏と秋に開催されるこのイベントでは、庭園内が無数の灯りで照らされ、黒い天守のライトアップとともに幻想的な夜景を楽しめます。
夜の城を撮影するコツ
ライトアップされた城の撮影には、いくつかのポイントがあります。
三脚は夜景撮影の必需品です。長時間露光が必要になるため、手持ちではブレが避けられません。ただし、三脚の使用が禁止されている場所もあるため、事前に確認しておきましょう。三脚が使えない場合は、手すりや塀の上にカメラを安定させて撮影する方法もあります。
撮影のベストタイミングは、日没直後の「ブルーアワー」です。空がまだ完全に暗くなっていない時間帯(日没後20分から40分程度)は、空のグラデーションとライトアップされた城の両方を美しく撮影できます。完全に暗くなると空が真っ黒になり、城だけが浮かび上がる写真になりますが、ブルーアワーの写真は空と城の両方に階調が生まれ、より印象的な一枚になります。
水面への映り込みを活かすことで、写真の完成度が大幅に上がります。堀や池の水面が穏やかな日を狙い、天守と水面に映るリフレクションを構図に入れてみてください。風の弱い夜が撮影のチャンスです。
スマートフォンでの撮影でも、最近の機種は夜景モードが優秀になっています。安定した場所に固定して撮影すれば、きれいな夜景写真を撮ることができます。
夜の城めぐりの注意点
夜の城めぐりを楽しむために、いくつかの注意点を挙げておきます。
ライトアップの時間帯は城によって異なります。通年ライトアップの城でも点灯時間が決まっているため、事前に確認しておきましょう。季節限定のイベントは開催期間が限られるため、公式サイトで最新情報をチェックすることが重要です。
夜間は城の内部に入場できないケースがほとんどです。ライトアップは外観を鑑賞するものであり、天守内部の見学は通常の開館時間内に行う必要があります。昼間に内部を見学し、夜に外観のライトアップを楽しむというスケジュールがおすすめです。
城の周辺は暗い場所も多いため、足元に注意が必要です。歩きやすい靴と、懐中電灯やスマートフォンのライトを準備しておくと安心です。特に石垣の周辺は段差があるため、無理な場所での撮影は避けましょう。
冬季のライトアップは寒さ対策が必須です。じっくり撮影する場合は長時間屋外にいることになるため、防寒着、手袋、カイロなどを準備しておきましょう。
まとめ
ライトアップされた城は、昼間とはまったく異なる幻想的な表情を見せてくれます。姫路城の白く浮かび上がる姿、大阪城の金色に輝く天守、松本城の堀に映る重厚な姿など、夜の城にはそれぞれ固有の魅力があります。通年ライトアップの城と季節限定イベントを組み合わせて、夜の城めぐりという新しい楽しみ方を見つけてみてください。