季節の挨拶文|月別テンプレートと時候の挨拶一覧
ビジネスメールや手紙の冒頭に添える季節の挨拶は、相手への心配りを示す大切な表現です。しかし、季節に合った適切な挨拶文を選ぶのは意外と難しいものです。この記事では、月別の時候の挨拶と、すぐに使える挨拶文テンプレートを紹介します。
時候の挨拶の基本ルール
時候の挨拶とは
手紙やメールの冒頭で、季節や天候に触れて相手の安否を気遣う定型表現です。ビジネス文書では「○○の候」「○○のみぎり」といった漢語調の表現が使われます。
フォーマル度による使い分け
時候の挨拶には、フォーマル度に応じた3つのスタイルがあります。
- 漢語調(もっともフォーマル):「厳寒の候」「早春の候」
- 和語調(やや柔らかい):「寒さ厳しき折」「春の訪れを感じる季節」
- カジュアル:「寒い日が続いていますね」「すっかり春らしくなりましたね」
使い方の基本構成
フォーマルな手紙では、以下の順で書きます。
- 「拝啓」(頭語)
- 時候の挨拶
- 相手の安否を気遣う言葉
- 本文
- 結びの挨拶
- 「敬具」(結語)
1月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 厳寒の候
- 初春の候
- 新春の候
テンプレート
拝啓 厳寒の候
皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
(本文)
寒さ厳しき折
くれぐれもお体をお大事になさってください
敬具
カジュアル
「お正月気分も抜け、寒さが一段と厳しくなってまいりました。」
2月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 余寒の候
- 立春の候
- 梅花の候
テンプレート
拝啓 余寒の候
皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます
(本文)
春の訪れが待ち遠しい今日このごろですが
どうかご自愛ください
敬具
カジュアル
「立春とは名ばかりの寒さが続いていますが、お変わりありませんか。」
3月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 早春の候
- 春暖の候
- 弥生の候
テンプレート
拝啓 早春の候
皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
(本文)
季節の変わり目でございますので
どうかお体をお大事になさってください
敬具
カジュアル
「日ごとに暖かくなり、春の訪れを感じるこのごろです。」
4月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 陽春の候
- 桜花の候
- 春暖の候
テンプレート
拝啓 陽春の候
皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
(本文)
新年度を迎え何かとお忙しい時期かと存じますが
どうかご自愛ください
敬具
カジュアル
「桜の花が満開を迎え、気持ちのよい季節になりました。」
5月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 新緑の候
- 薫風の候
- 立夏の候
テンプレート
拝啓 新緑の候
皆さまにはますますご清栄のこととお慶び申し上げます
(本文)
さわやかな季節ではございますが
くれぐれもお体をお大事になさってください
敬具
カジュアル
「新緑がまぶしい季節となりました。お元気でお過ごしでしょうか。」
6月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 梅雨の候
- 入梅の候
- 初夏の候
テンプレート
拝啓 梅雨の候
皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます
(本文)
うっとうしい梅雨が続きますが
くれぐれもご自愛ください
敬具
カジュアル
「梅雨入りし、じめじめした日が続いていますね。」
7月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 盛夏の候
- 猛暑の候
- 大暑の候
テンプレート
拝啓 盛夏の候
皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
(本文)
暑さ厳しき折
くれぐれもお体をお大事になさってください
敬具
カジュアル
「連日の猛暑が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。」
8月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 残暑の候
- 晩夏の候
- 立秋の候
テンプレート
拝啓 残暑の候
皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます
(本文)
残暑なお厳しき折
くれぐれもご自愛ください
敬具
カジュアル
「暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますね。」
9月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 初秋の候
- 秋涼の候
- 白露の候
テンプレート
拝啓 初秋の候
皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
(本文)
朝夕は涼しくなってまいりましたが
お体にはお気をつけください
敬具
カジュアル
「朝晩は涼しさを感じるようになり、秋の気配が漂ってきました。」
10月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 秋冷の候
- 紅葉の候
- 仲秋の候
テンプレート
拝啓 秋冷の候
皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
(本文)
秋も深まりゆく折
くれぐれもお体をお大事になさってください
敬具
カジュアル
「木々が色づき始め、秋の深まりを感じる季節になりました。」
11月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 晩秋の候
- 霜降の候
- 向寒の候
テンプレート
拝啓 晩秋の候
皆さまにはますますご清栄のこととお慶び申し上げます
(本文)
日に日に寒さが増してまいりました
どうかお体にお気をつけてお過ごしください
敬具
カジュアル
「紅葉も終わりに近づき、冬の足音が聞こえてくるこのごろです。」
12月の時候の挨拶と例文
漢語調
- 師走の候
- 歳末の候
- 初冬の候
テンプレート
拝啓 師走の候
皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
(本文)
年末ご多忙のところ恐れ入りますが
よいお年をお迎えください
敬具
カジュアル
「師走に入り、何かと慌ただしい日が続いていますね。」
時候の挨拶を使う際の注意点
実際の気候と合わせる
暦の上では春でも実際にはまだ寒い、ということはよくあります。「暦の上では○○ですが」と前置きすることで、実感との差を自然に表現できます。
地域差に配慮する
日本は南北に長いため、地域によって季節感が異なります。北海道の方に「暖かくなりましたね」と書く時期は、東京とは異なることを意識しましょう。
ビジネスメールでの扱い
ビジネスメールでは、長い時候の挨拶は省略することが一般的です。「お世話になっております」から始めるのが主流ですが、季節の挨拶メールや初めてのメールでは時候の挨拶を使うと丁寧な印象になります。
まとめ
季節の挨拶は、日本語ならではの美しい表現文化です。月ごとの時候の挨拶を使い分けることで、相手への気配りと教養が伝わります。この記事のテンプレートを参考に、季節感のある心のこもった挨拶文を書いてみてください。