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カラットとグラムの換算方法|宝石と金の違いも解説

カラット グラム 宝石 変換
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カラット(carat)とグラム(g)の基本

カラット(carat)には2つの異なる意味があります。ひとつは宝石の重さを表す「メトリックカラット」、もうひとつは金の純度を表す「カラット(金のカラット)」です。名前は同じですが全く異なる概念であるため、混同しないよう注意が必要です。

メトリックカラット(宝石の重さ)

宝石の重さを表すメトリックカラット(metric carat)は、1カラット = 0.2グラム(200ミリグラム)と定義されています。記号は「ct」です。ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなどの宝石の重さは、すべてこのメトリックカラットで計量されます。

1907年の国際度量衡総会で1カラット = 0.2gと定められる以前は、国や地域によってカラットの値が異なっていました。歴史的なカラットは約0.19〜0.21gの範囲でばらつきがありましたが、現在は世界統一の定義が使われています。

カラット(金の純度)

金の純度を表すカラット(karat)は、金の含有率を24分率で表したものです。記号は「K」または「kt」で、宝石のカラット(ct)と区別されます。たとえば「18金(K18)」は24分の18 = 75%の純金含有率を意味します。

金の表記純度金の含有率
K24(24金)24/2499.9%以上
K22(22金)22/2491.7%
K18(18金)18/2475.0%
K14(14金)14/2458.3%
K10(10金)10/2441.7%
K9(9金)9/2437.5%

この記事では主に宝石の重さを表すメトリックカラットについて解説します。

換算の計算式

カラットからグラムへの変換

グラム = カラット x 0.2

たとえば3カラットをグラムに変換するには、3 x 0.2 = 0.6gとなります。

グラムからカラットへの変換

カラット = グラム / 0.2 = グラム x 5

たとえば1gをカラットに変換するには、1 x 5 = 5カラットとなります。

カラットからミリグラムへの変換

ミリグラム = カラット x 200

1カラット = 200mg(ミリグラム)です。

計算のポイント

カラットの換算は非常にシンプルです。0.2(= 1/5)倍するか5倍するかの計算なので、暗算で容易に行えます。

  • カラットからグラム: 5で割る(= 0.2倍)
  • グラムからカラット: 5を掛ける

早見表:カラットとグラムの対応

カラットからグラム・ミリグラムの換算表

カラット (ct)グラム (g)ミリグラム (mg)参考サイズ
0.10.0220小粒のメレダイヤ
0.20.0440メレダイヤ
0.30.0660婚約指輪(小さめ)
0.50.10100婚約指輪(標準的)
0.70.14140婚約指輪(やや大きめ)
1.00.20200婚約指輪(大きめ)
1.50.30300高級ジュエリー
2.00.40400高級ジュエリー
3.00.60600稀少な大粒石
5.01.001,000非常に稀少
10.02.002,000コレクター向け
50.010.0010,000美術館級
100.020.0020,000世界的に有名な宝石

グラムからカラットの換算表

グラム (g)カラット (ct)グラム (g)カラット (ct)
0.010.050.52.5
0.020.101.05.0
0.050.252.010.0
0.100.505.025.0
0.201.0010.050.0

生活の中での実用例

ダイヤモンドの選び方

ダイヤモンドの価値を決める指標として「4C」が知られています。カラット(Carat)はその4Cのひとつです。

4Cの要素内容
Carat(カラット)重さ。大きいほど稀少
Color(カラー)色。無色透明に近いほど高評価
Clarity(クラリティ)透明度。内包物が少ないほど高評価
Cut(カット)研磨の品質。輝きに影響

婚約指輪のダイヤモンドで人気のカラット数は地域や予算によって異なりますが、日本では0.3〜0.5カラットが最も多く選ばれている範囲とされています。

ダイヤモンドの直径はカラット数の目安として以下のようになります(ラウンドブリリアントカットの場合)。

カラット (ct)直径の目安 (mm)重さ (g)
0.25約4.10.05
0.50約5.20.10
0.75約5.90.15
1.00約6.50.20
1.50約7.40.30
2.00約8.20.40
3.00約9.30.60
5.00約11.01.00

カラット数が2倍になっても直径は2倍にはなりません。これはダイヤモンドが3次元の物体であるためで、重さ(体積)は直径の3乗に比例します。1カラットと2カラットのダイヤモンドを並べると、見た目の大きさの差は重さの差ほど大きくありません。

色石(カラーストーン)の計量

ルビー、サファイア、エメラルドなどの色石もカラットで計量されます。ただし、宝石の種類によって比重(密度)が異なるため、同じカラット数でも見た目の大きさは異なります。

宝石比重1ctの見た目
ダイヤモンド3.52基準(直径約6.5mm)
ルビー4.00ダイヤより小さく見える
サファイア4.00ダイヤより小さく見える
エメラルド2.72ダイヤより大きく見える
アクアマリン2.72ダイヤより大きく見える
オパール2.15ダイヤよりかなり大きく見える

比重が大きい宝石は同じカラット数でも体積が小さくなるため見た目が小さく見え、比重が小さい宝石は逆に大きく見えます。

世界的に有名なダイヤモンド

歴史的に有名な大粒ダイヤモンドのカラット数を紹介します。

ダイヤモンドの名前カラット (ct)グラム (g)特徴
カリナン(原石)3,106.75621.35史上最大のダイヤモンド原石
ホープダイヤモンド45.529.10呪いの伝説で有名な青いダイヤ
コ・イ・ヌール105.6021.12イギリス王室の宝冠に装着
リージェント140.6428.13フランスの至宝
カリナンI(偉大なアフリカの星)530.20106.04カリナン原石から切り出された最大の石

カリナンの原石3,106.75カラットをグラムに換算すると約621gで、りんご2個分程度の重さです。しかし、ダイヤモンドとしてはこのサイズは驚異的で、1905年に南アフリカで発見されて以来、これを超える宝石品質のダイヤモンド原石は見つかっていません。

真珠のカラット

真珠は通常「匁(momme)」で計量されますが、カラットで表記されることもあります。真珠1匁 = 3.75g = 18.75カラットという関係です。ただし、真珠の品質評価では重さよりも大きさ(直径mm)が重視される傾向があります。

カラットの語源と歴史

カラットの語源は、イナゴマメ(carob)の種子に由来するとされています。イナゴマメの種子は1粒の重さが約0.2gとほぼ均一であったため、古代から宝石の計量に使われていたという説が広く知られています。

ただし、実際にはイナゴマメの種子の重さにも多少のばらつきがあり、この説は必ずしも科学的に検証されたものではありません。語源についてはアラビア語の「qirat」(イナゴマメの種子)やギリシャ語の「keration」に由来するという説もあります。

歴史的にはカラットの重さは地域によって異なり、約0.19gから0.21gまでのばらつきがありました。この不統一は国際貿易で問題を引き起こしたため、1907年に1カラット = 0.2g = 200mgという統一定義が国際的に採用されました。

金の純度を表すカラットも同じ語源ですが、こちらは古代ローマの金貨ソリドゥスが24シリカの重さであったことから、純金を24分の24 = 24カラットとする体系が生まれたとされています。

よくある疑問

宝石のカラットと金のカラットを英語で区別するには?

英語では、宝石の重さは「carat」(英: caratまたは米: carat)、金の純度は「karat」(米: karat)と綴り分けることがあります。ただし、イギリス英語ではどちらも「carat」と綴ることが多く、文脈で判断する必要があります。記号では宝石が「ct」、金が「K」または「kt」と区別されます。

ダイヤモンドの値段はカラットに比例する?

いいえ、ダイヤモンドの価格はカラット数に比例するのではなく、カラットの2乗以上に近い関係で上昇します。たとえば0.5カラットの2倍のカラット数(1カラット)は、価格が2倍ではなく3〜4倍以上になることが一般的です。大粒のダイヤモンドは稀少であるため、カラット数が大きくなるほどカラット単価も急激に上昇します。

「ポイント」とは何?

宝石業界では1カラットの100分の1を「ポイント」と呼びます。1ポイント = 0.01カラット = 2mg です。たとえば「50ポイント」は0.50カラットを意味します。小さなダイヤモンド(メレダイヤ)の計量によく使われます。

まとめ

カラットとグラムの換算は「1カラット = 0.2グラム = 200mg」を覚えておけば対応できます。カラットからグラムは5で割る、グラムからカラットは5を掛けるという非常にシンプルな計算です。

宝石の重さのカラット(ct)と金の純度のカラット(K)は全く別の概念であることに注意してください。宝石を購入する際にはカラット数だけでなく4Cの総合的な評価を確認し、宝石の比重による見た目の違いも考慮することが大切です。

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