クレジットカードとデビットカードの違い|支払い・審査・特典を比較
クレジットカードとデビットカードはどちらもキャッシュレス決済に使えるカードですが、支払いの仕組みや審査の有無、付帯する特典に違いがあります。ここでは両者の違いを詳しく比較します。
支払いの仕組みの違い
クレジットカードの支払い
クレジットカードは「後払い(ポストペイ)」の仕組みです。カードを利用した時点では口座からお金は引き落とされず、後日(通常は翌月)に利用金額がまとめて銀行口座から引き落とされます。
つまり、一時的にカード会社がお金を立て替えている状態であり、これが「信用(クレジット)」という名前の由来です。
デビットカードの支払い
デビットカードは「即時払い」の仕組みです。カードを利用した瞬間に、紐づけられた銀行口座から代金が即座に引き落とされます。
口座の残高が利用上限となるため、残高以上の買い物はできません。現金で支払うのと同じ感覚で使えるカードといえます。
比較表
| 項目 | クレジットカード | デビットカード |
|---|---|---|
| 支払いタイミング | 後払い(翌月等) | 即時引き落とし |
| 支払い方法 | 一括・分割・リボ | 一括のみ |
| 利用限度額 | カード会社が設定 | 口座残高まで |
| 使いすぎのリスク | あり | 低い |
審査の違い
クレジットカードの審査
クレジットカードの発行にはカード会社による審査があります。申込者の年収、職業、勤続年数、信用情報(過去の借入や返済の履歴)などが審査されます。
カード会社は利用者に代わって支払いを立て替えるリスクを負うため、返済能力の有無を確認する必要があるのです。審査に通らなければカードは発行されません。
デビットカードの審査
デビットカードは原則として審査がありません。銀行口座を持っていれば発行可能で、15歳以上(中学生を除く)から作れるものが多いです。
即時に口座から引き落とされる仕組みであり、カード会社が立て替えるリスクがないため、審査が不要なのです。
分割払い・リボ払いの違い
クレジットカードの支払い方法
クレジットカードは一括払いの他に、分割払い、ボーナス払い、リボルビング払い(リボ払い)など複数の支払い方法を選択できます。
分割払いは2回から最大36回程度まで選択でき、3回以上の分割には手数料(金利)がかかります。リボ払いは毎月一定額を支払う方式ですが、手数料が高く(年利15%前後)、支払い総額が大きくなりやすいため注意が必要です。
デビットカードの支払い方法
デビットカードは一括払いのみで、分割払いやリボ払いはできません。利用した金額が全額即座に引き落とされます。
分割払いができないことはデメリットのようにも見えますが、リボ払いによる高額な金利負担を避けられるという点ではメリットともいえます。
ポイント還元の違い
クレジットカードのポイント
クレジットカードは利用金額に応じてポイントが付与されるものが多く、還元率は0.5〜1.5%程度が一般的です。年会費のかかるカードの中には、さらに高い還元率やマイル付与などの特典があるものもあります。
デビットカードのポイント
デビットカードにもポイント還元があるものがありますが、還元率はクレジットカードに比べて低い傾向にあります。0.2〜0.5%程度の還元率が一般的です。
キャッシュバック型のデビットカードもあり、利用金額の一定割合が現金として口座に戻される仕組みを採用しているものもあります。
使える場所の違い
クレジットカードの使える場所
クレジットカードはVisa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドが付いていれば、国内外の加盟店で幅広く利用できます。オンラインショッピング、サブスクリプションサービス、公共料金の支払いなど、幅広い決済に対応しています。
ホテルの予約時やレンタカーの利用時には、クレジットカードが求められることがあります。
デビットカードの使える場所
国際ブランド(VisaやMastercard)が付いたデビットカードであれば、クレジットカードとほぼ同様の場所で利用できます。ただし、一部のサービスではデビットカードが使えないことがあります。
月額課金のサブスクリプションサービスや、高速道路料金、ガソリンスタンドなど、利用金額が確定するタイミングと決済のタイミングにずれが生じる場合に利用制限がかかることがあります。
付帯保険の違い
クレジットカードの付帯保険
多くのクレジットカードには旅行傷害保険やショッピング保険が付帯しています。海外旅行保険が自動付帯するカードもあり、旅行時の安心材料となります。
ゴールドカードやプラチナカードなど上位カードほど補償内容が充実しています。
デビットカードの付帯保険
デビットカードにも不正利用時の補償やショッピング保険が付帯するものがありますが、クレジットカードほど充実していないことが一般的です。旅行傷害保険が付帯するデビットカードは少数です。
それぞれに向いている人
クレジットカードが向いている人
計画的にお金を管理できる人、ポイントや特典を活用したい人、海外旅行や出張が多い人、分割払いを利用したい場面がある人にはクレジットカードが適しています。
デビットカードが向いている人
使いすぎを防ぎたい人、口座残高の範囲内で管理したい人、審査に不安がある人、クレジットカードを持ちたくない人にはデビットカードが適しています。
まとめ
クレジットカードとデビットカードの最大の違いは、後払いか即時払いかという支払いタイミングにあります。クレジットカードはポイント還元や付帯保険が充実し、分割払いも可能ですが、使いすぎのリスクがあります。デビットカードは口座残高の範囲内で即時決済されるため、支出管理がしやすい反面、ポイント還元や特典は控えめです。両方のカードを目的に応じて使い分けるのも一つの方法です。