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ビジネス文書の難読漢字20選

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ビジネス文書には日常会話では使わない漢字が多く登場します。「稟議」「決裁」「顛末」など、読み方を間違えると恥ずかしい思いをすることもあります。この記事では、ビジネス文書で頻出する難読漢字を20個取り上げ、正しい読み方と使い方を解説します。

社内文書の漢字

意思決定に関する漢字

漢字読み方意味使い方
稟議りんぎ案を回覧して承認を求めること稟議書を回す
決裁けっさい権限者が可否を決めること部長の決裁を得る
裁可さいか上位者が許可すること社長の裁可を仰ぐ
起案きあん文書の原案を作成すること企画書を起案する
上申じょうしん上位者に意見を述べること改善案を上申する

「稟議」は「りんぎ」と読みます。「ひんぎ」は誤りです。組織内で案件を関係者に回覧し、承認を求める日本特有の意思決定方式で、「稟議書」はその際に使用する文書です。電子決裁が普及した現在でも、稟議のしくみ自体は多くの企業で残っています。

報告に関する漢字

漢字読み方意味使い方
顛末てんまつ事の始まりから終わりまでの経緯顛末書を提出する
始末しまつ物事の始まりと終わり始末書を書く
進捗しんちょく物事の進み具合進捗状況を報告する
概況がいきょうおおまかな状況業務概況を説明する

「進捗」は「しんちょく」と読みます。「捗」の字は常用漢字外でしたが、2010年の常用漢字表改定で追加されました。「進捗」を「しんぽ」と読む間違いが見られますが、これは「進歩」との混同です。

契約・法務の漢字

契約書の漢字

漢字読み方意味使い方
甲乙丙こうおつへい契約当事者の表記甲は発注者、乙は受注者
履行りこう契約内容を実行すること債務を履行する
瑕疵かし欠陥、不具合瑕疵がないことを保証する
遡及そきゅう過去にさかのぼること4月1日に遡及して適用する

「遡及」は「そきゅう」と読みます。「そきゅう」を「そきゅう」と読むのは正しいですが、「さかのぼりきゅう」とは読みません。法律や制度の効力が過去にさかのぼって適用される場合に使われます。

コンプライアンスの漢字

漢字読み方意味使い方
遵守じゅんしゅ法律や規則を守ること法令を遵守する
逸脱いつだつ基準から外れること規定から逸脱する
懲戒ちょうかい規律違反に対する罰懲戒処分を下す

「遵守」は「じゅんしゅ」が正しい読みです。「そんしゅ」と読む人がいますが、これは慣用的な読みで、本来は誤りとされています。コンプライアンス(法令遵守)は現代のビジネスにおいて極めて重要な概念です。

人事・労務の漢字

人事関連の漢字

漢字読み方意味使い方
辞令じれい人事異動を通知する文書辞令が交付される
異動いどう職場や役職が変わること人事異動の発表
赴任ふにん新しい任地に赴くこと来月赴任する
嘱託しょくたく業務を委託すること、非正規雇用形態嘱託社員として勤務する

「嘱託」は「しょくたく」と読みます。組織外の人に業務を委託する場合と、定年後に再雇用される雇用形態の両方を指します。「嘱」は「たのむ」という意味で、「託」も「たのむ」という意味です。

給与・経理の漢字

「賞与(しょうよ)」はボーナスのこと、「控除(こうじょ)」は給与から差し引くこと、「扶養(ふよう)」は家族を養うことを意味します。これらは給与明細や年末調整の書類に登場する漢字で、社会人なら正確に読めるようにしておきたい用語です。

ビジネス文書特有の表現

敬語的な漢字表現

ビジネス文書では「下記(かき)」「上記(じょうき)」「別紙(べっし)」「同封(どうふう)」など、文書特有の漢字表現が使われます。「貴社(きしゃ)」は手紙で相手の会社を敬って呼ぶ表現、「弊社(へいしゃ)」は自社をへりくだって呼ぶ表現です。

接続に使う漢字表現

「尚(なお)」は補足情報を加えるとき、「但し(ただし)」は例外や条件を述べるとき、「依って(よって)」は理由を述べた後の結論を導くときに使います。これらは法律文書やビジネス文書で頻繁に登場する接続表現です。

まとめ

ビジネス文書の漢字は、社会人として避けて通れない基本知識です。「稟議」「決裁」「進捗」「顛末」「遡及」といった漢字を正しく読み書きできることは、職場での信頼を得るためにも重要です。日々の業務で文書に触れる中で一つずつ覚えていきましょう。

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