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エレベーターの敬語マナー|乗り降りの作法と声かけ

エレベーター ビジネスマナー 敬語フレーズ 立ち位置 来客対応
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オフィスのエレベーターは、短い時間ですが上司や来客と密接な空間を共有する場面です。たかがエレベーターと思うかもしれませんが、乗り降りの順番や声かけの仕方には明確なマナーがあり、知らないと恥をかくこともあります。この記事では、エレベーターでの敬語フレーズと振る舞いのマナーを解説します。

エレベーターでの基本マナー

乗る順番

エレベーターの乗り降りには基本的な順番があります。

  • 案内する側が先に乗り、ドアを押さえて「どうぞ」と促す
  • 降りるときは、目上の人やお客様を先に降ろす
  • 操作盤の前に立って「開」ボタンを押す役割を果たす

立ち位置

エレベーター内には上座と下座があります。

  • 上座:操作盤の対角線上の奥の位置
  • 下座:操作盤の前

来客や上司は奥(上座)に、自分は操作盤の前(下座)に立つのが基本です。

人数が多い場合の対応

すでにエレベーターが混んでいる場合は、無理に乗り込まず次を待つのがマナーです。

  • 「混み合っておりますので、次のエレベーターをお待ちしましょうか」
  • 「こちらのエレベーターは混んでおりますので、階段をご案内いたします」

エレベーターに乗るときのフレーズ

来客を案内する場合

  • 「エレベーターはこちらでございます」(歩きながら案内)
  • 「お先に失礼いたします」(先に乗って操作盤の前に立つ)
  • 「どうぞ」(扉を押さえながら中へ促す)
  • 「○階でございますね」(行き先を確認)

上司と一緒に乗る場合

  • 「お先にどうぞ」(上司がすでに待っている場合)
  • 「何階でしょうか」(上司の行き先を確認)
  • 「開」ボタンを押して上司を先に降ろす

知らない人が乗ってきた場合

同じビルの別の会社の方や、知らない方が乗ってきた場合の対応です。

  • 「何階でしょうか」(操作盤の前にいる場合)
  • 軽く会釈をする
  • 降りる方がいたらドアを押さえる

エレベーターを降りるときのフレーズ

来客を見送る場合

エレベーターホールまでお客様を見送り、乗っていただく場合です。

  • 「本日はありがとうございました」
  • 「お気をつけてお帰りくださいませ」(扉が閉まるまでお辞儀)
  • 「エレベーターはこちらでございます。1階でお降りください」

一緒に降りる場合

  • 「お先にどうぞ」(「開」ボタンを押さえながら)
  • 「こちらでございます」(降りた後、方向を案内する)
  • 「○○の部屋はこの突き当たりでございます」

自分だけ先に降りる場合

  • 「お先に失礼いたします」
  • 「失礼いたします」(軽くお辞儀をして降りる)

エレベーター内での会話

適切な話題

エレベーター内は狭い空間であるため、会話の内容に注意が必要です。

  • 天気の話題:「今日は暖かいですね」
  • 簡単な挨拶:「お疲れさまでございます」「おはようございます」
  • 短い確認事項:「会議は○時からでよろしかったでしょうか」

避けるべき話題

  • 機密情報や社内の人事に関する話
  • 取引先の情報や金額に関する話
  • 他人の悪口や噂話
  • クレーム内容など第三者に聞かれたくない話

沈黙でも問題ない

短時間の移動ですから、無理に会話をする必要はありません。軽い会釈だけでも十分です。

来客案内でのエレベーターマナー

迎えに行く場合

1階のロビーや受付でお客様を迎え、エレベーターで上階に案内する場合の流れです。

  1. 「○階の会議室にご案内いたします」
  2. エレベーターの前まで案内する
  3. エレベーターが来たら自分が先に乗り、「開」ボタンを押す
  4. 「どうぞ」と声をかけ、お客様を中へ促す
  5. 目的階に着いたら「○階でございます」と伝え、「開」ボタンを押す
  6. お客様を先に降ろし、「こちらでございます」と方向を示す

見送る場合

お客様がエレベーターに乗り込むまで見送る場合の流れです。

  1. 「エレベーターまでお送りいたします」
  2. エレベーターの前で「本日はありがとうございました」
  3. エレベーターが到着したら扉を押さえる
  4. お客様が乗り込んだら「お気をつけてお帰りくださいませ」
  5. 扉が完全に閉まるまでお辞儀をする

エレベーターが複数ある場合

  • 「こちらのエレベーターが参りますので、少々お待ちくださいませ」
  • 「あちらのエレベーターのほうが先に参りそうでございます」

エレベーターの敬語で注意すべき点

「お先にどうぞ」の使い分け

「お先にどうぞ」は状況によって適切な場合とそうでない場合があります。

  • 適切:降りるときに目上の人を先に降ろす場合
  • 不適切:自分がボタン操作の役目を担っているのに先に降りるよう促す場合(扉を押さえる人がいなくなる)

階数ボタンの押し方

来客が一緒の場合、行き先階は自分が押すのが基本です。「何階でしょうか」と聞くのではなく、事前に把握しておきましょう。

携帯電話の使用

エレベーター内での携帯電話の通話は控えましょう。急用の場合は「少々失礼いたします」と一言断ってからにします。

階段を使う場合のマナー

エレベーターが混雑している場合や、1〜2階の移動では階段を使うこともあります。

案内のフレーズ

  • 「階段でも近うございますので、ご案内いたします」
  • 「1つ上の階でございますので、階段をご案内してもよろしいでしょうか」

階段での配慮

  • 上りは案内役が前を歩く
  • 下りは案内役が後ろを歩く(転倒時に支えられるように)
  • 「お足元にお気をつけください」と声をかける

エスカレーターでのマナー

エレベーターだけでなく、エスカレーターにもビジネスマナーがあります。

案内時の立ち位置

お客様をエスカレーターで案内する場合、上りでは案内役がお客様の下に立ち、下りでは案内役がお客様の下に立ちます。これは万が一転倒した場合にお客様を支えられるようにするためです。

声かけのフレーズ

  • 「エスカレーターをご利用になりますか」
  • 「こちらのエスカレーターで○階にお上がりください」

まとめ

エレベーターの敬語マナーは、乗り降りの順番、立ち位置、適切な声かけの3点が基本です。操作盤の前に立って「開」ボタンを押し、目上の人やお客様を先に降ろすのが鉄則です。短い移動時間ではありますが、こうした細やかな配慮がビジネスパーソンとしての印象を左右します。

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