まつりの手帖 まつりの手帖

岸和田だんじり祭とは|やりまわしの迫力と歴史を解説

岸和田だんじり祭 大阪 だんじり やりまわし 秋祭り
広告スペース (article-top)

岸和田だんじり祭は大阪府岸和田市で毎年9月に行われる祭りで、約4トンのだんじり(地車)を全速力で曳き回す豪快さで全国的に知られています。約300年の歴史を持ち、「やりまわし」と呼ばれる高速の方向転換は祭りの代名詞です。

歴史

起源

岸和田だんじり祭の起源は1703年(元禄16年)に、岸和田藩主岡部長泰が城内三の丸稲荷神社に五穀豊穣を祈願して行った祭りが始まりとされています。当初は小規模なものでしたが、時代とともに規模が拡大していきました。

発展

明治時代以降、だんじりのスピードが増し、現在のような勇壮な祭りに発展しました。「やりまわし」の技術も年々洗練され、各町が競い合うことで祭りの熱気が高まっています。

だんじりの構造

基本構造

だんじりは欅(けやき)を主材とした木造の山車で、高さ約3.8メートル、重さ約4トンの堂々たる造りです。前後に大屋根と小屋根を持ち、4つの車輪で移動します。

彫刻の芸術

だんじりの最大の芸術的見どころは精緻な彫刻です。戦国武将の合戦図や中国の故事を題材にした彫刻が、だんじりの隅々にまで施されています。一台のだんじりの彫刻を完成させるのに数年を要することもあり、彫刻師の技術の粋が凝らされています。

新しいだんじりを新調する際には数億円規模の費用がかかることもあり、各町の誇りと財力が注がれた芸術作品です。

やりまわし

やりまわしとは

やりまわしは、全速力で走るだんじりを交差点で直角に方向転換させる技術です。4トンのだんじりを数百人の曳き手が全力で走りながら一気に方向を変える様子は、迫力と危険が隣り合わせのスペクタクルです。

やりまわしの仕組み

前梃子(まえてこ)と呼ばれる舵取り役が進行方向を制御し、後梃子が後部を操作します。曳き手の全員が息を合わせてタイミングよく方向を変える必要があり、一瞬のずれが事故につながる危険性もあります。

大工方

だんじりの屋根の上に乗って扇子を振る「大工方(だいくがた)」は、祭りの花形です。走るだんじりの屋根でバランスを取りながら観客を盛り上げる姿は、だんじり祭りの象徴的な光景です。

祭りの日程

宵宮(1日目)

宵宮は朝6時から曳行が始まります。比較的落ち着いた雰囲気で、だんじりの彫刻をじっくり見学するのに適した日です。

本宮(2日目)

本宮は祭りのメインで、岸城神社への宮入りが最大の見どころです。各町のだんじりが次々と神社に入る「宮入り」の際、最高のやりまわしが披露されます。

各地のだんじり祭り

岸和田以外のだんじり

だんじり祭りは岸和田市だけでなく、泉州地域(堺市、和泉市、泉大津市など)や河内地域(東大阪市、八尾市など)でも行われています。岸和田が最も有名ですが、地域ごとに異なるスタイルのだんじり祭りがあります。

観覧ガイド

アクセス

南海本線岸和田駅または蛸地蔵駅が最寄りです。祭り当日は交通規制が行われ、駅周辺も非常に混雑します。

観覧スポット

やりまわしが見られるポイントとして、岸和田駅前のカンカン場(旧26号線との交差点)が最も有名ですが、非常に混雑します。各町の交差点でもやりまわしは行われるため、少し離れた場所で見学するのも一つの方法です。

注意事項

だんじりは高速で走るため、曳行コース上に出ることは非常に危険です。安全な場所から観覧し、主催者の指示に従ってください。

まとめ

岸和田だんじり祭は約4トンのだんじりを全速力で曳き回す日本屈指の豪快な祭りです。やりまわしのスピード感と迫力、だんじりに施された精緻な彫刻の芸術性、大工方のパフォーマンスなど、見どころが凝縮されています。安全に十分注意しながら、泉州の秋を彩る熱気あふれる祭りを体感してみてください。

広告スペース (article-bottom)

あわせて読みたい