小論文の時間配分|制限時間内に書き上げるコツ
小論文試験で最も多い失敗は「時間切れ」です。制限時間内に構想から仕上げまでを完了するには、時間配分の戦略が不可欠です。ここでは60分・90分の小論文試験での効果的な時間の使い方を解説します。
時間配分の基本
三つのフェーズ
小論文の執筆は「構想」「執筆」「見直し」の三つのフェーズに分けます。多くの受験生が構想を省略していきなり書き始めますが、これが時間不足と論理の破綻の原因になります。
理想的な時間配分
| フェーズ | 60分の場合 | 90分の場合 |
|---|---|---|
| 構想 | 15分 | 20分 |
| 執筆 | 38分 | 58分 |
| 見直し | 7分 | 12分 |
構想フェーズの使い方
テーマの分析
出題文を読み、何が問われているかを正確に把握します。「論じなさい」「考えを述べなさい」「賛否を明らかにしなさい」など、設問の指示を確認します。
アウトラインの作成
序論・本論・結論の骨格を箇条書きで作ります。各段落で何を書くかを決めておくことで、執筆中に迷うことなく書き進められます。
主張と根拠の整理
自分の主張と、それを支える根拠(データ、事例、理由)を整理します。最低でも二つの根拠を用意しておくと安心です。
執筆フェーズの進め方
序論から順番に書く
構想がしっかりできていれば、序論から順番に書き進められます。書きながら考えるのではなく、構想に従って書く作業に集中します。
分量の目安
800字の小論文の場合、序論100〜150字、本論500〜550字、結論150〜200字が目安です。本論が最も分量が多くなるよう配分します。
書く速度の維持
一字一句にこだわりすぎると時間が足りなくなります。完璧な文章を目指すのではなく、論理的に筋の通った文章をまず書き上げることを優先します。
見直しフェーズの重要性
必ず見直す時間を確保
見直しの時間を確保するために、執筆は5分前には終えるよう心がけます。見直しなしの答案には誤字脱字や論理の飛躍が残りやすいです。
チェック項目
見直しでは以下の点を確認します。設問に答えているか、論理に飛躍がないか、誤字脱字がないか、原稿用紙の使い方(段落の字下げなど)が正しいかです。
時間が足りなくなったときの対策
結論を先に書く
残り時間が少なくなったら、本論を短くしてでも結論を書きます。結論のない小論文は大幅な減点対象です。
段落を省略する
計画していた本論の段落を省略し、最も重要な論点に絞って書きます。すべてを書こうとして中途半端に終わるよりも、一つの論点を完結させるほうが評価は高くなります。
まとめ
小論文の時間配分は、構想に十分な時間を使い、執筆は構想に従って効率的に進め、見直しの時間を必ず確保するのが基本です。事前に時間を計って練習を繰り返すことで、本番でも落ち着いて時間内に書き上げる力が身につきます。