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漢検上級の国字(和製漢字)対策|魚へん中心に38字を解説

国字 和製漢字 準1級 1級
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国字とは、日本で独自に作られた漢字のことです。中国から伝来した漢字とは異なり、日本語の概念や事物を表すために考案されました。漢検の準1級・1級では国字に関する問題が出題されるため、主要な国字を一通り把握しておく必要があります。

国字とは何か

国字は「和製漢字」とも呼ばれ、中国の漢字にはない日本独自の文字です。日本の風土や文化に根ざした概念を表すために、既存の漢字の部首やつくりを組み合わせて新たに作られました。

国字の特徴として、以下の点が挙げられます。

  • 訓読みのみを持つものが多い(音読みがないか、後から音読みが付けられた)
  • 日本の自然・生活・文化に関連する意味を持つものが多い
  • 漢字の構成要素(部首やつくり)を組み合わせて意味を表している
  • 常用漢字に含まれるものと含まれないものがある

常用漢字に含まれる国字

まず、常用漢字表に収録されている国字を確認しましょう。これらは2級までの範囲でも出題される可能性がありますが、国字であるという認識を持っておくことが上級レベルでは重要です。

国字読み意味成り立ち
峠とうげ山道の最高点山+上+下
畑はたけ水田でない耕地火+田
辻つじ道が交差する場所しんにょう+十
込こむ中に入るしんにょう+入
枠わく物を囲む外側の部分木+卆
搾しぼる圧力をかけて液体を取り出す手+窄
匂におう嗅覚で感じる勹+ヒ
腺せん分泌を行う器官月(にくづき)+泉
働はたらく仕事をする人+動

成り立ちの法則

国字の多くは「会意」の原理で作られています。つまり、二つ以上の要素を組み合わせて新しい意味を表現しています。

  • 「峠」:山の上り下りの境目を「山」「上」「下」で表現
  • 「畑」:火で焼いて開墾した田を「火」「田」で表現
  • 「働」:人が動くことを「人(にんべん)」「動」で表現

この法則を理解しておくと、未知の国字に出会ったときも意味を推測しやすくなります。

準1級・1級で頻出の国字

上級レベルで特に出題頻度が高い国字を一覧にまとめます。

自然・気象に関する国字

国字読み意味
凪なぎ風がやみ海が静かな状態
凩こがらし秋の終わりから冬に吹く冷たい風
颪おろし山から吹き下ろす風
雫しずく水のしたたり
躾しつけ礼儀作法を教えること

魚介類に関する国字

日本は海に囲まれた島国であるため、魚介類を表す国字が多く存在します。漢検上級では魚へんの国字が頻出です。

国字読み意味
鰯いわしマイワシなどの小型魚
鱈たらタラ科の海水魚
鰤ぶりブリ属の海水魚
鱚きすキス科の海水魚
鯰なまずナマズ目の淡水魚
鰰はたはたハタハタ科の海水魚
鱩はたはた同上(雷が鳴る季節に獲れることから)
鮗このしろニシン科の海水魚
鮃ひらめヒラメ科の海水魚
鰆さわらサバ科の海水魚

植物・食品に関する国字

国字読み意味
栃とちトチノキ科の落葉高木
樫かしブナ科の常緑高木
椙すぎスギ科の常緑高木
榊さかきツバキ科の常緑小高木
糀こうじ穀物に麹菌を繁殖させたもの
麿まろ自分を指す古い言い方。人名にも使用

その他の重要な国字

国字読み意味
襷たすき袖をまとめるために肩にかける紐
裃かみしも武士の正装
簗やな川に竹を組んで魚を捕る装置
笹ささイネ科の小型の竹
辷すべる滑ること
粁キロメートル距離の単位
粍ミリメートル距離の単位
竏キロリットル体積の単位

効果的な学習法

部首でグループ化する

国字を部首ごとにグループ化して覚えるのが効果的です。特に魚へんの国字はまとめて学習すると記憶に残りやすくなります。

成り立ちを理解する

国字は会意文字が多いため、構成要素の意味を理解することで覚えやすくなります。例えば「凩」は「風」の中に「木」が入っており、木を揺らす風(木枯らし)を表しています。「颪」は「風」の下に「下」があり、山から下りてくる風(おろし)を意味しています。

リスト化して反復する

国字の総数は限られているため、リスト化して繰り返し確認する方法が有効です。全ての国字を網羅的に学習するのではなく、まずは漢検で出題実績のあるものから優先的に覚えましょう。

実生活との結びつきを意識する

国字は日本の風土や文化と密接に関連しています。実際に魚を食べるとき、季節の変わり目に風を感じたとき、山道を歩くときなど、日常の場面と結びつけて覚えると記憶に定着しやすくなります。

国字は出題範囲が比較的狭いため、体系的に学習すれば確実に得点できる分野です。上級レベルの合格を目指すなら、国字を得点源にすることを意識して取り組みましょう。

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