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キャンプの夜|テントの外の足跡の意味がわかると怖い話

意味怖 キャンプ 足跡 怖い話
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大学の友人三人で山にキャンプに行った。テントを二つ張り、私とAが一つ、Bがもう一つに寝た。

夜の出来事

夜中にトイレに起きた。テントから出ると、月明かりが明るかった。用を足して戻ろうとしたとき、Bのテントの前に人が立っているのが見えた。

背格好からしてAだろうと思った。

「A、どうした」

声をかけたが反応がない。暗くて顔がよく見えない。

「おーい、A」

もう一度声をかけると、その人影はゆっくりとBのテントの中に入っていった。Bのテントに入るのは変だと思ったが、眠かったので気にせず自分のテントに戻った。

テントの中でAは寝袋に入ってぐっすり眠っていた。

やっぱりさっきのはAではなかったのかもしれない。Bがトイレから戻ってきたところだったのだろう。そう思って眠りについた。

翌朝

翌朝、三人で朝食を作っているとき、ふとテントの周りの地面を見た。昨夜の雨でぬかるんだ地面に、足跡がたくさん残っていた。

私のテントからトイレまでの足跡。これは私のだ。Bのテントの前にも足跡がある。

しかし、Bは言った。

「俺、昨夜一回もテントから出てないぞ。朝までぐっすりだった」

私は昨夜見た人影のことを思い出した。Bのテントの前に立って、Bのテントに入っていった人。AでもBでもない誰か。

地面の足跡をもう一度数えた。

私の足跡。そしてもう一人分の足跡が、山の方向からまっすぐBのテントに向かっていた。

帰りの足跡はなかった。

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