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秋のお彼岸の風習とおはぎの文化

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秋のお彼岸は秋分の日を中日として前後3日間の計7日間の期間です。春のお彼岸と並んで先祖供養の大切な時期であり、おはぎを供え、お墓参りをする風習が各地で受け継がれています。ここでは秋のお彼岸の風習とおはぎの文化を解説します。

秋のお彼岸とは

彼岸の期間

秋の彼岸は秋分の日(9月23日頃)を中日として前後3日間の計7日間です。彼岸入りから彼岸明けまでの間に先祖を供養し、自分自身の生き方を見つめ直す期間とされています。

春の彼岸との違い

項目春の彼岸秋の彼岸
中日春分の日(3月21日頃)秋分の日(9月23日頃)
供物ぼたもちおはぎ
水仙・菜の花彼岸花・菊
季節感暖かさへの期待涼しさへの安堵

暑さ寒さも彼岸まで

秋の彼岸を過ぎると残暑が和らぎ、過ごしやすい気候になります。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、秋分を境に季節が確実に秋へと移り変わります。

おはぎの文化

おはぎとぼたもちの違い

おはぎとぼたもちは基本的に同じ菓子です。秋は萩の花に見立てて「おはぎ」、春は牡丹の花に見立てて「ぼたもち」と呼び分けます。秋はつぶあん、春はこしあんが主流とされるのは、秋の新小豆は皮がやわらかいためそのまま使え、春は保存した小豆の皮が硬くなるため漉すほうが適していたからです。

おはぎの作り方

材料はもち米、うるち米、小豆、砂糖、塩です。もち米とうるち米を混ぜて炊き、すりこぎで半つぶしにします。俵型に整えてあんこで包めば完成です。きなこやごまのバリエーションも人気があります。

おはぎを供える意味

小豆の赤い色には邪気を払う力があるとされ、先祖供養のお供えにふさわしいとされてきました。秋の新穀と新小豆で作るおはぎには収穫への感謝も込められています。

秋の彼岸花

彼岸花とは

彼岸花(ヒガンバナ)は秋の彼岸の頃に赤い花を咲かせることからこの名がつきました。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれ、仏教では天上の花とされています。田んぼの畔や墓地の周辺でよく見られます。

彼岸花の不思議な生態

彼岸花は「葉見ず花見ず」と呼ばれ、花の時期に葉がなく、葉が出る時期に花がないという不思議な生態を持っています。球根には有毒成分(リコリン)が含まれ、モグラやネズミを寄せ付けない効果があるため、田畑の境界に植えられたとする説もあります。

お墓参りの作法

お墓参りの手順

秋の彼岸のお墓参りの手順は春と同じです。まず墓石の掃除をし、花を供え、線香を上げて手を合わせます。おはぎや故人の好物を供え、故人を偲びましょう。

秋の彼岸ならではの供花

秋の彼岸には菊の花が供えられることが多いです。白菊は弔花の定番ですが、色とりどりの菊やリンドウ、コスモスなどの秋の花を供えるのもよいでしょう。

六波羅蜜の実践

彼岸は修行の期間

仏教では彼岸の7日間は六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を実践する期間とされています。日常の中で他者への施し、忍耐、努力、集中、正しい判断を心がけることが彼岸の過ごし方です。

まとめ

秋のお彼岸は先祖を供養し、秋の実りに感謝する大切な行事です。おはぎを供え、お墓参りをし、彼岸花に秋の深まりを感じながら、先祖とのつながりを大切にしましょう。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉のとおり、秋の彼岸を過ぎれば穏やかな秋が訪れます。

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