十三夜のお月見と後の月の楽しみ方
十三夜は旧暦9月13日の夜に行われるお月見の行事で、十五夜に次いで美しい月を愛でる日本独自の風習です。「後の月」「栗名月」「豆名月」とも呼ばれ、十五夜とセットで楽しむものとされてきました。ここでは十三夜のお月見を解説します。
十三夜とは
十三夜の意味
十三夜は旧暦9月13日の夜のことで、十五夜(旧暦8月15日)の約1か月後にあたります。十五夜が中国伝来の風習であるのに対し、十三夜は日本独自の月見の行事です。
十三夜の日付
十三夜は旧暦に基づくため、新暦での日付は毎年変わります。
| 年 | 十三夜の日付 |
|---|---|
| 2025年 | 11月2日 |
| 2026年 | 10月22日 |
| 2027年 | 11月11日 |
十五夜との違い
| 項目 | 十五夜 | 十三夜 |
|---|---|---|
| 起源 | 中国伝来 | 日本独自 |
| 旧暦日 | 8月15日 | 9月13日 |
| 別名 | 中秋の名月・芋名月 | 後の月・栗名月・豆名月 |
| 供え物 | 月見団子15個・里芋 | 月見団子13個・栗・豆 |
片見月の言い伝え
片見月とは
十五夜と十三夜のどちらか一方だけを見ることを「片見月(かたみづき)」と呼び、縁起が悪いとされてきました。両方のお月見をして初めて一対の行事が完成するという考え方です。
片見月を避ける理由
片見月がなぜ忌まれるのかには諸説あります。吉原(遊郭)が客を繰り返し呼ぶために広めたという説もありますが、自然の美しさを見逃さないようにという風流な心がけとも解釈できます。
十三夜の供え物
月見団子
十三夜には13個の月見団子を供えます。積み方は下段に9個、上段に4個の2段積みが一般的です。
栗と豆
十三夜は「栗名月」「豆名月」とも呼ばれるため、栗や枝豆を供えます。栗ごはんや枝豆は十三夜の食卓にふさわしい季節の味覚です。
ススキと秋の草花
十五夜と同様にススキを飾りますが、十三夜では秋の深まりに合わせてコスモスやキクなどの秋の花を添えるとより季節感が出ます。
十三夜の月の特徴
満月ではない美しさ
十三夜の月は満月の2日前にあたり、わずかに欠けています。この「完全ではない美しさ」を愛でるところに、日本人の美意識が表れています。満月よりもやや控えめな姿に趣を感じるのは、日本の「わび・さび」の精神にも通じるものがあります。
晴天率の高さ
十三夜は十五夜よりも晴天率が高いとされ、「十三夜に曇りなし」という言葉もあります。秋が深まり空気が澄むこの時期は、月の鑑賞に最適な条件が整いやすいのです。
まとめ
十三夜は日本独自の月見行事であり、十五夜とセットで楽しむものとされています。栗や豆を供え、わずかに欠けた月の美しさを愛でる十三夜のお月見は、日本人の繊細な美意識の表れです。今年は十五夜に続いて十三夜にも月を眺め、片見月にならないよう秋の名月を堪能してみてください。