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除夜の鐘の由来と108回の意味

除夜の鐘 大晦日 寺院 年中行事
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除夜の鐘は大晦日の夜から元旦にかけて寺院で108回つかれる鐘のことです。一年の煩悩を払い、清らかな心で新年を迎えるための仏教行事として広く行われています。ここでは除夜の鐘の由来と意味を解説します。

除夜の鐘とは

除夜の意味

「除夜」とは「旧年を除く夜」すなわち大晦日の夜のことです。古い年を取り除き、新しい年を迎えるという意味が込められています。除夜の鐘はこの特別な夜に寺院で行われる重要な仏教行事です。

108回の意味

除夜の鐘が108回つかれる理由は、人間の煩悩が108あるとされることに由来します。煩悩とは人の心を悩ませ、苦しめる精神の働きのことです。

108の内訳には諸説ありますが、代表的なものは以下のとおりです。

  • 六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)が6
  • 六根それぞれに好・悪・平の3種があり 6×3=18
  • さらに浄・染の2種があり 18×2=36
  • これが過去・現在・未来の3世にあり 36×3=108

鐘のつき方

108回のうち107回を大晦日のうちにつき、最後の1回を新年になってからつくのが正式な作法とされています。古い年のうちに煩悩を払い、新しい年の最初の鐘で清浄な心を得るという考え方です。

除夜の鐘の歴史

中国からの伝来

除夜の鐘の風習は中国の宋の時代(960〜1279年)に始まったとされ、日本には鎌倉時代に禅宗とともに伝わりました。

日本での発展

時代変遷
鎌倉時代禅宗寺院で始まる
室町時代各宗派に広がる
江戸時代庶民にも浸透
現代テレビ中継で全国に

有名な除夜の鐘

知恩院の大鐘(京都)

知恩院の梵鐘は日本最大級で、重さ約70トンです。17人の僧侶が息を合わせてつく大迫力の鐘は、NHKの「ゆく年くる年」でも中継されることがあります。

東大寺の鐘(奈良)

東大寺の大鐘は奈良時代に鋳造された歴史ある鐘です。重厚な音色が古都の夜空に響きます。

増上寺の鐘(東京)

東京タワーの近くにある増上寺では、都心にいながら除夜の鐘を体験できます。一般参拝者も鐘をつくことができ、整理券が配布されます。

除夜の鐘をつく体験

参加の仕方

多くの寺院では一般の参拝者も除夜の鐘をつくことができます。整理券を配布する寺院が多いため、早めに到着して並ぶ必要があります。

参拝マナー

  • 防寒対策をしっかりする
  • 鐘をつく際は合掌してから撞木を引く
  • 一回つくごとに一礼する
  • 周囲の人と譲り合う
  • 寺院のルールに従う

除夜の鐘をめぐる議論

騒音問題

近年、除夜の鐘の音が騒音として苦情の対象になるケースが増えています。深夜の鐘の音が周辺住民の安眠を妨げるとして、鐘をつく時間を繰り上げたり、昼間に行う「除夕の鐘」に変更した寺院もあります。

伝統の継承

一方で、除夜の鐘は日本の大切な文化遺産であり、地域の絆を深める行事として守るべきだという声も多くあります。伝統と近隣への配慮のバランスが求められています。

まとめ

除夜の鐘は108の煩悩を払い、清らかな心で新年を迎えるための仏教行事です。大晦日の夜に響く鐘の音は、一年の終わりと新しい年の始まりを告げる日本の年末の象徴です。今年の大晦日には、除夜の鐘の音に耳を傾けながら、静かに新年を迎えてみてはいかがでしょうか。

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