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北海道のアイヌ語由来の地名20選

難読地名 北海道 アイヌ語 地名の由来
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北海道の地名の多くはアイヌ語に由来しています。アイヌの人々は自然の地形や動植物の特徴をもとに土地に名前をつけており、それが和人の入植後に漢字で当て字されて現在の地名になりました。ここでは代表的なアイヌ語由来の地名を紹介します。

アイヌ語地名の特徴

当て字の仕組み

アイヌ語は文字を持たない言語であったため、和人が北海道を開拓する際にアイヌ語の音に漢字を当てて地名を表記しました。この当て字は音を写したものであり、漢字本来の意味とは関係がありません。

例えば「札幌」の漢字には特に意味はなく、アイヌ語の音を写しただけです。このためアイヌ語地名を理解するには、漢字ではなく元のアイヌ語の意味を知る必要があります。

よく使われるアイヌ語

アイヌ語意味地名の例
ナイ / ナイ川・沢稚内、岩内
ペツ紋別、登別
ト / トー湖・沼支笏、洞爺
ヌプリ-
コタン集落古丹
ポロ大きい
ポン小さい-

主要都市のアイヌ語地名

札幌(さっぽろ)

地名アイヌ語意味
札幌サッ・ポロ・ペッ乾いた大きな川

札幌の由来は「サッ・ポロ・ペッ(乾いた大きな川)」とされています。これは豊平川の扇状地が乾燥した広い川原であったことを表していると考えられています。ただし由来には他の説もあり、定説は確定していません。

旭川(あさひかわ)

旭川のアイヌ語名は「チュプ・ペッ(日の川)」です。忠別川(チュプ・ペッの当て字)が太陽の方向に流れていたことに由来するとされます。「チュプ」は太陽や日を意味し、これを和訳して「旭川」という地名になりました。

函館(はこだて)

函館は「ウスケシ(湾の端)」というアイヌ語名を持っていましたが、室町時代に河野政通が箱型の館を建てたことから「箱館」と呼ばれるようになり、後に「函館」と表記が変わりました。

川に由来する地名

「ナイ」を含む地名

地名読み方アイヌ語意味
稚内わっかないヤム・ワッカ・ナイ冷たい水の川
岩内いわないイワウ・ナイ硫黄の川
歌志内うたしないオタ・ウシ・ナイ砂浜のある川
静内しずないシュッ・ナイ親である川

「稚内」は「ヤム・ワッカ・ナイ(冷たい水の川)」に由来します。日本最北端の都市として知られ、宗谷岬は日本の最北端に位置します。「ナイ」は川を意味するアイヌ語で、北海道の地名に非常に多く含まれています。

「ペツ」を含む地名

地名読み方アイヌ語意味
紋別もんべつモ・ペッ静かな川
登別のぼりべつヌプル・ペッ濁った(色の濃い)川
芦別あしべつアシ・ペッ新しい川
江別えべつユペオッ膿のようなもの(濁り水)

「登別」は「ヌプル・ペッ(濁った川)」に由来し、温泉の成分で川が白く濁っていたことを表しています。登別温泉の地獄谷から流れ出る温泉水が川を白濁させる様子は、まさにこの地名の意味を体現しています。

湖沼に由来する地名

地名読み方アイヌ語意味
支笏湖しこつこシコッ・ペッ大きな窪地の川
洞爺湖とうやこトー・ヤ湖の岸
屈斜路湖くっしゃろこクッチャロ湖の水が流れ出る口
阿寒湖あかんこラカン・トーヒグマのいる湖

「洞爺湖」は「トー・ヤ(湖の岸)」に由来します。カルデラ湖として有名で、2008年にはG8サミットの会場にもなりました。

「屈斜路湖」は「クッチャロ(湖の水が流れ出る口)」に由来し、日本最大のカルデラ湖です。

地形に由来する地名

地名読み方アイヌ語意味
小樽おたるオタ・オル・ナイ砂浜の中の川
室蘭むろらんモ・ルエラン小さな下り坂
帯広おびひろオペレペレケプ川尻がいくつにも裂けている
苫小牧とまこまいト・マコマイ沼の奥にある川

「小樽」は「オタ・オル・ナイ(砂浜の中の川)」に由来するとされています。港町として発展した小樽の地名が、もともと砂浜と川の地形を表していたのは興味深い点です。

まとめ

北海道の地名の大部分はアイヌ語に由来しており、自然の地形や環境の特徴を表す言葉が漢字に当て字されています。「ナイ」「ペツ」は川、「トー」は湖、「ポロ」は大きい、「ポン」は小さいなど、基本的なアイヌ語を知ることで、地名の意味が見えてくるようになります。これらの地名はアイヌの人々がこの土地と深く結びついて暮らしてきた証でもあります。

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